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JKメイドの私が宇宙に留学し20億人の命を奪える女になった話  作者: 環状ブレイド
ロンミ×ラツミネのラブストーリー

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ロンミ「ある日、自分達が母星屈指の大領主の息子で最強の能力者の兄妹と知った」

これは、今現在の淀がアビリスターに留学するよりも、ほんの少し前の時系列の話。


僕の名前はフランル・ロンミ。妹はミンネ。

アビリスターの星に住む、ごく普通の中学生。

アビリスターは宇宙最先端の超能力の星であり、僕達自身も当然能力者だ。といっても、僕とミンネの能力は大したことがない。

僕がステップ3の「能力吸収」で、ミンネがステップ5の「魔術師召喚」。これだけ聞くと外の世界から見ればもちろん、能力自体がほぼ感知できないステップ1が5割のアビリスターからみても一見するとチート能力だと思う人もいるかもしれないが、正直にいえば欠陥だらけである。その国で唯一だけど到底実用的ではないので絶対に普及しない乗り物とでも言えばおわかりいただけるだろうか。

話せば長くなるので、どういう欠陥なのかは割愛する。


それ以外にも、ちょっと人と変わっている点がある。それは、とある孤児院育ちということだ。

僕とミンネの両親はとある国の大領主だったけど、僕達が物心つく前に殺されているらしい。僕達も殺される予定だったけど、ちょうどアビリスター関係者が能力者の子供を探していて、間一髪のところを買い取られ、孤児院で育った。

「らしい」という言葉からわかる通り、これらは僕達の過去を知るという関係者から聞いたり、様々な証拠などから「判明」したことである。僕達の当時は全員赤ん坊なのだから、「覚えている」はずがない。

これらを「知った」のは高校生になってから異母弟と出会った時だった


平凡な中学生活を送っていた、ある日のこと。

「僕とミンネの、腹違いの妹……いや、弟?」

僕達の能力の研究の関係者から、顔立ちが似ているし苗字も出身星も同じなので兄弟ではないかと、一人の少年と引き合わされた。

なんと彼は、アビリスターに11人もいないステップ9のマスターブレイカーだという。

僕とミンネはそれぞれステップ3と5なので、文字通り雲の上の存在である。こうしてみると、確かに顔立ちは似ている。

研究者いわく面白半分に、勝手にお互いの私物でDNA鑑定したら、僕達が母親違いの兄弟だと判明したという。ただし母親は別人とはいえ、まったくの「他人」というわけではなく「姉妹」とのこと。

つまり、僕・ミンネとマスブレ殿は、父親だけが同じ兄弟かつ母型では従兄弟になる。


弟なんだから呼び捨てでいいのかもしれないけど、アビリスターでは最強ランクの能力者様だし、何を考えているかもわからない感じなので、敬意を込めて(あるいは面倒を避けるために)「マスブレ殿」と呼ぶことにしている。

「お兄さん、お姉さんと呼ぶべきなんでしょうか?」

こっちは明らかにぎこちないし、向こうも同じだろう。

今まで16年間、まったくかそれ同然に会ったことがない少し年上の人を、いきなり兄、姉と認識しろなんて無理がある話だ。

「いえ。まさかステップ9が私の兄弟なんて驚きですし、呼び捨てで結構です」

「まあ、付き合いとかあるかわからないけどよろしくな。ロンミ、ミンネ」

一応ステップ9様相手なので、呼び捨てされた方がむしろ僕達にとっても気楽だ。

少し雑談をしたがステップ9なんて変人の集まりだとは聞いてるけど、彼はやはり意外と常識人だった。


ちなみに、彼の嫁「だった」という人にも引き合わされた。

「セントカクラ・アギお嬢様と、その執事のケンリュウ・コウレです」

「一応、お兄義様、お姉義様と呼ぶべきなのか?」

「まあご自由にどうぞ、アギお嬢様」

「じゃあロンミとミンネ」

セントカクラ家といったら、僕もよく知っている。彼女は超能力者の対抗勢力である魔法界でも有数の名家の令嬢であり、マスブレイカ殿の元妻である。しかし、いろいろ事情があって現在は離婚し、マスブレイカ殿自身もアビリスターとは別の星に留学しているらしい。


まあ、他の星に留学しているマスブレイカ殿とは、兄妹というより従兄弟やそれよりさらに遠い親戚程度の関係だ。僕達の生活も、すごい人が親族にいるとわかったところで、そう簡単に変わるものではない――そう、あの日までは思っていた。

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