第32話 ダンジョン15階層 地獄に落ちた気分
元世界では七か月が過ぎ、みゃあとシロップが実際に出会う。ライムの母とMeellやゲームの話をする二人だが結局詳しいことは話さず。アッキーの両親は心配し、モニカも家族から連絡がスマホに入っていた。
【ダンジョン15階層 地獄に落ちた気分】
「下の氷が解けていくぞ」
「一度、雪の所まで戻りましょう」
雪のある場所に引き返すと地面にあった氷は解けていった。少し溢れ出た水は雪の中に流れる。
そして、次の階層に行くための地面は一面が水にかわってしまった。ここから水の上に奥に続く通路がぼんやりと開かれているのが見えた。
「どうします?地面が解けちゃいましたけど・・・」
「そんなのフロートで楽勝よ!」
「そう」
「私、魔力切れてるっ」
「いいわ、私が唱えるから」
そういうとフィアはフロートを唱えた。全員で空中に浮かびあがる。
「・・フワッ」
「!」
「ッ・・・・」
どうしたんだ、全然前に進んでいないじゃないか」
「おかしいですね」
「空中には何もないけど・・」
別に岩が引っ掛かってるとか障害になる物は何もなかった。
フロートで飛んでいくと氷が解けた水の上空は魔術の結界が張ってあるのか進めなかった。元々フロートの魔術は前進・後退する力が弱い、それで進めないのかと思って少し粘っていたのだが、
「いけません」
「迷いの森と同じか、何かに阻まれている」
「見えない力か・・」
「いっそ水に入るか・・」
スカルベさんが呟く。
「!!
「いやです」
俺が必死な顔を言うとスカルベさんに伝わった。
絶対に寒中水泳どころでは済まない。そんな罠ではないものを、罠扱いするような言動はしないでくれ、本気かと思って滅茶焦った・・。
湖しかないので、この世界では泳ぐことはまずない。そもそも泳ぎというスキル的な事は誰も習っていないはず。
「行くのならスカルベさんが一人で水の中に入って下さい」
モニカさん、冷たすぎ。相手は氷の解けた水だぞ。熱い場所に住むドラゴンにそんな過酷な事を言わなくても。ちなみに水龍ならOKだ。
「う~ん」
嬉しそうにシャティさんが見物している。さぞかし面白い光景だろう。
これがダンジョンマスターの試練なら、受けないが俺たちの答えだ。
「――」
「-------」
「~~~~~」
考えあぐね迷っていると、小舟を漕いでくる人影が見えた。小舟と言っても俺たち全員がのれる縦に長い舟だ。
「ライム、話してみて」
シャティさんが俺に交渉を進める。
「はい、やってみます」
ドラゴン族だと羅列・単語という支障が出るかもしれないし、この一件で俺はリーダーとしての地位を確立できたようで交渉人に選出された。
その小舟は、俺たちのいる雪のほとりで止まる。そして小舟に乗ったまま話しかけてきた。
「私はカロンというものだ」
「・・・・」
ゲッ!目が光っている、何でここに人間がいるのか。ここまで来て先を越されたなんて展開、絶対に有り得ない。どこから来たのか空間でも裂けているような場所からやってきた人間が、
「おや、たくさん死者がやってきたようだな、うはっうはっうはっ」
げげぇ~、喜んでいる~。
「はい~」
こちらを見て陽気に何笑ってやがる、俺は持ち前のノリで怪しさに便乗し調子を合わせた。もちろん死体のフリで。
「・・・」
こっちをじっくり見る。うわー近寄るなきょーれつに臭う体、我慢だライム。みんな後ろで石像のように固まっていた、何故俺だけこんな見つめられるの。
「血色も悪いし、まさかあれを倒してくるわけないわな、うはっうはっうは」
そんな顔色が悪いのか、大丈夫なんだろうな。高熱出るとかなしだぞ。
「・・・」
「それでな、舟に乗るには1Goldかかるんだが持ってきたのかぇ」
「次の階層に行けますよね・・・」
「もちろん行けるぞ、騙してはないっ、カネなしはここで彷徨うことになるがぁ」
「もちろんあります、はい1Gold」
俺は袋から1Goldをとり出した。そして皆も払うように促すと全員が支払う。
全員が小舟に乗る。
「では、いくぞ」
カロンという人間は小舟を漕ぎだした。
「この先は地獄へ通じる場所だ、粗相のないようにな」
(シャティ:地獄!?それは聞いてない!)→(言ってないもん)
(フィア:恨みます)→(何も森の破壊ではないんだ)
(スカルベ:死ぬぞ)→(それでも最後のドラゴン族ですか)
(エルドラ:馬鹿ライム)→(それで許してくれるのか、お前は優しい子だ)
(モニカ:死ぬのいやぁあああ)→(死なない、何故ならカロンさんはもう死んでいる)
(カタリナ:二度とついて行きたくない)→(じゃあ俺がついて行こう、死者として)
(アッキー:1Goldは?)→(1Gold払っても1Goldで泣く、覚えておけっ!)
