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カミュ、医者と話す。

カミュはラムザさんの鍛冶屋を出た。

ククリコンは、自分の剣が出来るのを見たい、手伝いたいというので鍛冶屋に残った。

暗くなるまでに家に戻れと言った。


カミュは薬のベースとなるアオカラ草をいくつか積んで先に家に帰った。

ハッサン先生は今日中に戻るらしいので、アオカラ草とその他の材料を色々錬金し、トーレス少年の母親に飲ませた薬の薬効をベースに、少しずつ薬効を変えたものをサンプルに作成した。


また、ゲインの木の林の一部分を伐採した。

切った木は、ウィンドカッターの魔法で板に切断しマジックポケットに入れた。実際使うときは大工さんにさらに精度よく削るなり切るなりしてもらえばいいだろう。


そして岩山に行き、カミュの魔法やククリコンの鼻先ドリルで掘った坑道に脇道を掘り、脇道からさらに岩山に対して深く掘れる坑道を作ることとした。とりあえず脇道を少し掘った。やはり魔法で壊しながら掘るよりククリコンが掘った方がきれいに早く掘れるようなので、後日ククリコンに掘ってもらうようにしよう。


その後、家周辺をサーチの魔法をかけながら探り、何か反応があったところに印をつけておいた。


サーチをかけているときにククリコンがやってきた。

ハッサン先生が戻ってきたからカミュを呼んでくる様に村長に言われたとのこと。


カミュとククリコンは村に戻り、ククリコンは鍛冶屋に戻り、カミュはハッサン医院に言った。


ハッサン医院に行くと、ハッサン先生は、トーレスの母親に投薬した薬を医師スキルで解析していた。


「先生、初めまして、カミュです。」

「君があの暴虐のカミュのカミュ君かね。君が錬金した薬を解析したけど、これ凄いねえ。村長さんに聞いたのだけど、高い薬草ではなく村いたるところに生えているアオカラ草を使っているんだって!アオカラ草以外に何を使っているか次第だが、これは薬学会の革命だよ革命。」


ハッサン先生は興奮してカミュを嬉しそうに見て話す。カミュは


「先生・・・暴虐の・・っていうのはやめてください。それでですね、先ほどちょっと薬効を少しずつ変えたものを作ってきたのです。これらは、熱、倦怠用の薬ですがどの薬効のものをどれだけ作ればいいか先生が指定してくだされば私の方で作ります。近日、村長の方から村民の皆さんにアオカラ草の収集の仕事が募集されますので、定期的に制作し先生のもとにお渡しできると思います。」


さらに続ける。

「で、他にどのような効果がある薬があればいいかを教えてください。現状、私の錬金で作れるものは作ります。必要なもので現状作れないものがある場合、それを研究し作れるようになったら先生のもとにお渡しします。元々俺は魔法と錬金の研究の為にこの村に来たので。」


ハッサン先生は、

「わかった。近日中にカミュ君に欲しい薬を伝えたいと思う。で、私にできることは何かね。」


「今、村長、ルオさんが中心で竜から巻き上げたお金を使い村の改革を行おうとしています。改革については村長にお聞きしましたか?」


「大まかな事は聞いた。詳細はよくわからないが・・・」


「では早めに村長に聞いてください。それでですね、工事をいくつかすることになりますのでケガ人が出るかもしれません。その対応を素早くお願いします。先ほどおっしゃってた私の作る薬効リストにケガ用の塗り薬等ございましたら付け加えてください。」


さらに続ける。

「あとはひどい外傷を負った患者に対して、つまり医療の枠を超えて錬金の範疇の外傷については呼んで頂けれはいつでも見ます。ただし患者さんには、治るかどうかはなんともわからないという説明は先生がしてください。」


ハッサン先生は

「わかった。そうしよう。王都で聞いたことのある、暴虐の・・失礼。カミュ君の行った魔法と錬金を駆使した手術のうわさは私も聞いている。噂が本物であれば是非一度見たいと思っていた。その場合は私を助手として使ってくれ。」


「わかりました。その場合はお願いします。私の手術は患者の体調による影響が大きいので、先生が患者の体調をコントロールしてくれれば助かります。まあ、俺の手術の必要がないのが一番良いのでしょうが。」


「しかし君は、薬草を使わなくても特定の病に効果のある専門薬を作ることが出来るし、外科手術も出来る。君自身で医者をやろうとは思わないのかね。」


「思いません。あるていどの薬の知識はありますが、患者に対する知識は無いので。」


「どういうことだね。」


「例えば患者がいるとします。俺が治療するとしたら患者に症状を聞き、その症状に効く薬を作って投薬する訳ですが、副作用が無いようにまず弱い薬を作り投薬し、患者の様態を見ながら何度も薬を投薬することになります。患者が治るまでその繰り返しです。医者の場合は患者の様態を見ればどの薬効の薬を与えれば一番効くかがわかるので、その薬を与えればすぐ患者がなおります。錬金術師はそのあたりの知識はありませんからね。トーレスの母親がわりと早く治ったのはたまたま与えた薬の薬効レベルがあっていたからですよ。逆に言えばその知識を得るために、医者になる為に何年も学校に行って実地、研修、授業を受けるのではないのですか。」


「そうだな。そういう意味で言えば、患者に合う薬効の薬を医者が判断し、その薬を錬金術師が作成し医者が投与するのがベストだ。」


「外科手術については、今までは手術をしないと確実に患者が死ぬ場合しかっやってません。」


「そうか。」


その後、ハッサン先生と色々薬の錬金等の話をした。

夕方、ククリコンが嬉しそうに自分の剣を二振り持って来て迎えに来た

ククリコンを見て先生は驚くかと思ったが、すでに村長に聞いて知っていたと言っていた。

内臓等の構成はほぼ人間と同じなのでなにかあったらこいつの治療もよろしくお願いしますと言って家に帰った。


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