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私たちは、夜の塩湖の写真をしこたま撮り、翌日に、私、メシアー、子機メシアー、セイヴァと全員が揃った写真を撮り、塩湖のある山から下山したのだった。
麓の村の宿屋にて、私はセイヴァのタブレットを使って、昨晩から今朝までの写真を見やる。ちなみに、メシアーが撮った写真も此方のタブレットへ移してある。
湖の水鏡に映し出された銀河煌めく星空。この世界の月が昇り、湖面を照らす風景。朝になり、皆で撮った写真等々をスライドさせて、思い返す。始まったばかりの旅の第一歩。
さて、
「想い出に浸るのは、ずーっと先にして、次の目的地を決めましょうか!」
タブレットをセイヴァに返し、セイヴァと子機メシアーとテーブルを囲み、会議を始める。
「私としては次の目的地は、此処よ!」
スジーイのお店で買っておいた大まかな地図をテーブルの上に広げ、私は名所として地図に描かれている滝を指差す。距離としては、此処から二つほど先の街の側。
「ふむ、儂としてはイリシアが示した滝よりも手前にある森を推すぞ。此処は、今の時期の夜になると発光虫──ホタルが見れるそうだ」
「そうなの? 見たい!」
セイヴァが機械の前足で示した場所は、私が指し示した場所の手前。道すがら、ホタル狩りなんていいわね。
「我は此方がよいと思うぞ!」
そこに、子機メシアーが私たちとは真逆の場所を指差す。そこは地図上では森。
「この森の中に、神秘の泉と謂われる泉があるそうだ。しかも、人は滅多に来ず、水浴びしても何ら問題は……──」
…………あー、うん。メシアーの魂胆は理解した。
「──それ、却下!」
「な、何故だ?!」
「まず、第一に昨日今日と塩湖を堪能したのよ。なのに、同じような場所なんて味気ないわ。そして、第二に、メシアー、貴方の下心が丸見えよ!」
「──くっ! 何故、バレた!?」
──いや、普通にバレるでしょ。
取り敢えず、次の目的地は森での『ホタル狩り』をして、『観光地の滝を見に行く』という予定になった。
「……ふむ? なにやら、外が騒がしいな」
会議を終えて、寛いでいたところ、セイヴァが壁を通して聞こえてくる外からの声にそう言葉を漏らす。
「ふむふむ、どうやら淫魔の行き倒れらしい」
「へえ、そうなんだ」
外の人々の話を聞いたセイヴァが騒動の内容を伝えくるが、私としてはあまり関心はなく、素っ気ない返事で返す。
──行き倒れなんて、大変ね……。
私はそう思うも、数日もすれば忘れてしまうのだろうけど。
「さあ、明日に向けて、もう寝ちゃいましょう。ふぁ~……」
塩湖での夜更かしで、私はもうお眠なのだ。陽はまだまだ高いが、明日に備えてベッドに潜り込む。
明日は一旦、スジーイまで戻って、そこからガーダに抜けてから、森に立ち寄って、ホタル狩りだ。