口パクで俺に訴える皆。俺は口パクできっぱり言い返す。つねるな蹴るな睨むなお前達、俺は親鳥ではないから責任は持てん。夕時になれば、ちゃんとご飯はあたっているだろ、なあ。
俺は薄目にして優しさと笑顔の表情で皆に語った。天に上る、いつかの姿を思い浮かべろ!!
皆その姿を見て今度は俺を正気の沙汰ではないように見つめていた。まるで敵の手先に落ちたかのような目。
俺は操り人形のように喋った。
(四国行きです)
とは言ってもエクセアの四人には通じないのだけれど・・。それが地獄であることが・・って冗談なのだが。
氷が解けた水の上を進むと急に暗い洞窟の中に入った。そしてしばらく行くと暗黒色をした岩地に辿りついた。
ここ地獄だろ、本物の地獄!
俺はお経のように唱えた。助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて・・カタリナが、こちらを見ている・・・・・目を離した、助けて助けて助けて助けて~。
「さあ到着だ、渡してやったぞ」
そういうとカロンは舟を漕ぎ戻っていった。
「どこよ?ここは馬鹿ライム」
「お前について行ったが良かったかな?」
「スカルベがしっかりしないからよ」
「そうそう」
「ライム兄ちゃん馬鹿だね」
「ライムさんどうやって戻る気ですか?」
「死んでないだろー!いこいこ」
「仕方がない、進もうか」
スカルベが言うと皆で先を進んだ。
「ここで休むとしよう」
スカルベさんがそういうと全員が腰を下ろす。
ここは地獄だろうか?そんなわけはないな。
状態異常を治すためメディシンを唱えるカタリナ、モニカさんがせがむがヒーリングより優先だときっぱり断る、ヒーラーとして重要な選択だ。
今日は洞窟で寝ることになる。調べてみると幸い洞窟は水と次のフロア層への扉しかないのでモンスターに襲われる心配はないことがわかった。
俺たちは光が惜しいので水辺で食事をとることにした。酸素は洞窟の穴から運ばれ、光は水から入ってきた。
「じゃじゃーん」
「何を騒いでいるモニカ」
「これをライムとスカルベさんに見せようと思って持ってきたの」
「新メニューのダンジョンボールよ、ほら」
サンドライスを丸めた大きな球で中にダンジョンの層のように具が敷き詰めてある。これだと布をとるまで形は崩れない、それとシス水を飲む。
「見せて見せて。本当だ、ダンジョンだー」
そして頬張るエルドラ。
「ん、どれも同じだな」
「部分ごとに味違うよ」
「何を持ってたモニカ」
「えっ、ご飯を固めたものよ」
「油断できんな、パクッ、もぐもぐもぐ、おおっ」
「ドラゴンの能力でも想像がつかないのよ、それ」
「そう格闘中」
理解しがたい、ドラゴンはよくわからんっ。
「美味しい」
アッキーは嬉しそうだった。
戦闘の合間も歩きにくい雪と滑りやすい氷の上を歩いたので足がくたくただった。疲れをとるため足をのばす、こうしてすぐに就寝することになった。
もしカロンという人が戻ってきたら大変なので見張り役を買って出るスカルベさん。俺たちは安心して床に就いた。スプレッドクローズやキャメルタオルを敷いたが床はちょっと硬かった。
あー足が痒い、霜焼けでもできたのかな・・。皆もぞもぞしてる。
就寝前か中に、何かの囁く声が聞こえた気がした。
「ミズミズミズ・・」
俺は目を開こうと思ったが開けなかった。休んで疲れをとった方が良いと思ったからだ。それとシャティさんたちの声がした気が・・・。
