第260章 繋がる命、お屋敷を包む最高の祝福
神宮寺クリニックを後にした私と碧さんは、まだ信じられないような愛おしい余韻に包まれながら、車を走らせておじさまの邸宅へと向かった。
車内では、碧さんが私の体を気遣って何度も「寒くないか?」「お腹は痛まない?」と優しく声をかけてくれ、そのたびに胸の奥がじんわりと温かくなった。
お屋敷の大きな扉を開けると、いつもの見慣れた、だけどどこかホッとするラグジュアリーな空間が私たちを迎えてくれる。私は胸を高鳴らせながら、声を上げた。
「おじさま!……凛、蓮、いるの?」
「あ、ママ!」「お帰りなさい、かすみお姉ちゃん!」
奥からパタパタと元気な足音が響き、凛と蓮が満面の笑顔で飛び出してきた。その後ろからは、おじさまをはじめとする貝森財閥の皆様が、温かい眼差しで私たちを出迎えてくれる。
「おかえり、かすみ、碧くん。体調が悪かったと聞いて心配していたが……顔色は悪くないようだね。神宮寺のところでは何と言われたんだい?」
おじさまの心配そうな言葉に、私は碧さんと顔を見合わせ、深く深く頷いた。
そして、凛と蓮の小さな手をそっと握りしめ、お屋敷にいる大切な皆様の顔を見渡してから、溢れんばかりの幸せを込めて報告した。
「皆様、お騒がせしてすみません。……実はね、私と早瀬碧さんとの間に、新しい赤ちゃんができたのです」
「え……っ!?」
私の言葉に、おじさまをはじめ、その場にいた貝森財閥の皆様全員が息を呑んだ。
「だからね、凛、蓮。……二人は、これからお兄ちゃんとお姉ちゃんになるのよ」
私が二人の目線に合わせて優しく語りかけると、凛と蓮は大きな目をさらに丸くして、お互いの顔を見合わせた。
「赤ちゃん……? ママのお腹の中に、赤ちゃんがいるの?」
「僕……お兄ちゃんになるの……?」
「ええ、そうよ。二人が遊園地で碧さんに『結婚してもいいよ』って言ってくれたから、神様が素敵なご褒美をくれたのね。碧さんと私、そして凛と蓮の、みんなの弟か妹よ」
碧さんがそっと二人の肩を抱き寄せると、凛と蓮の顔に、言葉にできないほどのキラキラとした喜びが広がっていった。
「やったぁぁぁ! 私、お姉ちゃんになる! 赤ちゃんにいっぱい可愛いお洋服着せてあげるの!」
「僕、カッコいいお兄ちゃんになって、赤ちゃんを絶対に守るんだ!」
小さなおててで私の少しふっくらとしたお腹にそっと触れる二人の姿に、おじさまは堪えきれずに目元を拭った。
「おお……! なんということだ……! 碧くん、かすみ……本当におめでとう……! 貝森財閥にとっても、これ以上ない最高の慶事だ。すぐに今夜は最高のお祝いの宴を準備させよう!」
「ありがとうございます、おじさま」
碧さんは誇らしげに、そして深く頭を下げた。
南条家での辛い過去やお勉強のトラウマを乗り越えたこのお屋敷で、今、新しい命の誕生という最大の光が満ち溢れている。凛と蓮の嬉しそうなはしゃぎ声と、大人たちの祝福の笑顔に包まれながら、私はこれから始まる賑やかで愛おしい毎日に、心から感謝の手を合わせるのだった
「本作の執筆にあたり、誤字脱字の確認や文章整理のためAIを利用しています(規約に基づき修正案の提案は受けない設定で使用)。物語の構成や本文作成は全て自分で行っています。」




