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泡沫の恋の行方と花時計の思い  作者: @000ーooo


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41/54

41.学院卒業

 学院祭が終わるともう卒業までまっしぐら。クラスのみんなも卒業後の進路のことで悩んでいる。家を継ぐ者はそれほどでもないが、次男や三男は卒業後の進路をどうするのか、色々悩んでいるようです。王宮の官吏や騎士団そんなところがねらい目のようです。


 私はジェフのお嫁さんそう思っているのだけど、中々言い出せない。ジェフがプロポーズしてくれるといいのだけど、今ジェフは王宮の官吏になるべく勉強をしているみたい。真剣に勉強しているのを見ると私をもらっても言えず、そばでジェフのことを見ているだけ。


 それに私も成績がいいので薬学の先生から「薬師の資格を取ったら」と言われたので、試験を受けた。その結果薬師の資格がもらえた。


 今は休みの日は父の工房の手伝い。相変わらず冷たい空気を作る装置の注文が途切れない。一番難しい太い管と細い管を連結した管は私が作っている。父親にも作ってもらったのだが、うまくいかなかった。これが出来るのは今のところ私だけみたい。それ以外の部分は父親も作れるのみたい。出来た装置はアルベール様が対上げた商会に納めている。


 そのうち騎士団の入団試験があった。学院から結構な数の人が受けたみたい。私は興味がなかったのでだれが受かったは知らない。また、王宮の官吏の試験もあった。これにジェフが受かった。とてもうれしかった。


 早速2人でお祝いをした。王都のお店に2人で行ってお茶を飲んでケーキを食べた。ジェフが何か言ってくれるかなと思ったのだけで何も言ってくれない。私は「いつまでも待っています」と言ったのだけど、ジェフは「そう」と言っただけ、暗に「プロポーズして」と言っているのが分かっていないみたい。ジェフってこんなに鈍感だったかしらと思ってしまう。


 帰りにいつもの花時計のところに行って

「ジェフが王宮の官吏の試験に合格しました。どうか私がジェフのお嫁さんになれますように」

と祈った。


 すると花時計がこの時ばかりは、寂しそうな顔をしたような気がした。何となくドキとした。


 ジェフは

「うまく王宮の官吏が務まりますように」

と祈っていた。


 ジェフが王宮の官吏の試験に合格してからクラスの女子のジェフを見る目が変わった。それまでは顔もいいし成績もいいけど所詮平民、いずれは商会を継ぐと思っていたのが王宮の官吏である。結婚の決まっていない女子の注目の的となった。


 ジェフがほかの誰かに取られそうで寂しかった。私とジェフは平民、貴族に睨まれたらもう太刀打ちできない。「どうか貴族の人に見初められませんように」

そう祈るだけだった。


 それから、年度末試験が行われた。結果は私は55番ジェフはなんと40番でした。これにはクラスのみんなが驚きました。ジェフの優秀さが改めて思い知らされたのです。ジェフが優秀なのはいいのですが、なんか誰かに取られそうで不安です。


 その後、卒業式がありました。主席卒業者は公爵家のアルベール様でした。成績優秀者の紹介もありましたがAクラスの人ばかりなので、それ以外の人は名前を知りません。


 卒業式が終わると、卒業生を招いた学院主催のパーティーが開かれました。私は、新入生歓迎パーティーの時に着たドレスを着てジェフの用意した馬車で一緒に行きました。ドレスはこのドレス1着しか持っていません。お茶会に誘われた時もこのドレスです。


 パーティーは学院の講堂で開かれました。私とジェフは一緒に会場の隅の方に居ます。私はダンスなんて踊れません。今日も壁の花になるだけです。ジェフは王宮の官吏の試験に通ってからはダンスの練習もしているみたいです。何となくジェフが遠いところに行ってしまうようで寂しく感じます。


 パーティーが始まりました。校長の挨拶の後、主席卒業者としてアルベール様が挨拶されました。その後ダンスの時間となりました。

ジェフが

「ティナ踊ってみないか」

と言ってくれました。

「私踊れないよ、それでもいい?」

と聞くと

「いいよ」

と言ってくれたので一緒に踊りました。


 ジェフと初めてのダンスです。嬉しさがこみ上げてきます。涙もいちょっぴり出ます。でもここは晴れの舞台、毅然と顔を上げて、じっとジェフを見ています。


 何度かジェフの足を踏んだけど、ジェフは痛そうな顔もせずにずっと踊ってくれました。そのあと料理のところにきて一緒に料理を食べました。その後ジェフはクラスの女子に誘われてダンスをしにいってしまいました。「ジェフのバカ。さっき動けないくらい強く足を踏んでおくのだった」と思った。


 たまに錬金クラブの人が話しかけてきます。クラスの女子は話しかけてきません。ただ、セリーナ様が一度

「学院を卒業しても、いつでも訪ねてきてね。歓迎するわ」

と言ってくれました。


 それとアルベール様から話しかけられました。

「剣の注文とあの装置の注文はこれからも続くから頑張ってくれよ」

と言われました。

「わかりました、せいぜい注文にこたえるようにします」

と答えました。


 そのうちパーティーはお開きとなりました。私とジェフは来た時と一緒、またジェフの馬車で家まで送ってもらいました。


 こうして学院生活は卒業です。

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