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サファリア女学院から青藍高校へ潜入!? 〜お嬢様の「普通の恋」は、完璧な執事が絶対に許しません〜』  作者: 琥珀かえで


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第46章:なんちゃって御曹司への尋問、痛すぎるストーカー発言

ホームルームが終わり、休み時間になった瞬間だった。

転校早々、ネットニュースで実家の倒産とパクリ大爆死を晒され、教壇の前でガタガタと震えていた露村隼人の席の周りに、青藍高校の生徒たちが一斉に群がってきた。

その中心にいるのは、やはりスマホを片手にしたあのチャラい2人の同級生だ。彼らは隼人の腰パンやトゲトゲの指輪を上から下まで値踏みするように眺めると、声を揃えてクスクスと笑い出した。

「おいおい、あのダサい転校生が、本当にあの元『ツリンベッティー学園』の御曹司かよ?」

「まさか……ただの『なんちゃって御曹司』なんじゃないの? 見ろよあの制服の着こなし、マジでダサすぎるんだけど! ツリンベッティーの品格って腰パンのことかよ!」

「ひ、ひぎぃっ……!?(お、俺様の一流最先端ファッションを、青藍高校の一般人どもがダサいだと……ッ!?)」

隼人が顔を真っ青にしてトゲトゲの指輪をハメた拳を握りしめるが、生徒たちの容赦ない追撃はここからが本番だった。

「っていうかさ! ネットの掲示板のサファリア女学院スレで見たんだけど……こいつ、あの超高貴な『納屋かすみお嬢様』に向かって、毎年バラの花束を抱えて、高級外車でお出迎えして**『ドライブに行こう、露村かすみとしてお迎えするよ』**とか強引に迫ったらしいぜ!?」

「ぶっはははは!! マジで!? 何それ、超ウケるんだけど! 『露村かすみとしてお迎えする』だってよ!!」

教室中がその痛すぎるセリフの暴露に大爆笑の渦に包まれる。

「いやいや、実家が倒産した今の露村に、バラの花束に高級外車でお出迎えなんてできっこないじゃん! 嘘ばっかり! そもそもさ、あの差し押さえを食らったっていう露村の邸宅って、今もまだあるのかな? 気になるからスマホで住所調べて、放課後みんなで見に行ってみようぜ!」

「賛成! 倒産した成金の家がどうなってるか見学だ! ――あ、そうだ! 一度でいいから、あの噂の『ツリンベッティー学園』ってのも行って見てみたかったんだよな! どんな勘違いセレブが通ってたのか、露村の家を見た後でツリンベッティー学園にも行ってみようぜ!」

「あ……あわ、あわわわわ……っ!! や、やめろ……俺様の母校と邸宅をただの観光スポットみたいに言うな……ッ!!」

クラスメイトたちからガチで取り囲まれ、逃げ場もなく過去の栄光を根掘り葉掘り尋問された挙げ句、実家と母校への「野次馬ツアー」まで企画され、隼人は精神が更地になって泡を吹きそうになっていた。

そんな地獄のような尋問風景を、一番後ろの席でスーパールッツの新作ジュースを飲みながら眺めていた貝森拓人は、やっぱり爽やかに小首を傾げた。

「……? 露村くんの家と前の学校、みんなで見に行くんだね。名前がツリンベッティーじゃなかったのに、今度は『観光地』になっちゃったのかな?」

「だから違うって拓人!」「お前のその無自覚なワンパンが一番キツいわ!!」

チャラい2人が一斉にズッコケる中、新しく爆買い買収した高級ジュエリーショップの経営者となった森野海斗社長も、特大の焼きそばパンをモグモグ食べながら冷たく笑った。

「フン、身の程知らずなストーカー男の末路なんてそんなもんだろ。ちなみに露村、お前の一等地にあったあのジュエリーショップなら、昨日スーパールッツの資本で俺が丸ごと買収してやったから、もうお前の家のもんじゃねえぞ?」

「な、何だと……森野海斗……!! 貝森拓人ォォーーッ!!」

転校初日の休み時間にして、邸宅も、母校も、実家のショップの利権すらも完璧に剥ぎ取られて晒し者にされる露村隼人。

「おのれ露村隼人、我が至宝たるお嬢様に放った過去の激痛ストーカーポエム(露村かすみとしてお迎えする)を青藍高校の教室で暴露され、なんちゃって御曹司として実家やツリンベッティー学園への野次馬観光ツアーを組まれるとは……ッ! ギガ万死!! 今すぐ私がクラス全員のバス代を過保護にスーパールッツの経費で大発光しながら出して差し上げますわ!!」

廊下の物陰で長谷部誠のメガネが本日最高峰の真紅オーラで粉々にバキバキに爆発する中、青藍高校での大爆笑ざまぁ新生活は、さらに加速していくのだった――。

第47章:露村邸&ツリンベッティー学園凸ツアー!青藍特定班の容赦なき実地検証編へ続く

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