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カミュ、イナバーン王国に激怒する

朝、ラオンとククリコンと剣の稽古をしていたら、ラオンが

「しばらくここを離れなければならぬかもしれぬ。魔族軍作戦本部次長として戦略会議に出席せねばならぬのでな。だからしばらく剣の立ち合いが出来ぬから今日は多めで頼む。」

といってきた。更に

「確か今日だったよな。カミュ殿が旧セト領のパネル作成の錬金術師に指導に行くのは。」


そうである。

魔王領の流民用住宅にパネル工法を用いているが、錬金で大量生産をしている方がうまくいかないのでその指導に旧セト領に本日行くことになっている。フライの魔法ですぐに着くが。


俺はラオンに

「そうだ。俺の方は1日、長くても2日で済むと思う。」

といい、ククリコンに

「あとは頼むぞ。」

と言った。


魔王領の魔族及び旧セト領の錬金術師及び魔術師に錬金や魔法を使ったパネルの作り方を指導していたら、旧セト領の村長ケルンさんが息を切らし俺の名を呼びこちらにやってきて

「カミュさん、アイナ村の方から煙が上がっている!」

と言われた。


アイナ村の方を見てみると黄色の煙、すなわち緊急事態の狼煙が上がっていた。

俺は皆に

「アイナ村で緊急事態があったようです。すみませんが帰ります。」

と伝えフライの魔法を使い急いでアイナ村に戻った。


もう少しでアイナ村と言うときに下を見ると、

ボーナンの紋章を付けたイナバーン騎士団が沢山いて、そのうちの大部分が倒れていたが、ローランさんは傷つき倒れており、ククリコンは今にも倒れ斬られそうだった。以前母親の病を治したトーレスも倒れている。


俺は、エアカッターの呪文を唱え、ククリコンを切ろうとしていた兵士の剣を持っていた方の腕を吹っ飛ばしククリコンの前に降りた。


「大丈夫かククリコン。」

というと

「大丈夫ね、カミュさんのおかげで助かったね。」

とほっとした顔で言い、

「鹿島新當流の剣士として村を救おうとしたんだがね、おいらじゃまだだめね。」

というので、

「お前はよくやった。後は俺がやる、お前は後ろで休んでいろ。」

といい、ボーナンの兵を見

「おいおまえら。俺の弟子によくぞここまでやってくれたな。どうなるかわかってるんだろーな。」

と睨みつけた。


そして、一瞬で指揮官以外の兵士を魔法と剣で峰撃ちにして、指揮官に

「久しぶりだな、ゴンゾーラ。」

と、ボーナン軍第一隊長の旧知の人間に言った。


ゴンゾーラは

「カミュが戻ってきた。皆ひけーっ。」

といい、逃げようとした。


その時上空に巨大な白い竜が見え、ボーナン軍の退路を防ぐ位置に降り、

「引くのであればこのバッチを倒してからにせよ。」

と言った。


ボーナン軍は横に逃げようとしたが、そこには虎の姿の人化していない魔族がいつの間にかおり、

「こちらに引くのであれば、魔王軍宰相ケルググンが相手だ。」

といった。バッチが

「さ、カミュ行け!」

というので、俺はちょっと待てとバッチに言い、後ろにいるククリコンにパーフェクトヒールをかけ

、復活したククリコンに

「あのボーナン第一隊長ゴンゾーラの相手はククリコン、お前がやれ。」

といい、

「ボーナン軍に告ぐ。これなる俺の弟子、鹿島新當流のククリコンにお前らの隊長ゴンゾーラが勝てば皆治療の上無傷でボーナンに帰してやる。ただしこの戦いをゴンゾーラが避ければお前らはこのカミュが剣と魔法の限りを尽くし皆殺しだ。今度は峰撃ちにはしないぞ。」

と言った。


ゴンゾーラは俺の言葉に構わず逃げようとしたが、兵士に抑えられ、

「隊長、自分だけ逃げるつもりですか。あのモグラと勝負してください」

と言われ、彼を見る兵士に押され、

「解かったカミュ、貴様の弟子など一瞬で切り捨ててくれるわ。」

といい、ククリコンにかかっていった。


勝負は一瞬だった。


ククリコンはゴンゾーラを一撃で切り捨てた。

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