表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/127

怪物たちの狂歌 4

 ダンジョンでモンスターの倒し方を教わるライム一行。しかしカタリナには攻撃できないという問題があった。そんな時、他の冒険者がモンスターと戦っている姿を見つけた。


「まずい加勢するわよ!モニカも一緒に」


「飛べ、怒り怒る炎の球!」

「ファイアボール!!」


 エリス、魔術を使うと目立つとか言ってたけど・・。


 エリスのスタースティックから炎の球が飛んでいった。炎の球をは近くで見ると、かなり大きく熱い!


「ゴォゥ~・・・・・・ボッツファアワ!!」

 ゴーブを二、三匹と巻き込み燃え移る、踊り苦しむゴーブ。


「飛べ、怒り怒る炎の球!」

「ファイアボール!!」


 そこにさらにモニカのグレアロッドからファイアボールが飛び、うまく四匹を巻き込む!火力は増大し炎は燃え盛る!


 冒険者を巻き込まず済んだようだ。


「射よ、突き刺す炎矢!」

「ファイヤーボウ!!」


 炎に包まれた四匹のトロリンのうち、うまく逃げた一匹をエリスのファイヤーボウが狙い射る!


「バシュー、ボッオウ!!」


「グウォーオオオ!!」

 背中に刺さり地面をバタバタと転がる、上手くいった。


「射よ、突き刺す炎矢!」

「ファイヤーボウ!!」

 うまく転がり消火したゴーブに向けて、さらに炎矢を放つモニカ。一匹でも逃せば命取り。


「!?」

 どうしてエリスはモニカを見たんだ?ファイヤーボウは余計だったのか?


「敵にここが知られたから、すぐに移動しましょう」

 エリスがそう言うので、


「わかった」


「さあ、急いで」


「とりあえず、この化物道のモンスターは全て倒すから」


「そんなに~」


「そうしないと皆、死んでしまう」


「俺の責任だ、俺が倒す」


「カタリナは早く倒せるようになってくれ」


「は、はぃ」


 カタリナ、モニカに言うエリスの攻撃とは倒せという意味ではない。弱らせろという意味なのが俺はわかった。

 襲われていた冒険者が俺たちの方をみた。だがエリスが次というから話はしなかった。




 このフロアの怪物道は大きな円を描く、そこを見張るモンスターが往来していた。


 見ると、また別のギルド冒険者たちがいた。

 そしてオーグとゴーブを葬り去ったところで、すぐに帰ろうとする。何故か、背丈の高い戦士が魔法使いの男を背負っているからだ。それを含め冒険者が四人。


 回復のお手伝いならカタリナが出来るかな。

「ちょっと行ってくる、カタリナも来てくれ!」


「は、はいっ」


「モンスターを倒して帰る所よ、行く必要がないわ!」


「そうだけど」


「私が守れる範囲から出ないで」


「少しだけ待っててくれ」


 俺は怪我をした冒険者の方へ駆け出した。帰ろうと歩いている冒険者が振り返り立ち止まる。

 さっきまで、四人がいた場所に血痕がついた草が見えた。その奥で草が一か所、刈り取られたようになくなっている。


 そこにヒーラーが倒れていた。


「来てくれカタリナ!」


「あっ!」

 倒れたヒーラーは目と口が開き、頭から血が垂れていた。ローブにはとんだ血痕がついていて全く動かない。


「待っれくれ!」


「タタッ、タッ」


「来ないでくれ」


「あっ、はい・・」


 他の冒険者四人が俺とカタリナを見た。


 ゲームとは異なる。死んだ仲間は復活しない、でも冒険は続く、止まらない。そして冒険者たちは街へ帰るようだ。

 俺には死んだ仲間を一緒に連れて行かないことが不思議だった。モンスターのように死体が消えると言うのか?現実は非情で悲惨だった。


「お前達、新しい冒険者だろう」


「はい」


「俺たちのギルドはポーションを俺に使い切った。俺が回復することでケガをした魔術使いはおぶっていける。ヒーラーも抱えていきたいが、それでは戦闘にならない。みんな殺されかねないんだ、すまないレイアード、あとから絶対つれて帰るから」


