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カミュ、実はバレてた。

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よろしくお願いします!

カミュはククリコンを連れてラムザさんの鍛冶屋に行った。

「おやっさん。入るよ。」

「おう、あんちゃん。あ、もぐらの兄ちゃんもか。ちょっと作業してるのでそのへんで待っててくれ。」

ラムザさんはククリコンの掘った井戸穴の道具を作っているようだった。一区切りついたのだろう。


「いやあ朝は大騒ぎだったよな。で、なんの用だ。」

「おやっさん。これを見てくれ。」

カミュは岩山で見つけた白い鉱石・・・ミスリルをラムザに見せた。ラムザはびっくりし、ミスリルを見つめている。


「これ・・・・どうしたんだ。どこにあった?」

「それは後で。で、これをククリコンの手に合わせて剣にしてほしい。」

「どんな剣にする。モグラの兄ちゃん、手を見せてみろ。」


ラムザさんはククリコンの手を見て、

「俺は剣士ではないけど、手を見る限りは突く方の剣かなあ。手が小さいからバランス考えると長さが人間用より短くすることになるから、突く用と振る用の2本出来る。両方作ろうか。」

「お願いします。じゃあククリコン置いていきますので採寸よろしく。ラムザさん。」

「お願いしますね。初めて持つ剣なんですね。私に会うの作ってくださいね。」

ククリコンは嬉しそうにラムザさんを見ている。


店を出ようとしたカミュを慌ててラムザは呼び止める。

「まってや。あんちゃん、さっきも聞いたけどあのミスリルどうしたんだ?」

「あんまり言いたくないのですが・・・・実は家のそばにある岩山、この前持ってきた鉄鉱石の岩山なんだけど、そこを採掘していたら見つけたのですよ。」


ラムザは興味深そうに、声を潜め

「どのあたりに有った?表層か?この前呉れた鉄鉱石と同じ深さか?かなり深いか?」

「この前の鉄鉱石と同じくらいの深さです。対して掘っていないのでそんなに深くないです。採掘していたら鉄鉱石に紛れてありました。」

ラムザは多少声が震えつつ

「割と表層か。あんちゃん。その岩山、深く掘るとミスリルが多くあるかもしれないぞ。ミスリルが表層部の岩盤にあることはあまりないし、有った場合は、地中中層にあるものが押し上げられている

場合が多いと聞いている・・・・今度そのお前の家の傍の岩山に俺も連れていけ・・・っていうかボナンザさんも連れていくからな。ボナンザさん、知らないか?元凄腕の鉱山師だ。」

「わかりました、いいですよ、サーチで大まかに見つけて掘っているんですが、元凄腕の鉱山師に見てもらえば、あの岩山がどのような鉱石がどのくらいあるかよりわかるでしょうし。」


「でも流石王都の暴虐のカミュだよな。サーチでミスリルを含む鉱山見つけるなんて。」

「え・・・・・」カミュは嫌そうな、そして驚いた顔で

「なんの事ですか」と言った。


「ごまかすなよ。あんちゃん、あんた王都の暴虐のカミュだろ。もうこの村の住人の半分近くは知ってるぞ。村長、俺、ルオ、ボナンザさん、宿屋のカシアスは見たことがあるからあんちゃんが来た初日で知ってたぞ。あとの連中は今日知ったやつが多いかな。今朝、あの後あんちゃんとモグラの兄ちゃんが帰った後、大騒ぎだったぞ。」


「実はな、あんちゃんがこの村に来た初日、すぐに部屋で寝たけど、寝てる間、あの暴虐のカミュが来てるってカシアスから連絡があってどうするか話し合ったんだが、どうしようもないってことで様子を見ようということになった。で、あんちゃんは全然普通のあんちゃんだったから、何か事情があってこの村に来たのだろうからそっとしておこうという事になったんだ。」


「今朝は凄かったよな、村長とルオは流石に暴虐のカミュでも竜の領域の王である爆炎竜には勝てないだろうと言ってたが、戦うまでもなく爆炎竜ビビッて言いなりだったしな。爆炎竜がビビってるの見て他の連中もあれは暴虐のカミュだって気が付いて、あとは大騒ぎ。お前が建てた村再生計画も、反対する奴が居たんだが、あの王都一番の魔術師カミュが計画したってことで、みんなやる気になってる。」


カミュは

「もう王都に俺がこの村にいることバレてる?王都に連れ戻されるかなあ。」


ラムザは

「バレているけど連れ戻されることはない。あんちゃんこちらに来るときに、追っ手を差し向けたら全力で倒しますって書き残したんだって?連れ戻したら命令した奴も含めて倒される、殺されるってビビってるぞ。」


「そうですか。よかった。しかしはじめて知ったんですが「暴虐の」ってひどくないですか。」


「いや、王都ではキレたら所かまわず魔法はぶっ放す、剣は振り回すって有名みたいだぞ。」


そんな2つ名、ひどくないですか?


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