翌朝、軽く食事を済ませる、腹がもたれると戦闘に影響する。といってあまりとらないと、いつとれるかも分からないのでそれも考慮してとる。
準備を整え、この洞窟から抜け扉を開いた。
どーんな素敵なフロアが待っているのか期待したが、中は赤黒い空にグロテスクな岩地。地獄の底と言って過言ではない。洞窟の天井がなくなって空と空間が広がった場所である。一見天井がない分、動きやすいとか思ったが空には魔物がいーっぱいで最悪なシチュエーションが待っていたりして、たはっ。
赤黒い光球が空に一つ浮かんでおり不気味に地面を照らして黒い岩々を照らす、黒が光を吸収するだって?嘘だろ、厳つい顔で光を反射させて怒っているぞ。
その光がない場所を辿ったのか早速モンスターのお出ましだ。
ずっと奥の岩で少し高くなっている所、大きな翼を二枚翻し地面におり立った。体は横に向けたまま首だけこちらを向ける、なんて憎たらしいんだ。
「敵だ」
敵は馬の蹄のような足で地を蹴り、筋肉隆々の胸に大きな翼と長い尾がある生き物が走ってきた!かなり早いがそんな正直な動きじゃーな。
≪ホーゴンキメラ 馬と竜のキメラ≫
それにしても奇妙奇天烈摩訶不思議な異質同体、こんな異色な生物を何処から召喚したのか。
「くる!」
「体力温存して戦ってよ」
「わかった」
百万馬力なんて必要ない、馬一頭のぶつかりだけで全身骨折だ、それをかわすが翼で自信の勢いを殺しターン再度攻撃を仕掛けてきた。蹄でこちらを蹴飛ばすように攻撃!!
「ガッ」
俺は足を上手く使い避けるが、
「バサッ」
翼を上手く使い軌道を変える。
「うそ!」
「ガガガッ」
「ぐあっ」
当たると思ったが何度も蹄を動かすホーゴンキメラ、足を空中で三発喰らってしまった。ダメージが結構あった。だがそのまま足を岩にぶつけ攻撃は止んだようだ。馬の脚力をまともに受けずに済んで助かった。
倒れる体を手と足で支え立て直す。ああっく、足元がゴツゴツして歩きにくいなあ、これじゃースキルのダッシュもファーストステップもバランスを崩し出来ないぞ。
チャンス!と見るや、
「ゴババババッ!!」
スカルベさんがティルウィングで前足をたたっ斬った。ホーゴンキメラ前足を落としてもまだ後ろと翼でこちらに跳び上がってくる。
「スィーズッ、ズッ」
「ズババッ!ガゴッ、ドサッ」
エルドラは体を次々と切りつけたが、後ろ脚の蹴りで反撃され吹っ飛ばされる。しかし致死量にダメージが蓄積したことからホーゴンキメラは体が散って消えていった。
初っ端からこうまでレベルが上がるのかよ、こんな強いとは思わなかった。一匹相手にこれだ、団体なら確実に死ぬ。
「マクスレイズヒーリング」
カタリナが俺とスカルベさん、エルドラを一度に集め回復する。近くに敵がいて攻撃を受けたら即死だ、回復はケチらない。それでも少し回復が遅かった。
また敵が出現、今度はキメラだ鋭い爪で引っ掻いてきた。だが今度の敵は地上系のキリシキメラという奴である。
≪キリシキメラ 三体複合したキメラ≫
獣の顔に長い脚をした生物がどしどしとこちらに近づいてくる。足には爪が生えていて一歩ごとの歩幅が大きい、またすごい跳躍力を持っていてジャンプして引っかいて来た!!かわしているがマントが少し切られた。あれが装備するマントやローブに絡むと逃げられないぞ。
「爪に気を付けて下さい!」
前衛でガードするアッキーを踏みつけた時、アッキーは前進し押し返そうとしたが踵を高く上げたキリシキメラ。
