カミュ、ヤマタの対応の早さに驚く
ヤマタ国についてはこちら、竜族、魔族から友好を結ぶという話であったが、ヤマタの方からアイナ村に使いが来た。
ヤマタからアイナ村に来る場合、陸路だとイナバーンを通る必要があるが、海路を使ってやってきた。
イナバーン海軍によく見つからなかったな、と思ったが、聞くと行商の振りをしたとのことと、以前と違い海路の監視は緩いとの事だった。
アイナ村にやってきたのはヤマタの外交責任者、バーンさんという方だった。
バーンさんは村長に身分をあかし
「竜の領域と交易を結びたい。できれば同盟も。その為に交渉をしたいが竜との間を取り持ってもらいたい。」
とのことで交渉可否の返事が来るまでアイナ村に泊まりたいとのことだった。
村長は、
「そうですか、ちょっと待ってください。呼んできますから。」
といった。バーンさんは
「呼ぶ? どういうことです? 」
と言ったが
「まあ、ある程度その件についてお話が出来る竜人がいますので・・・」
と言い、ルオさんに呼びに行かせた。
昨日バッチがうちの風呂に入りにきて泊まっていき、朝
「久しぶりに休みなのでな。村内を見ておきたい。」
というので、ククリコンと3人、村の発展の様子を案内している所だった。
ルオさんが
「あ、丁度良かった。ローランさんを呼びに行こうと思ったが、バッチさんが居るならその方がよい。」
と言い、
「バッチさん、村長宅に来てください。カミュさん、ククリコンさんも。」
と言い、俺ら3人を村長宅に連れて行った。
村長宅に入ると、村長が、
「バッチさん、来ておられたか、丁度良かった。」
と言い、バーンさんに俺ら3人を
「こちらが竜の領域の執政、ナンバー2のバッチさん。こちらがカミュさんでこちらがカミュさんの弟子のククリコンさんです、」
と紹介した。
ククリコンは
「政治の話ならラオンさんを呼んだ方がいいのではないですかね。」
と言い、村長がそうだったな、と言い、奥様にラオンを呼びに行かせラオンがやってきた。
村長は同様にラオンを紹介した。
バーンさんは紹介されたメンバーを見て
「普段からバッチさん、ラオンさんの様な竜族、魔族で高位の方が村に訪問されているんですか。」
と聞き、村長は
「ラオンさんは魔族のアイナ村常駐担当ですのでほぼアイナ村にいらっしゃいます。バッチさんは常駐という訳ではございませんがよく来られます。」
といい、バーンさんは驚いていた。
バーンさんは
「ヤマタの国は、竜の領域と交易、よろしければ同盟を結びたいと考えています。そしてそれが実現した場合、竜の領域を通じ魔族との同盟を結びたいと考えます。」
と言った。
バッチは、
「正式なことは王や政庁に掛け合わねば言えないが、私は反対する理由が無く賛成だ。」
と言い、ラオンも
「魔族としても特に反対する必要が無いと考える。政庁に持ち帰り判断することになるがな。」
と言った。そして
「わが領土に所属している人間は、人間領では裏切り者と言われているそうだな。我ら魔族と交流するのであれば、そのような扱いはするな。それが条件になる。」
とバーンさんを睨みつけた。バーンさんはビックリしながら
「それは当然ですよ。我がヤマタとしては、ヤマタと魔族の間を取り持ってもらいたいと思ってます。例えば、魔族領の作物、技術の中で人間にとって役立つものの紹介、逆に特に旧セト領の方においてはヤマタ産で欲しいもの、若しくは魔王領で不足していると思われるものの情報の交換などです。」
「竜の領域とは、アイナ村を租借地としていることで交易を結びたいと思ってます。アイナ村との交易、温泉旅行ツアーなどと言ったことの了承と、竜の領域に対してヤマタに出来る事があればそれをすることによる金銭の支払いを期待してます。それと竜軍による保護です。わがヤマタは軍備は些少な農業と観光の国です。以前より軍にものを言わせたイナバーンに様々なものを搾取されてきました。今回の竜軍のイナバーン侵攻の件で武力にモノを言わせ、物資や兵の貸し出し等を言われております。今までは観光等の収入の為イナバーンの要求は聞けるところは聞いておりました。しかし今回は無理難題を押し付けてきており、了承しない場合は軍による圧力を示唆してきております。このような事であれば、竜の領域と結びイナバーンと絶縁。竜の領域と結びイナバーンにヤマタを攻めぬ様圧力を加えて頂きたいと思いここに来たのです。」
といい、バッチに向かい、
「何卒よろしくお願いします。」
と言った。
バッチは早急に竜の政庁にこの情報を入れ、バーンさんと王若しくは政務のカムストックさんの対談が可能な様にすると約束した。
ラオンは定期的に夕方にくる連絡係りのワイバーンに伝えるとバーンさんに言った。




