褒美を授かる
こんにちは
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長安を奪還したがやはり一番取らねばならぬのは黄巣の首だ。
恩賞もあるが再び建て直されては俺達もこううまくいくかは分からない。
〜一方その頃、黄巣〜
負けてしまった。私は長安を失い、烏合の衆であった黄巣軍も壊滅した。
何より朱温だ。やつが軍を率いて降伏し李克用を長安の深くまで入れてしまったのが何よりだ。
必ず立て直して唐の官軍もろとも朱温を討ち果たしてやる。
今の兵力は10数万だ。長安占領時からは減ったが農民たちをかき集めなんとかここまでこれた。
十二分に立て直すことはできるはずだ手始めに蔡州を奪い取ってやる。覚悟しておけ官軍のクソどもが。
〜再び官軍陣営〜
李克用も大焦りだ。
それは一方的に蹂躙したとはいえ黄巣が今なお10数万の軍勢を率いているという情報が入ったからだ。
兵士たちもくたびれており李克用が直々に動くにはしばらくの時を要する。
黄巣の首を討つまでは決して油断をすることはできない。その時我々の陣地に来訪があった。
「唐朝廷より直々に参った。王鐸である。久しいな、李克用。」
なんでこんなときに来るんだ。中央のやつは馬鹿だな。と思ったが通すしかあるまい。
そう思って李克用の天幕にその男を通した。
「王鐸様お久しゅうございまする。いかがなさいましたか。」
李克用は似合わない真面目な言葉でその男を迎え入れた。李克用が真面目とは一体何者だこいつは。
「最後にあったのは貴様が反乱して国を追われていたところを俺が迎えに行ったとき以来であるな。
いや本当にやり遂げるとは思ってござらんかった。素直に褒めてやろう。」
ん?ちょっと待てよ。李克用って反乱起こしたの?初耳なんだけど。
そして国を追われていたとは。だから俺達のことを知っていたのか。なるほどな。
「ありがとうございます。それでこたびはなにゆえ参られたのですか。」
李克用は少し不安そうな顔をした。確かにこれが悪い話である可能性はある。
「なーに。そんな不安がらずともよい。流石に命をとして唐を守ったものを攻めぬよ。
それよりも皇帝が貴様の反乱の罪を許すと言っていた。そして褒美を与える。
貴様はこれから河東節度使に大昇格させる。今日から河東の地を治めよ。」
主人が大出世した。つまり俺も大出世できる。そう思って俺も大喜びした。
だが李克用は感激で涙が流れそうであった。そして王鐸に向けてこういった。
「王鐸様ありがとうございます。本当にありがとうございます。
どれだけ私のために動いてくださったかわかりませぬ。あなたのためにも必ず黄巣を討ちます。」
李克用は王鐸の手を強く握った。それには俺も心が動かされた。
李克用のために恩に報いるために必ず黄巣を討つ。俺は天に誓った。
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