 冒険者は泣きながら、その場を去っていった。


「エリス」


 俺たちの方まで来ていたエリスは目が合うと俺に言った。

「だから必要ないの」


「エリス悪いけど、死んだ冒険者を運ぶの手伝ってあげたいんだ」


「はぁ~世話好きね。待ってあげる。その変わり死ぬ気で修業してくれる?」


「約束する」


「決まりね、みんな次はライムの護衛よ」


 死んだ冒険者を入り口まで俺は担いだ。


 それから周辺のモンスターを倒していったが思いの外レベルは上がらなかった。しかし、レベルが上がると戦闘方法も変わった。今までのように姑息な真似はせずとも普通にモンスターを斬れるようになった。だが、まだ安心はできない。



「これからフロアボスと戦う。時間は教会の鐘一つの半時、約三十分以内。だいたい、この木が燃えつきて煙が上がらなくなる時間よ」


「通常、モンスターを倒してから次の新しいものが出現するまで約二時間。私たちがここに来て三本位の時間がたった。復活するまで残りは三十分(木が一本燃え尽きる)」


「つまり三十分で倒さないと、次のモンスターが来るのか」

 モンスターの復活か、出現するモンスターはランダムと言っていたな。


「正解」


「フロアボスとかいるのか?」


「ぅぅん」


「このフロアは普通のモンスターも来るの。だからフロアボス周囲の化物道のモンスターを木が三本燃焼するまで(一時間三十分)に倒してきた」


「そこまで考えていたのか」


「まあね、以前きたから考えていたの」


 以前?俺たちがやられたときか。


「エリス、以前より強くなってないか?」


「どういう意味?」


「怒ると思うけど、わざと負けたという意味」


「あれは、あなたたちが化物道を踏んだせいよ。モンスターの大群とドラゴンと油断と疲労と。攻撃と防御を一度になんてできないから。私もギルドの一員として責任は感じているわ。

 それだけじゃない、あなたたちがモンスターに叩かれている時も魔法で防御力を上げたの。ドラゴンの咆哮の時だって」


「あのー、お話途中だけど始めません?時間あと一本弱しかないから」

とモニカさんは話を戻した。




 次の階層へ続く階段を守るフロアボス、後ろには階段があった。


「ほらあそこ、装備を整えたトロリンがいるでしょー。あれがこの階層の見張り兼フロアボス」

 棍棒に部分パーツとして、青銅の胸あて、小手、靴を身に付けている。あいつは階段の近くから動かないので倒すしかなさそう。


「エリス、どうやって倒す?」


「合図と共に私が先頭にボスに走る。あなたたちは後ろをついて来て。『後ろ』と言ったら、みんな後ろを向く、良いと言うまでね」


「後ろか」


「さあ行くわよ」


 エリスが草むらを出て駆けだしていく、それに続く俺たち。フロアボスは俺たちを見た。睨んだ通り、その場からは動かない。


 フロアボスに近寄れるギリギリの距離。メニューを確認する。


 ≪ボストロリン 一階層のフロアボスでトロリンの親分≫


「後ろ」


 一斉に後ろを見た。


「照らせ、月の光!」

「ライティング!!」


 光で目をかすめるボストロリンは下に置いてあった兜を被ってそれに対応した。


「前を見て!そして攻撃!」


 もちろん遮られたのは視界のみ、声は通る。エリスが指示を出した。


 敵は一時的にこちらが見えない、時間を稼いだ。


「はあぁっ!」

「ヒュッ」


 ボストロリンの前に行き、俺はいつの間にか被った兜の上から剣を縦に振り下ろした。早かったのか空かして当たらない。その隙を狙ってボストロリンが棍棒を持って下から振り上げ反撃を仕掛ける!!


