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カミュ、美人竜を嬲る.

村の再生計画が始動した。


始動に際し、村長が村民にこの賃金の出元は何処かと質問があったので、カミュさんと竜からだ、と言ったとのこと。

カミュさんから研究の為に過ごしやすい村にしてほしいと寄付があったこと。カミュさんが王都で稼いだお金から寄付してくれたと言ったとのこと。


竜の寄付に関しては、村民たちに我ら竜の為に働いてくれたら賃金を支払う、その為に何が出来るか示せ。その準備金として金貨を貰ったと言ったとのことだ。


事後承諾で申し訳ないが勘弁してほしいとのこと。


村民たちの中で、この賃金について今まで村民から搾取した分ではないか、との意見が出たからとのこと。


だから最近村に行くと村民たちが俺を尊敬の眼差しでみるのか、と思った。


まあ仕方がない、そう思うことにした。


水路だが、最初の計画とは異なり、ククリコンがまず村外、村内の流路を一括して掘ることとなった。

ククリコンが地面表層に掘った水路用の穴について、ククリコンが掘った残土を村民がどけて、どけて流路となったところを更に村人が表面を石積みにするという工程だ。


最初は村の外は魔獣が出る可能性があるので俺とククリコンが施工する予定であったのだが、魔獣が出た時の対応を人化した竜ローランが行ってくれることとなった。


これはルオさんの働きが大きい。


まずルオさんは、小さい竜と水竜(水を吐ける竜)を呼んでくれる様竜に頼んだらしい。

そして自分と他に2名で竜の領域にネックレスをして入り、水竜に小さな竜に水を吐いてもらい、小さな竜をブラシでゴシゴシと洗ったとのこと。洗った後、竜に痒い所を聞き、その部分の鱗を引っ張り、そこにいる寄生虫を取りのぞいたらかなり痒みを抑える効果があったとのことだ。


感謝する小さな竜ローランに対し、ルオさんが水路工事中の村外の魔獣対策をお願いしたところ快く受けてくれるとのことだった。


ローランは気さくな竜で、なんでもファフニールからこの村の様子を確認する様に言いつけられていてそのついでだ、ということだった。


見ているだけだとヒマなので、水路工事も手伝ってくれるとのことだ。


ただしこの方法だとやはりファフニールなどの大きな竜の場合作業がきつくなるので

「カミュさん、消毒液の開発をお願いします。」

と言われた。


竜は人化すると人間程度の大きさに縮小し鱗が人の肌の様になるわけだが、そのときに寄生虫も縮小し皮膚表面内部に取り込まれてしまうようだ。


まず俺は、俺は水漏れしない革袋を作った。更にその袋にかなり強い素材強化の魔法と、耐熱

の魔法をかけた。


そして砦に行き竜に用がある印、黄色い旗を立てた。しばらく砦で待っていると、あの不潔女の

バッチが人化して来た。


バッチは相変わらず手足が長く、すらりとしたナイスバディで、色白長髪の美人であったが体を掻きながら来る残念な人であった。


「なんだ呼んだのはカミュか。何用だ。」

と聞くので、


「ルオさんのやった方法とは別の方法で痒み止めの治療方法を実施する。実験なので手荒な方法になるが実験後パーフェクトヒールをかけるので心配はない。実験用の竜を呼んでくれ。」


