第28章:スーパールッツで爆買いお祝いパーティー!
「――さぁ、かすみちゃん! まずは我がグループの『スーパールッツ』でお買い物をしてから、貝森財閥の屋敷で盛大にお祝いをしましょう!」
あずみお母様がパッと華やかな笑顔で私の手を引き、楽しそうに提案する。
これには、不安で自由帳を抱きしめていた私の心も一気に晴れ渡り、嬉しさで胸が躍り出した。
孝雄お父様も深く頷き、優しい眼光を納屋あけみお母様と森野薫お父様へと向けた。
「そうだ、納屋あけみ様、薫様もぜひ一緒にいらしてください。私たちの『実の娘』となるかすみちゃんの門出を、両家で共にお祝いしたいのです。――ああ、そうだ。例の露村財閥の件ですが……そちらは私たちの優秀な部下たちが裏で完全に包囲しておりますので、後でゆっくりと、更地になった報告をさせていただきますね」
「まぁ、それは頼もしいことですわ! ぜひご一緒させていただきます!」
あけみお母様が上品に扇子を広げて微笑み、薫お父様も「ははは、それは楽しみだ。ぜひスーパールッツの素晴らしいカートを押させてくれ」と快諾し、最高の光の親たちがガッチリと固い絆で結ばれた。
「おのれ、我が至宝たるお嬢様をスーパールッツの甘い罠(爆買い)で連れ去るだけでなく、ご両親まで一網打尽にするとは……! ギガ万死! テラ万死ィィーーッ!」
横で直立不動のままお見送りするしかなかった執事の長谷部誠のメガネが、激しいヤキモチのオーラで粉々にバキバキに砕け散るが、もう誰もその暴走を止める者はいない。
みんなで笑顔でお屋敷を出ようとした、まさにその時。
私の隣を歩いていた拓人くんが、不意に私の引き締まった手をギュッと恋人繋ぎで握りしめてきた。
「かすみちゃん」
「ひゃ、拓人さん……?」
驚いて私が振り向いた瞬間――。
拓人くんは男らしく私の身体を引き寄せると、ご両親たちの目の前で、私の真っ赤なほっぺに――チュッ、と、優しく、けれど深い愛を込めた誓いのお返しキスをしたのだ。
「これでおそろいの指輪も、ほっぺのチュッも、俺たちの完全な勝ちだから。……大好きだよ、かすみちゃん」
「ひゃ、ひゃいぃぃ……っ!?」
あまりの甘すぎる不意打ちに、私の頭の中は真っ白になり、顔が一瞬でトマトのように真っ赤に染まる。胸元の自由帳をぎゅっと抱きしめながら、私は拓人くんの温かい腕の中で、これまでにない最高の幸福に包まれるのだった。
最強のパパとママ、そして世界一スパダリな本命彼氏の拓人くんにエスコートされ、私達は光り輝くスーパールッツのカートを引いて、どこまでも続く幸せな未来へと力強く出発したのだった――!
第29章:露村隼人完全終了!スーパールッツ爆買いパーティー編へ続く)




