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サファリア女学院から青藍高校へ潜入!? 〜お嬢様の「普通の恋」は、完璧な執事が絶対に許しません〜』  作者: 琥珀かえで


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第21章:会見場大炎上!親の怒りと暴走執事のどさくさ告白(後編)

「――それでは、納屋かすみ嬢との華麗なる婚姻の儀について……」

壇上で露村隼人が得意満面にマイクへ声を吹き込み、カメラのフラッシュが最高潮に焚かれた、まさにその瞬間だった。

バガァァァァァーーンッ!!!

会場の後方にある、ホテルの重厚で豪華な一対のウッドドアが、左右へと激しく吹き飛んだ。

騒然となる報道陣が一斉にカメラを振り返らせる。立ち込める煙の奥から姿を現したのは、激怒に震えるあけみお母様と薫お父様、胸元に自由帳をぎゅっと抱きしめた私、そしてメガネをバキバキに発光させた執事の長谷部誠、そして後ろには青藍高校の拓人や海斗たちだった。

「な……かすみ!? それに、納屋夫妻までなぜここに……っ!」

壇上で隼人がみるみるうちに顔を真っ青に染める。

あけみお母様が壇上を鋭く睨みつけ、会場中にとどろく美しい声で怒りをぶちまけた。

「おい露村隼人! 嘘のことを言いやがって!! わたくしたちの可愛いかすみちゃんは昨日、あなたとの婚約なんか絶対にしないってはっきり断ったはずよ!!」

「そうだ!」と、薫お父様も地鳴りのような声で一歩前に進み出た。

「かすみを世間知らずと冷たく見下し、親族どもが寄ってたかってひそひそ笑うような冷酷な場所へ、我が納屋財閥の至宝を嫁がせるわけがないだろう! かすみがあなたを嫌がっているのはね、自分のことを人形のように扱い、傷つけるようなあなたたちの強欲さが心の底から恐ろしいからだッ!!」

お父様とお母様による魂の叫びに、何百人もの報道陣から「大嘘の会見だったのか!?」「露村財閥がハラスメントを!?」と、凄まじいどよめきが巻き起こる。

私はお守りの自由帳を強く抱きしめ、両親の後ろでしっかりと前を見据えた。私が隼人を嫌な理由を、お父様たちが全部言ってくれた。私はもう、あの冷たい場所には絶対に戻らない。

会場中がフラッシュと怒号で大混乱に陥る中――その「どさくさ」を、一人の男が見逃さなかった。

「――実に見事な糾弾です、あけみ様、薫様。では、この最高のどさくさに紛れて、私も私の本心を世界に解き放つとしましょう」

スッと生中継カメラの真ん前に割り込んできたのは、過保護執事の長谷部誠だった。誠はバキバキに発光したメガネをキランと指で上げると、信じられないことに、私の方を振り返ってカメラの前で堂々と片膝を突いたのだ。

「お嬢様……いえ、かすみ。あんなトゲトゲ薔薇野郎の檻など破滅させ、あなたがあなたらしく自由帳を抱いて笑っていられるよう、私が一生、私の過保護な檻の中で甘やかして差し上げます。世界中を敵に回そうとも、私はあなたを愛している。――私と結婚してください!!」

日本中の生中継の電波を完全にジャックして放たれた、どさくさ紛れのド直球プロポーズ!

会見場に集まった両親も、青藍高校の仲間たちも、そして本命彼氏の貝森拓人までもが「このタイミングで何言ってんだお前はーーーッ!?」と大絶叫する中、運命の会見場はさらなる大カオスへと突入するのだった――!

第22章に続く

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