刹那、エルドラは隙をついて後ろ足を蹴りあげる。さらにバランスを崩したキリシキメラにスカルベは空中から平手うち。後ろに倒れるキリシキメラは頭からゴツゴツした地面に突っ込んだ、頭を打つ、その隙を狙い俺は攻撃陣に加わった。一斉に体に真っ直ぐ突きを入れた刺。キリシキメラの体は悪臭を放ち消えていった、それは最後の毒噴霧だった。
「鼻を塞いで」
フィアさんが初めて大声を聞いた。呼吸を止めて走る俺たち、目にもきそうだ。キリシキメラが消えて毒噴霧はそれ以上増えなかったが、放った毒噴霧は少しの間漂っていた。
ずっとシャティとフィアは矢と魔力を節約し防御と逃げに徹していた。モニカは隠れ、カタリナは三人の前でいつでも回復の準備をとれる体制を整えている。攻撃と防御の陣形も自然に形づくられていって連携がとれるようになった。
それでも敵の速度についていけず、レベルが不足していた。
「はぁはぁふぅ~」
「なんとか抜けたな」
「何であんな歪な奴らばかりなの」
「キメラばっかりだったわね、きっとみんなで私たちを食う気だったのよ」
「いないうちに早く」
「そうだ」
前進あるのみで走る!!何回か奇種のキメラを倒して歩いていると、遠くに大きな岩があった。
それを越えれば、どこかへ着きそう。
その大きな岩はゴツゴツしていないで丸みを帯びている。
「どうしたんです?」
俺を偏見の目で見るスカルベさんは、あんなものも見えないのかと呆れる。
「シャティさんやフィアさんは見えていますか?」
「もちろん」
「見えてます」
どうしたのーと首を出してモニカさんも入ってきた。
「何よ、あれっ!!」
「ですよね」
カタリナも見えている
「アッキーもわかるか?」
「僕は皆の顔で分かった、険しい顔をしているから」
そうか、鈍いのは俺だけか。気軽に見てみよう・・やっぱり大きな岩だろ。
「こ、これは!!」
モンスター、そこから獰猛な殺気を放つ呼吸と匂いが漂ってくる。まるで恫喝しているように感じる巨大が体を震わせると髪が揺れた。
「グォオオオオオー!!!!グフフ、グフフフー!!!」
呻り声を上げる!その威圧感で体の毛が逆立ち身震いする。匂いさえ気をつけないと体どころか全てを食われてしまいそう。体を捻るとその眼光は真っ赤で綺麗だが細かな作りが現実味を増し正体を露わにした。
≪ベヒモス 動物の元≫
口を開いて涎を垂らすベヒモス。
「来る!!」
「って」
早い何てもんじゃない、人なら十人分の歩幅はある。それが襲い掛かるんだ、数秒でかわさなければ突進を喰らってしまう。後ろ足に力を入れて脚力のばねを使いジャンプ前足で体重を支える。
顔を引っ込め突進、体を突き立てた。
「ドォオゴォオオン!!」
「ペシペシペシィ」
岩地が砕かれるくらい硬い体で突っ込むものだから破片が辺りに飛び散った。
その体を射るべく、シャティとフィアが矢を放つ。
「トゥッ―――――シュパッ!カラン」
「トゥク―――――シュタッ!ピシィ」
真っ直ぐに射った矢は勢いよく光って飛んでいったが、体の表面の毛か油かで跳ね返り下に落ちていった。頼むから射さってくれよ、他人任せのように思うだろうが刺さるとそうでないのではその後の戦況が大きく違う。
鉄壁か?弓矢は飛んだ分、突き刺すより威力は高かったはずだが刺さらなかった。スカルベとエルドラが翼を羽ばたかせ頭上から一刀を入れる!が効いていない、表面の薄い皮に傷がついただけ。
「テンペスト!!」
シャティさんが詠唱、巨体が持ち上がったかと思ったらその中心が踏みつぶされ、かき消された!
