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カミュ、組織を考える。

 義手の研磨を待つ間、もう一つの懸案事項である組織について考える事とした。


 現在の竜の統治は竜王ファフニールが頂点の王政だ。民主制がいいのかもしれないが急に変える訳にもいかないだろうから、これはこのままにする必要がある。


王の暴政を防ぐため、その直下の政策集団の政策決定方法は民主制にし、王がそれを尊重する仕組みがいいだろう。また、竜王の王としての決定権を残す必要もある。


 そうした場合、王直下の政策集団が出した政策に対し、その決定は民主的に多数決とし、竜王もその投票権利を持つようにする。そして竜王は他の政策集団のメンバーより優先権を持たせるのがいいかもしれない。


 政策集団と竜王が政策について投票で決定する際、他のメンバーが一人一票であるのに対し、竜王は2票持つ様にすれば政策決定メンバーに対し竜王の決定権が強化されるのではないか。


 現在の統治方法をある程度残した上で政策集団を構成するとしたら、竜王(2票)の他に竜の政務トップ一人(現状はカムストックさん)、竜の政務、軍務のトップ(現状はバッチ)、アイナ村の政務トップ(現状は村長)旧ボーナン領の政務トップ(未定、今後選挙で決める)の4人とすれば、竜側が4票分、人間側が2票分となる。


 竜:人間=4:2か。ちょっとバランス悪いな。


 同盟及び不戦条約締結のある程度有効な国として、魔王領とヤマタがある。この中で、特に魔族とは仲良くやっていく必要がある。そういう意味で言うと、俗にいう外部監査として、同盟領である魔族領の意見代弁者として竜の領域に駐在する魔王領駐在官を置くことを魔族領に求め、その魔王領駐在官にも同盟領の代弁者として政策集団に加わってもらい政策投票権利を持たせることも考えられる。


 そうすると投票数は、 竜:(人間+魔族)=4:3で丁度良いと思う。


 ただこの場合、魔族の政策決定権には竜は参与していないのに竜の政策決定権に魔族を加えるのかと反対される可能性がある。しかし最大の同盟国である魔族との友好関係を維持するのに魔族との政策のすり合わせは必要であり、そのすり合わせを考えると魔族を政策集団に入れるのはよいと考える。


 この問題については、村長やルオさんの意見を聞いてすり合わせればよいだろう。


 また、竜の領域の領土は今後広がる可能性があり、その場合その場所は人間の領土である可能性が高い。

 そうなったら、その加わった場所の代表も新たに政策集団に加えればよいだろう。そうすると竜と人間の投票権利数が更に近づくこととなる。


 政策集団の下には、それぞれの代表の下に軍部、政務の執行官を付ければよいか。

 例えば、竜の政務責任担当であるカムストックさんの下に、竜の内政担当を何人か(農政、土木、工、商人、外交)をつけ、竜の軍務責任担当には、竜の軍務責任担当であるバッチの下に、竜の軍担当者を何人か(竜の領域本軍、別動隊、旧ボーナン軍駐屯軍、アイナ村駐屯軍)をつけ、それぞれカムストックさんとバッチが統括する。


 アイナ村、旧ボーナン領については、それぞれの長が内政担当官、軍務担当官をつけ任命すればよいか。


 まだまだ全然魔王軍の組織と比べ未熟な組織だが、とりあえずこんな感じで組織を決めておき徐々に改良していけばよいだろう。


 ただし、政策決定権の投票権を持つのが、竜の場合、竜王、バッチとカムストックさんしか居ない状況にすると今、毎朝竜王と風呂に入り風呂で政務を語っている竜の政庁のメンバーが不満を漏らす可能性があるが、あの連中まで投票権を持たせると竜側の投票権者が多くなりすぎ、人間の意見が通らなくなる。


 どうすべきかという意味で言えば、先ほど記載したカムストックさんの下の竜の内政担当とするかそれか例えば竜王直下の相談組織但し政策に対して投票権利無しみたいな名誉職にするか。


 そのあたりはバッチかカムストックさんが決めればいいや、と思った。


 俺は組織についての自案を3通作り、うち2通を村長とルオさんに渡し、一通をククリコンに渡した。

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