表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サファリア女学院から青藍高校へ潜入!? 〜お嬢様の「普通の恋」は、完璧な執事が絶対に許しません〜』  作者: 琥珀かえで


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
383/384

第364章:剥がされた仮面、執着の正体

碧との通話を終えた直後、かすみのスマートフォンに再び見知らぬ番号から着信が入った。画面を睨みつけるかすみの耳に飛び込んできたのは、あの南将暉の低く、すべてを見透かしたような笑い声だった。

『かすみ。今すぐ一人で、我がホテルの最上階へ来なさい。来なければ、お前の両親が避難しているあの「おじさまの家」がどうなるか……分かっているね?』

「――っ!」

逃げ場を完全に塞がれたかすみは、お屋敷で心配そうに待つ凛と蓮に「ママ、ちょっと用事が出来ちゃった。すぐに戻るからね」と言い残し、碧にすら告げずに一人、夜の南コンチェル系列ホテルへと向かった。

エレベーターが静かに最上階へ到達し、再びあの豪華なスイートルームの扉が開く。

部屋の奥、ガラス窓の前に立つ南将暉は、かすみの姿を見るなり、実にお愛想のいい極上の笑みを浮かべて両手を広げた。

「よく来てくれたね、かすみ。最愛の子供たちの未来と、実家の破滅を前にして、ようやく俺の元へ這いずり回る気になったかい?」

かすみは部屋の中央で足を止め、拳を強く握りしめた。その全身は恐怖で小刻みに震えていたが、その瞳だけは、目の前の男を真っ直ぐに射抜いていた。

「……もしかしてあなた、私のことを何か知っているの? どうして……どうして私や、私の大切な家族をこんなに苦しめるの? あなたの本当の目的は何なの……っ!?」

かすみの悲痛な叫び。しかし、将暉はただ楽しそうにワイングラスを傾け、「目的? 決まっているじゃないか。お前を俺の檻に引き戻し、早瀬碧の絶望する顔を見るためさ」と、冷酷に言い放つ。

その立ち居振る舞い。かすみを「納屋かすみ」と過去の名前で呼び、異常なまでの執着を燃やすその独占欲。そして、整形された美しい顔の奥に見え隠れする、かつて自分を狭い部屋に監禁し、恐怖で支配していたあの男の「影」――。

バラバラだったパズルのピースが、かすみの脳内で凄まじいスピードで一つに繋がっていく。

息が詰まるほどの緊迫感のなか、かすみはふと、震える声を精一杯に張り上げて言った。

「……いいえ、違うわ。あなたのその執念、その歪んだ目の輝き……。あなたは、南将暉なんかじゃないでしょ?」

将暉のグラスを回す手が、ピクリと止まった。

かすみは一歩前に踏み出し、その偽りの名前の奥に隠された、本当の「悪魔の名前」を突きつけた。

「――南条隼人さん。あなた、南条隼人ね……っ!?」

「――ッ!!!」

その名前がスイートルームの静寂に響き渡った瞬間、南将暉の完璧な紳士の仮面が、激しい驚愕によってパリィィィンと音を立てて砕け散った。

ついに暴かれた最悪の正体。過去の因縁が現在へと完全に交錯し、二人の狂気と宿命の対決は、誰も予想し得なかった真実の泥沼へと突入していくのだった。

「本作の執筆にあたり、誤字脱字の確認や文章整理のためAIを利用しています(規約に基づき修正案の提案は受けない設定で使用)。物語の構成や本文作成は全て自分で行っています。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