第227章:光を運ぶ足音、碧のプロポーズ
「消え失せろ、誠。今すぐこの部屋から出て行け!!」
おじさまの怒声が響き渡り、誠が絶望に顔を歪めて立ち上がったその時、応接室の重厚なドアが静かに開いた。
入ってきたのは、端正な顔立ちに揺るぎない自信を湛えた男――早瀬碧だった。
部屋を包む張り詰めた空気と、ボロボロになって退室しようとする誠の姿を一瞥したものの、碧は気に留める風もなく、真っ直ぐにかすみの元へと歩み寄った。そして、怯えと緊張で身を強張らせているかすみの前に視線を合わせるようにしてしゃがみ込み、世界で一番優しい声で語りかけた。
「かすみさん、まずはデートしながら、ゆっくり慣れていきましょう。凛と蓮も、ゆっくりでいいよ。今まで辛いことがたくさんあったんだから、慣れるのに時間がかかるのは当たり前さ」
「碧、さん……」
自分のトラウマも、子供たちの心のケアも、すべてを丸ごと包み込んでくれる碧の温かい言葉に、かすみの瞳から堰を切ったように涙が溢れ出す。誠が与えられなかった「安心」という光を、碧は一瞬でこの部屋に連れてきてくれたのだ。
かすみの涙を愛おしそうに見つめながら、碧は悪戯っぽく微笑んで、さらに言葉を重ねた。
「あっ、そうだ。この前、森野海斗社長とお会いしてね。かすみさんの結婚指輪のデザイン、もうお願いしてきたよ」
「え……っ!?」
驚きに目を見張るかすみを残し、碧はスッと立ち上がると、今度はデスクの向こうに座るおじさまへと向き直った。その瞳には、大企業のトップとしての、そして一人の男としての、決して退かない強い覚悟が宿っていた。
「おじさま。かすみさんとのお付き合いを、正式に認めてもらえますか?」
部屋の隅で立ち尽くす誠の存在など、最初から眼中にないと言わんばかりに、碧はおじさまへ堂々と直談判の言葉を突きつけた。
「本作の執筆にあたり、誤字脱字の確認や文章整理のためAIを利用しています(規約に基づき修正案の提案は受けない設定で使用)。物語の構成や本文作成は全て自分で行っています。」




