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ま、観光地の村から然程、離れていない町で得られる情報は村でも知られるようなものばかりだった。
昨晩の反省を活かして、次に情報収集するのはもう三つ四つ先の街にしよう。
私は宿屋を立ち、次の町を目指して、スギイアの北門へと向かう。朝靄が残る早朝。
「イリシア、なんか揉めてる連中がいるぞ」
グランメシアーの言葉に前方を見てみれば確かに。
「おい、護衛の手配を忘れてた、だ? どうすんだよ! この荷物、期日までに四つ先の街のスジーイまで届けにゃならんのだぞ!」
どうやら、スギイアの北門前で幌馬車に乗った商人が留守を預かる手代の不手際に怒っている模様。
「す、すみません!」
頭を下げて、テンパる手代。
「あ、おい、イリシア。如何する気だ?」
商人の幌馬車へと歩みゆく私にグランメシアーが声を上げるが、ここは無視。そして、私は商人の側に到着し、
「あの、護衛、要りませんか?」
商人に和やか営業スマイルで話し掛け、そう提案。
「あん? あんたは?」
「はい、私は旅人のイリシア。現在のところの目的地は商人さんと一緒のスジーイなので、私たちが商人さんをお護りしますよ?」
私は手のジェスチャーでグランメシアーに合図。そして、どうやらその合図は通ったようで、グランメシアーの本体がスギイアの北門の外に着陸して姿を現す。
「なんじゃ、ありゃ?」
突如、現れたロボットに驚く商人と手代。勿論、私は、
「彼方のロボットに乗っているのが、私の旅の相棒の──グランです。彼、人見知りが激しいので、コックピットからは滅多に降りてきませんが、どうかご容赦を」
「…………な、なる程。それで、依頼料は?」
商人はビビってはいるが、背に腹はかえられないようで、私たちに護衛を頼んできた。私は、
「では、こちらで如何でしょうか?」
商人が持つそろばんを借り、相場より少しだけ高めを表示。
「…………分かった、護衛の方、宜しく頼む」
「はい、こちらこそ、ありがとうございます」
こうして、私とグランメシアーは商人──ガイラさんの護衛をする事と相成った。
「成る程。イリシアちゃんは自分探しの旅をしているのか」
「はい、そうなんです」
これと言ったこともなく、無事に三日が経過。馬車は順調に進み、四日目。早ければ、今日の夕方には目的地のスジーイに到着予定、
現在、私はガイラさんが座る御者台に座らせてもらい、会話の中で様々な情報を得ていた。ガイラさんは流石は商人だけあって、いろいろと知っており、国内ばかりでなく隣国の経済動向や情勢までも知っていた。他にも、話題には上らない観光スポットなんかも教えてもらった。
「──おい、前方に盗賊が待ち構えているぞ!」
ガイラさんと和気あいあいに喋っていたところへ、グランメシアーからの報告。
「やはり、出たか! イリシアちゃん、頼みます!」
「私たちに任せなさい!」
そう言うと、ガイラさんは手綱を私に託し、幌の中へ退避。
馬車の手綱を任せれた私は、盗賊の姿が視界に入った辺りで馬車を止める。
そして、馬車と盗賊の間にグランメシアーが降り立つ。
「ああ゛ーん!? なんだ、テメェーは?」
盗賊の頭目が立ち塞がるグランメシアーにメンチを切る。対して、グランメシアーは、
「大人しく、道を開けよ! 然もなくば、痛い目を見るぞ!」
と、王道的セリフで応答。盗賊の反応は案の定、
「おいおい、ロボットに閉じ籠もってる奴が、何、上から目線で物を言ってんだ! ああ゛?」
盗賊たちは「がっはっはっは」と笑い声を上げる。
さて、盗賊に笑われたグランメシアー。しかし、グランメシアーは意に介した様子はなく、
「そうか、退かぬか。残念だ」
そう呟くと、左腕の外側に上向きに付いていたブレードを外して右手に剣として装備。構えは、居合いのソレを思わせ、