 敵の攻撃の瞬間、アッキーは左横から斧を横に振る。


 棍棒中断、アッキーの斧の横当てを食い止める防御のボストロリン。小手で斧を防ぐとは体格のわりに器用なボストロリン。


「ライム、アッキー避けて」

 俺達は一時避難、モニカさんが魔術を唱えた。 


「飛べ、怒り怒る炎の球!」

「ファイアボール!!」


 攻撃に合わせた魔術で援護、


 ボストロリンは鎧で思うようにかわせずファイアボールが胸に直撃。熱で高温となった胸当てをボストロリンは取る。取った箇所の皮膚は少し赤くなっていた。


 一旦、全員距離をとる。話したわけではなく、ただ自然の動きでそうした。


 ボストロリンは体だけ正面を向け、動かない。


「あそこから動けないのか?」


「動かない、もしかしてあそこに穴をあければ楽勝勝ちとかー?」


「そんな大きな穴をあける魔術がないわよ」

 楽天的発想にエリスが苦笑いする。


 クレイモールでは不可能なので却下、連発すると魔力不足になる。


「カタリナ!これから俺とアッキーが一緒にボストロリンの所まで行くから寸前で突っ込んできてライティングを使ってほしい」 


「わかりました」


「その魔術、使うの二回目だから二手に分かれて行って」

 エリスが細部まで指示を出す。 


「アッキー、俺が走ったらお前も。使うのはゲームのスイング作戦だ!」


「うん」」

 答えるアッキー。


 俺とアッキーは一緒にボストロリンに向かい走った。


「照らせ・・」

 カタリナ詠唱中、


 俺とアッキーは、フロアボスを挟み撃ちにした状態で対峙、ゆっくり牽制しジリジリと歩をすすめる。ボストロリンが交互に俺たちを見る、たまにエリスやモニカ、カタリナの方も見る。


「ジリ・・」

「ジリリ、コトッ・・」

 俺は走り、それに合わせてアッキーも走った。前と後ろという関係の俺とアッキーの方を交互にボストロリンが見る。


 ボストロリンまであと1mでカタリナが走った。


「ライティング!!」



 ボストロリンの目が焼かれた!!

 この状態は危険だが俺とアッキーは目を閉じた。目を閉じたまま感覚で50cm近寄り、俺の縦の斬撃とアッキーの振落を入れる!!

 二つはぶつからない距離かつボストロリンに攻撃が届く位置に立っている。


 目を開く。


 ボストロリンが立っている。位置をずらしかわしていた。


「まだだ!」


 横に振った斧と剣は半円を描く!ゲームの連携プレイのような技で陰陽印のように二人が斬りつけた。

 二つの得物はボストロリンの鎧を抜けて皮膚のある体に突き刺さる、止める剣と斧を選べない。から防げない。


 抜けない剣。

 抜けない斧。


 だが決定打にならないのか、ボストロリンは血を流すが倒れない、また消えていかない。そして最後の反撃に出る!!


「離れて!」

 走ってくるモニカさん


「飛べ、怒る怒る炎の球!」

「ファイアボール!!」


「ウガアァ~!!」


 ロッドから飛ぶ炎の球、逃走・回避時間がゼロ秒のファイアボールである。言葉と同時に炎の固まりがボストロリンの傷口を焼く、熱と痛みはボストロリンの最後の力を奪っていった。


 ルーレイファーワークのゲーム版、草野球戦法。


「やった」

 アッキーが思わず第一声をあげた。


「やったわ!」

 手が少しやけたモニカは鼻をさする。


「よぉし!」

 俺は安心した。


「・・・」

 カタリナも微笑んで見ていた。


「カタリナ、モニカの手を治してあげて」


「はい」


「モニカさん、手を」


「ええ、熱くないカタリナ?痛たたた」


「カタリナ、モニカさん泥棒みたいになってるぞ」


「ふふふ、そうですね」


「ふは」

 アッキーも笑っていた。


「ちょっとアッキー、顔を拭きなさい」


「えっ、どうやって拭けば・・」


「ハンカチ持っていないなら何か持ってきなさい」

 こうなっては止まらないモニカさん、ペースに乗せられるアッキー。


「フロアボス戦は、どうでしたエリスさん?」

とモニカがエリスに尋ねると、


「まあまあね」

とお褒めの返事、エリスは階段を上っていった。

 イメージを言葉に変えて表現することが難しい。今、ある言葉で表現するには足りなくて、でもそれは自分の知っている言葉が少ないだけ。

 グスッ、ひどいページになってた。自分でやりましたスミマセン(泣)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