と言った。


「なら私がやろう。」

とバッチが言うので、不潔女だと実験中暴れそうなので他の竜にしろ、と言ったら

「誰が不潔女だ、相変わらず無礼な人間だ。多少手荒なことをされてもしょせん人間がすること。我なら大丈夫だ。」

と言うので、後で怒るなよと言って砦内部に引き入れた。


バッチを家まで連れていき、先ほど作った革袋を持ってきて、

「裸でこの中に入れ。」

と言った。もじもじして中々入らないので早く入れ、と言ったところ、

「貴様は我の裸を見る気か、ずうずうしいエロ人間め、入るまであっちにいけ。」

と言われた。


カミュは、竜は元々裸だから恥ずかし気もなく人化した女性の竜でも裸を見せてくれるだろう。

裸の女性を見るのは久しぶりで、これが報酬だな、と思っていた。エロ扱いされたことなどもありこの方法が気に入ったらたくさんの金貨をせしめてやろうと思った。


バッチから袋に入ったとの返事があったので袋の傍に行き、袋の上から強めの消毒液を流し込んだ。

バッチが袋の中で、

「痛い、しみる、何をする」

と言っていたが無視して消毒液を入れた。


なお、この消毒液は、ルオさんから貰った竜の鱗奥にいた寄生虫の性質を元に作っている。

だからかなり薬自体の効き目があることは実証済みだ。


消毒液が十分袋の中に入ったので、袋の口を閉めた。占めた後、バッチに

「多少きついかもしれないが我慢しろよ。」


と言い、バッチの入っている袋を魔法で空中に浮かせ、洗濯機の様にその袋を空中で回し始めた。さらに消毒液の効果を増すために消毒液を温める必要があったので、ファイアーの魔法を袋に当てた。流石に消毒液を沸騰させるとバッチに被害があるかもしれないので、温めてはファイアーの魔法を止め、温めては止めを繰り返した。


ファイアーの魔法をかけたのは、消毒液をあたためることによって毛穴を開かせ、消毒液を皮膚に行き渡させるためだ。


バッチは袋の中で暴れていたが、袋にかけた耐熱と強化の呪文のせいで袋から出ることは出来ない様だった。


流石に竜の姿に戻られたらまずかったが、ファフニールの腹心としてファフニールが村民とした約束・・・

「砦から内側は人化して入ること」を破ることはなかった。


ある程度空中で袋を回した後、袋を地面に降ろし、バッチを回復する為袋の上からハイヒールの呪文を唱え、

「おーい。ここに服を置いておくから、袋から出て着替えたら呼べよ。」

と言った。


なかなか返事がないので、大丈夫かなと思ったが、ようやく「服を着た。」

という返事が聞こえた。


「どうだ、痒みが収まったか。」


と聞いた。バッチは服も乱れ、目も虚ろで立ち上がれないようだったので、更にハイヒールをかけた。パーフェクトヒールをかけるべきだが、あれは魔力消費が大きいのでハイヒールにしておいた。

バッチはだんだん元気になり、大声で


「貴様、私を殺す気か。私に喧嘩を売っているのか」

と激怒した。


「最初に痒み止めの実験で手荒な方法だと言っただろうが。」

といい、


「さっきも聞いたが、痒みはどうだ。」

と聞いた。


バッチは怒りを抑え、

「かなり収まった。」

と言った。


「あとはこれが何日効くかだな。痒くなったらまた報告しに来てくれ。いい実験になった。」

と言ったら、バッチは

「人間がブラッシングしてくれてとても気持ちよく痒みも収まったとローランが言っていたがその方法でやってくれないのか。」


「あの方法はローランが小さいから出来るのであって、バッチお前は竜になったら大きいから難しいぞ。それにそれほど竜のブラッシングに村人の人数は避けない。畑仕事、工事、薬の材料の収集があるからな。それにあの方法だと寄生虫を取り残す可能性がある。消毒液で殺す方法を取った方が確実に寄生虫を殺せるので効果はあるぞ。」


「それにローランは魔獣監視の他に、ヒールが使えて工事のけが人を治してくれたり、工事監視後ハッサン医院に行って治療を手伝ったりして、村民の間でもククリコンに次いで信望が厚いからな。皆帰る前に感謝して本来なら村内での竜化は禁止なのだが、竜になってもらい毎日ブラッシングしてもらってるらしい。」


とりあえず今日の方法の効果を見て、もうちょっと竜に対して優しい方法を考えると

バッチには言った。


今日のやり方は実現可能性は低いが参考にはなった。


他の方法を考えるとしたら、予防注射だが、竜に注射するのは一苦労だ。

それ用の方法、例えば機器生物を作るか。

ハッサン先生のところに行って、注射器をもらってこようと思った。

機器生物を作るために。


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