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サファリア女学院から青藍高校へ潜入!? 〜お嬢様の「普通の恋」は、完璧な執事が絶対に許しません〜』  作者: 琥珀かえで


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第48章:消えた成金の城!ただの家と化した露村邸

ツリンベッティー学園を「生徒はいまいち、大したことない」と秒速で切り捨てた青藍高校の凸ツアー一行。

貝森拓人、森野海斗、そしてあのチャラい同級生2人の4人は、スマホのナビを頼りに、次なる目的地である『露村財閥の邸宅』があるはずの高級住宅街のエリアへとやってきた。

「確か、ネットに載ってた露村財閥の本邸の住所って、このあたりだと思ったけどなぁ……」

チャラい同級生がスマホの画面と目の前の景色を交互に見比べながら、不自然に周囲をキョロキョロと見回す。地図が指し示している場所の前に全員で立ち止まった、その瞬間だった。

チャラい2人が揃って顔を見合わせ、信じられないものを見たというように、すっ頓狂な声をあげた。

「……あれっ? なんだよこれ、邸宅じゃないじゃん!!」

「本当だ、ただの家だけど!? どこが財閥の邸宅なんだよ、めちゃくちゃ普通の住宅じゃん!」

そうなのだ。

かつては傲慢な門を構えていたかもしれない露村陣と隼人の家だったが、ジュエリー発表会でのパクリ発覚による倒産と、スーパールッツによる容赦なき経済的更地化のカウントダウンを経て、すでに大邸宅は完全に差し押さえ。いま彼らが住んでいるのは、財閥の面影など1ミリもない、住宅街の片隅にひっそりと佇む、信じられないほど「ただの家」だったのだ。

「うわぁ……。バラの花束に高級外車でお出迎えとか言ってたのに、あいつ、今こんな普通の家からあの腰パンで青藍高校に通ってんのかよ。見栄張りすぎだろ」

チャラ男2人が哀れみの目でお屋敷(仮)を眺める中、スーパールッツの新作ブレンド茶を飲んでいた拓人は、穏やかに微笑んだ。

「なんだ、僕の家(貝森財閥の本邸)の物置小屋よりも小さいね。やっぱりなんちゃって御曹司だったんだ」

「物置と比較してやるなよ拓人。まぁ、自業自得だけどな」

海斗くんもフッと冷酷に笑い、小脇に抱えた高級ジュエリーショップ(元・露村の店)の権利書をキランと光らせた。

「格式だの財閥だのと騒いで、うちのあけみお母様やかすみちゃんにストーカーしてた男の末路がこれだ。家ですらない、ただの箱だな。おい、記念にスマホで写真撮ってクラスのグループLINEに流しとこうぜ」

「賛成ーーーっ! なんちゃって御曹司の実家、ただの家だった件ってな!」

チャラい2人がパシャパシャと証拠写真を激写する中、自分たちの誇りが跡形もなく「ただの家」として晒し者にされているとも知らず、青藍高校の教室の隅でトゲトゲの指輪を震わせている隼人の涙目が目に浮かぶようだった。

「おのれ露村一族、我が至宝たるお嬢様に『露村かすみとしてお迎えする』などと誇大妄想をのたまいながら、その実家を青藍高校の特定班に『ただの家だけど?』と秒速で見破られ、物置小屋以下の観光スポットにされるとは……ッ! ギガ万死!! 今すぐ私がこの『ただの家』の周りに、過保護にスーパールッツの業務用カートを並べて『ただの家(元成金)』と書いた特大の看板をバキバキに発光しながら立てて差し上げますわ!!!」

電柱の物陰で長谷部誠のメガネが本日最高峰の真紅の過保護オーラで粉々にバキバキに大爆発する中、4人は大満足の笑顔で、スーパールッツの美味しいパンが待つ我が家へと優雅に帰路につくのだった――。

第49章:クラスで写真が大拡散!隼人の完全なる号泣不登校編へ続く

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