14-28 プルトニウム
ヤバかった。危なかった。
お風呂にあんな危険が待ち受けてるとは……。
オレはお風呂で九死に一生を得たのだった。
そりゃあ、泡々であんなことしたら、暴発しそうになっちゃいますよ。
こっちは臨界量ギリギリのプルトニウムみたいな禁欲生活中なんだから。
だがしかし、堪えましたよ、勇作くんは。
なんとかギリギリで堪えましたよ。
暴発せずに済ませましたよ。
なんか必死で耐えているオレの表情がツボったらしく、ひろちゃんが爆笑していた。
ちくしょー、この借りはベッドの上で返してやるからな!
そう。そうなんだ。
ベッドの上なんだ。
お風呂に入って身体を洗いっこして、後は二人、ベッドに上がるだけなんだ。
嬉しさと不安が混ざり合い、ぐちゃぐちゃになって頭の中は大混乱。
入る前にコンビニで買ってきたコーラをグビグビグビ。
ひろちゃんは安定のビールをガブガブガブ。
オレはこの前の失態を繰り返さないように、今日はノンアルコールだ。
喉を潤したおかげか、頭は少し落ち着いたけど、下半身はビンビンビンなままだ。
「いこっか」
「うっ、うん」
またしてもひろちゃんにリードされる情けない勇作氏。
ひろちゃんに手を引かれ、ベッドに上がる。
お風呂場からずっとギンギンなオレ。
バスローブじゃあ隠し切れないほど元気なのを見せつけてくる。
ひろちゃんもバスローブの隙間から見えるおっぱいやら太ももやらが、アカン。もう、アカン。
思わずベッドの上でひろちゃんを抱きしめる。
オレの腕の中にすっぽりと収まるヒロちゃんの身体。
むびゅっと潰れたおっぱいがオレの身体に押し付けられる。
そして、オレの愚息がひろちゃんにツンツンツンと「こんにちわ」してる。
「はじめてだから、優しくしてね」
普段は狩る側の立場、肉食獣なひろちゃんが、上目遣いでちょっと頬を赤く染めながら、耳元でそんなことを言うんだから、オレはもう辛抱たまらない。
長い禁欲生活を終えたオレの目の前に、最高級のご馳走が待ち構えているんだ。
手加減なんてできる自信も、経験もない。
我武者羅に行くしかできないんだ。
オレにはそれしか出来ない。
頭で考えたりなんか、もうできない。
後は本能のままに動くことしかできない。
「ごめん、ムリかも……」
オレはひろちゃんの唇を貪った――。
次回最終話です。