フィアさんのアイシクルランスも肌に刺さった!と思ったら体に引っかかっていただけ、揺らすと落ちた。
モニカさんのファイヤーボールの炎も、ダメージを受け付けずちょっと焦がした程度。
魔術防御も高い!?
そのパワーが全員を蹴散らす、
「ブンッ、ガツガツガツ」
「バキッ!ボッ、ボバッ、ドスンッ!」
アッキーはガード体勢をとる。後ろのめりで見上げた時に蹴りを受けた。前足と倒れた衝撃で盾が頬にあたり顔に痛みが走る、目が半開きになったアッキーはそれでも耐えきった。
他の皆は運よく当たらず。
ベヒモスは突進し周囲をまとめてなぎ倒す。
「ドドドドドッ!!」
「うっぐぉお!」
「おおっ!」
エルドラはブリンクしベヒモスの下に入り、クイックカットで足を何度も斬りつけた!
「シュラン!シュッ、シィー」
巨体はそこに横たわった。体つぶしを狙ったベヒモスの下から体を翻し抜け出してきたエルドラはウィンドウィングの勢いを利用し空に飛んで構えるっ!
「りゅうせいのやり!!」
「☆」
「\キィー」
手加減と周囲への配慮なんて時間はない。とっさの皆だがエルドラの行動は見ている、その巻き添えを避けるべく動いた。
回転しながらベヒモスの体に槍が入っていく、
「ズブッ、ズブズブズボボッ・・!?」
筋肉隆々の体は、分厚い肉の壁で何層も覆われているのか、突き刺さっていく竜精の槍は途中で止まってしまった。ベヒモスの筋肉が盛り上がり傷口を塞ぐ、それほどの筋肉の量がある。
「サンドストーム!!」
モニカさんが魔術を出すが砂がないので効果は弱かった。敵の目を閉じさせることに成功!したがそれは一時しのぎ、
「ガァッ!!」
そこにスカルベはドラゴンパンチ、ドラゴントラスト、ドラゴンファングを繰り出すがどれも表面を傷つけるだけでほとんどダメージを与えられない。
カタリナは常に誰かの傍にいた。攻撃を受ければ背後でマドレヒーリングを唱え移動する、無駄のない身のこなしは修業を積んだ成果と言えよう。
矢を真っ直ぐ持ち思い切り力を込めて放つフィア、シャティはそれが外れたのを知るとエアブラストを詠唱し加勢する。ベヒモスは巨体の分だけ風に煽られていた。
「魔術、魔術・・・?」
モニカはどの魔術が弱点か探りを入れて詠唱、
「ブラッドマイン」
精神に働く攻撃だが動じないベヒモスは、そのまま走ってきた。失敗である。この魔術を試用によって無防備の状態になったモニカ。それを逃さないモンスターはいない!
「ドッ、ドドドド!!!」
「バタッ、ドサ」
無謀にも俺は的になったモニカさんを走って跳び抱えた。足が巨体にぶつかったがこれぐらい大丈夫だろう、ベヒモスはエアブラストで体が鈍ったか酔ったか動きが少しだけ遅かった。
他タイトル案 地獄への使者、死者の渡し守カロン案もあった。




