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サファリア女学院から青藍高校へ潜入!? 〜お嬢様の「普通の恋」は、完璧な執事が絶対に許しません〜』  作者: 琥珀かえで


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第387章:女神の招待状、お迎えのロールスロイス

厳かな青藍高校付属中学校の入学式が閉式し、新入生と保護者たちで賑わう桜並木のロータリー。

そこには、周囲の視線を一手に集める豪華な二組の夫婦が佇んでいた。早瀬碧とかすみ、そして彼らを裏から支え切った貝森拓人とあやめの夫妻である。

まだ式の余韻が残るなか、碧とかすみの間には、先ほど約束した「後での話し合い」を前にした、微かな緊張感が漂ったままであった。碧はかすみの横顔を盗み見ては、別荘での苦い記憶と、それでも自分を追いかけてくれた彼女の涙を思い出し、複雑な表情を浮かべている。

そこへ、新入生用の手続きを終えた蓮と湊が、弾んだ足取りで駆け寄ってきた。

「パパ! ママ! 拓人叔父さんにあやめ叔母さんも! 待たせてごめん!」

「サファリアとの共学化の話で、教室の男子みんなで大盛り上がりしちゃってさ!」

真新しい制服を着た二人の弾けるような笑顔に、かすみはホッと胸をなでおろし、碧もまた父親らしい優しい微笑みを浮かべて息子の頭を撫でた。

その瞬間を見計らったように、あやめが小気味よく手を叩き、華やかな声を響かせた。

「さあ! 蓮くんも湊も本当におめでとう! それじゃあ次は、急いでサファリア女学院中等部にお迎えに行きましょうね。あっちでは凛ちゃんと百合ちゃんが、今か今かと首を長くして待っているんだから!」

「あやめ……お迎えって、これからすぐに変えるのか?」

拓人が苦笑しながら尋ねると、あやめはフンスと鼻を鳴らし、最高に楽しそうな笑顔で爆弾発言を投下した。

「あったり前じゃない! 今日という最高の晴れ舞台よ? ……というわけで、予定変更! 今日はこれから、貝森財閥の本邸で『合同入学お祝いパーティー』をしましょうね!」

「えっ!? 貝森家でパーティーですか……?」

かすみが驚いて声を上げるなか、あやめはかすみの手をぎゅっと握りしめ、そのまま視線を碧へと向けた。その瞳には、親友夫婦の絆を何としてでも元通りに修復してやるという、お節介で、しかし誰よりも温かい悪戯っぽい光が宿っている。

「そうよ! 子供たちの新しい門出をお祝いして、美味しいものをたくさん食べて……。そして何より!」

あやめは碧とかすみの顔を交互に見つめ、いたずらっぽく「うふふ」と笑った。

「早瀬碧さんとかすみさんには、今日の夜、お互いの気持ちをたーーーっぷり確かめ合ってもらわなきゃね! うふふ、夫婦の間の隠し事は、パーティーの最高のスパイスなんだから。言い訳も逃げも一切禁止よ?」

「――っ」

あやめの直球すぎる言葉に、碧は思わず拳で口元を覆ってフイに顔を赤くして目を逸らし、かすみもまた「あやめさんったら……!」と頬を林檎のように真っ赤に染めてしまった。

子供たちの失踪、南条の陰謀、そしてすれ違いかけた愛。

すべてを包み込むあやめの愛の強制招集によって、早瀬夫婦の「決戦の話し合い」は、最高の舞台へと引きずり出されることになった。蓮と湊が「やったー! パーティーだ!」とハイタッチをして喜ぶなか、一行は凛と百合の待つサファリア女学院へと、希望に満ちた車を走らせるのだった。

「本作の執筆にあたり、誤字脱字の確認や文章整理のためAIを利用しています(規約に基づき修正案の提案は受けない設定で使用)。物語の構成や本文作成は全て自分で行っています。」

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