第39章:泥沼のジュエリー発表会、狂った愛と冷徹な神々
ついに、露村財閥がその威信と存亡を賭けて開催する『新作ジュエリー発表会』の当日がやってきた。
事前の計画通り、露村陣からは納屋あけみ宛てにだけ、嫌がらせと執着の混ざった特別招待状が届いていた。だが、あけみお母様がそんな罠に一人で飛び込むはずがない。
「あけみ、何かあったらいけないからね。僕がずっと隣についているよ」
愛する妻を命がけで守る決意の森野薫お父様。さらに、
「ふふふ、露村さんの新作ジュエリーとやらがどんな感じかしらね? 私たちもご一緒するわ」
と、超巨大グループ『スーパールッツ』のトップである貝森孝雄パパとあずみママ夫妻も、圧倒的なロイヤルオーラをまとって同行することとなったのだ。
◇ ◇ ◇
その頃、華やかな発表会の会場の裏方では、露村陣がギラついた目で、ベルベットのケースに収められた一組のペアリングを見つめていた。
「これだ……。これこそが、私が愛する納屋あけみ様に手渡す、最高のジュエリー。今日の発表会の席で、全招待客の前であけみの指にこれを嵌め、今度こそ私のものにするのだ……!」
40年前の失恋を全くこじらせたまま、狂気とも言える妄想に浸る陣。しかし、当然のことながら、この状況を激しく面白く思っていない人物がいた。陣の後ろから、怒りで肩を震わせた妻の露村麗華が詰め寄る。
「あなた……! 私の為には新作ジュエリーを作ってくれないの!? どうして、どうしてあの納屋あけみなのよ……っ! 私は露村財閥の正妻なのよ!?」
元高級クラブ『ピンクバタフライ』のオーナーママとして、計算高く玉の輿に乗ったはずの麗華だったが、夫の陣からは一顧だにされず、激しい嫉妬と屈辱に狂っていた。
「黙れ麗華! お前のような下品な女は引っ込んでいろと言ったはずだ。全ての計画がダメになる!」
陣に冷酷に突き放され、麗華の憎悪の矛先は、会場へと向かっていくのだった。
そんな醜い内紛が繰り広げられているとも知らず、会場の扉が厳かに開かれる。
薫お父様にエスコートされたあけみお母様、そして貝森夫妻という、日本を揺るがす「神々の軍団」が、まばゆい光に包まれながらついに会場へと姿を現した――。
第40章:炸裂!あけみお母様のおほほマウントと、あずみママのパクリ大暴露編へ続く




