表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サファリア女学院から青藍高校へ潜入!? 〜お嬢様の「普通の恋」は、完璧な執事が絶対に許しません〜』  作者: 琥珀かえで


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
374/383

第355章:届いた毒の招待状、崩れる日常

翌朝。早瀬家を包んでいた穏やかな空気は、一台の配送車が邸宅の重厚な門をくぐり抜けた瞬間に、完全に塗り替えられた。

「早瀬様、お届け物です。南コンチェル系列のホテルより……」

執事が静かに差し出したのは、高級ブランドのロゴが刻印された二つの箱だった。一つは小さく可憐な、凛への贈り物。もう一つは、より重厚で洗練された、碧への招待状。

碧とかすみは顔を見合わせ、重い沈黙の中でその包みを解いた。

「……っ!」

かすみが小さく悲鳴を上げる。中に入っていたのは、今朝の太陽光を反射して眩いばかりに輝く、特大のダイヤモンドが施されたネックレスだった。箱に添えられたカードには、流麗な筆跡でこう綴られている。

『早瀬凛様へ。今度の招待会、ぜひこのプレゼントを身につけて来て下さい。君の可憐さに、この宝石の輝きが負けてしまわないか心配だよ』

その下には、碧宛の招待状が隠されていた。

『早瀬碧様。我が南コンチェル系列の最高級ホテルへ、家族一同をご招待します。極上の時間を用意してお待ちしております』

「……な、なんなのよこれ……っ!!」

かすみは震える手でそのカードを握りつぶしそうになる。これは単なる招待ではない。娘を自分の支配下に置き、碧を嘲笑うための、明白な「宣戦布告」だった。

「パパ、ママ……! これ、昨日の南社長さんから……? すごい、こんな綺麗なダイヤ、私、着けていっていいの!?」

何も知らない凛が、箱から取り出したダイヤモンドを自分の首元に当て、鏡を見て無邪気にはしゃぎ始める。その純粋な笑顔が、かすみには刃物のように突き刺さった。

「凛、だめっ……! それは、つけては……っ!」

かすみが慌てて凛を制止しようとした、その時。

碧は無言のまま、テーブルの上に置かれた招待状を冷酷な眼差しで睨みつけていた。タキシードを纏う時のような完璧な冷静さの奥底で、その瞳は怒りのあまり、地獄の業火のように静かに燃え盛っている。

(南将暉……。俺の娘に、俺の妻の過去に、あろうことか俺の家庭にまで泥足で踏み込んでくるか……)

碧の指先が、テーブルクロスを強く締め上げる。早瀬財閥の総帥としてのプライド、そして父親としての愛。そのすべてを懸けて、この毒入りの招待状を突き返さなければならない。しかし、同時に碧は悟っていた。この招待状を拒絶すれば、この狂犬は次に何を仕掛けてくるか分からないということを。

早瀬家最大の危機。美しいダイヤモンドの輝きが、何よりもおぞましい呪いのように、リビングの空気を重く支配していた。

「本作の執筆にあたり、誤字脱字の確認や文章整理のためAIを利用しています(規約に基づき修正案の提案は受けない設定で使用)。物語の構成や本文作成は全て自分で行っています。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