第353章:甘い光の毒、サファリアへの贈り物
「納屋かすみ……。お前の隠している秘密は、裏の機関にじっくりと剥ぎ取らせるとして……。さてと、まずはあの可愛いお嬢さん、早瀬凛に極上のプレゼントを贈ってやろうじゃないか」
南コンチェル最高経営責任者室のデスクで、南将暉は冷酷に口元を歪めた。
自分の血も、あの早瀬碧の血も引いていない謎の双子。だが、そんなことは今の将暉にとってどうでもよかった。大切なのは、長女の凛があのロビーラウンジで自分に完全に憧れ、頬を染めていたという事実だ。あの子をこちら側に引き込み、早瀬夫妻を内側から精神的に監禁するための最高の人形に仕立て上げてやる。
「確か、春からはあの名門『サファリア女学院中等部』に通うと言っていたな。ならば、お祝いもそれにふさわしい最高級のブランドでなければ、早瀬の娘には釣り合わない」
将暉はデスクの上の高級なカタログを開き、海外の王室御用達ジュエリーブティックのページを指先でトントンと叩いた。
「中学生の入学祝いにダイヤ……。ふっ、悪くない。あの子の可憐な胸元で輝くのにぴったりな、本物のダイヤモンドのネックレスにしよう。早瀬碧が買い与えるような退屈なものではなく、世界に数個しかない、圧倒的な富の輝きをな」
想像するだけで、将暉の端正に整形された顔にドス黒い愉悦が浮かび上がる。
パパとママの目を盗んで自分に会いに来るほど、凛の心はすでに揺らいでいるのだ。そこにこの本物のダイヤの輝きを投げ込めば、多感な時期の少女のハートを完全に掌握することなど容易い。
「それだけじゃない。今度はあの最高級スパの特別貸切チケットも一緒に同封して、もう一度我が南コンチェルのホテルへ招待してあげよう。パパやママには秘密で、ゆっくりと大人の贅沢を楽しませてあげるんだ。ククク……」
かすみへの狂おしい執着と、早瀬碧の家庭を粉々に破壊したいという歪んだ復讐心が、ダイヤの光の裏で冷たくギラギラと輝いていた。
何も知らない凛の元へ送られる、あまりにも重すぎる悪魔の贈り物。早瀬のお屋敷にその箱が届いた時、魔王・早瀬碧が一体どれほどの怒り狂う姿を見せるのか、将暉はそれを特等席で眺める瞬間を、今から狂おしいほど楽しみにしているのだった。
「本作の執筆にあたり、誤字脱字の確認や文章整理のためAIを利用しています(規約に基づき修正案の提案は受けない設定で使用)。物語の構成や本文作成は全て自分で行っています。」




