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そこから、私は雑貨屋に寄って荷物を入れるリュックと旅に必須な道具を購入。次に武器屋で護身用と調理用のナイフを其れ其れ一本と、野営になったとき用に狩猟するためのボウガンとその矢を購入。
「さて、次は非常食とか傷薬とか、ね」
「おーい、待ってくれよ! イリシア!」
おや? いつの間にか居なくなくなっていたグランメシアーの子機がここで合流。
「貴方ね、どこ行っての?」
「いや、別に。我にもいろいろとあるのだよ」
「あっそ」
まあ、気にしても仕様が無いので流す。そのまま、グランメシアーを連れて、食材屋と薬局などを回る。
昼を回っていたので、町のレストランで昼食を取り、その後、
「さーて、旅の準備は調ったわ! これからが、私の自由を求めた旅路のはじまりなのね!」
町の北門の前で、人目を憚ることもなく、意気揚々と意気を上げる!
「当然、我もその旅路に付いていくぞ!」
グランメシアーも本体に戻って、私の意気に呼応する。
田舎ではまず見ない巨大な機体と美少女のその哮りに、この状況を見た人たちが度肝を抜かれたのは言うまでもない。
旅の初日の夜。
今日はスギイアという町で止まりだ。私の出身地の村の隣のショイサからは北門を抜けて北に続くジョイナー街道の最初の町。
「なあ、イリシアよ、我に乗れば、一気に進めるのに何故、乗らぬ?」
「あのね、宛のない旅ってのは歩いてなんぼ、馬車に揺られてなんぼなのよ。ロボットに乗って各地をひとっ飛びなんて、情緒がないわ」
「そういうものか?」
「そういうものよ」
私はスギイアの酒場で夕食を取る。理由は言わずと知れた情報収集。カウンター席に陣取り、夕食がてら酒場のマスターから、いろいろと情報を聞き出すのだ。
「ところで、グランメシアーは稼動エネルギーとか大丈夫なの?」
私はふと、二千年振りに再起動したグランメシアーのエネルギー事情を聞いてみる。
「ふふん、ソイツは問題ない! 我のリアクターは永久機関であるからな! 補給は不要なのだ!」
「そりゃ、チートなこって……」
私はグランメシアーからの返答にそう返し、夕食のパスタをチュルルゥ……と食べるのだった。




