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泡沫の恋の行方と花時計の思い  作者: @000ーooo


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38/54

38.学院祭

 学院祭当時になりました。私たちは昨年と同様、実演時間になると、講堂に行きました。講演時間になりました。


 部長さんが前に出て、ショーの内容の説明をします。

「私たち錬金クラブは今年は『土魔法によるガラスの整形』に挑戦したいと思います。この方法は、これまでガラスというと、溶けたガラスを棒に巻き付けて息を吹き込んで作るのが主流でした。溶けたガラスを溶かす方法もありますが、これだと、形が限られてきます。


 そこで今回私たちは、ガラスが溶けた状態で土魔法を行使することで色々な形の物を作ってみることにしました。なお、この方法は先日商業ギルドで調べたところ、まだ登録がされていませんでした。そこでこの方法を登録しておきました。すなわち、この方法は今までになかった全く新しい方法なのです」


 この説明に会場からは惜しみない拍手が送られた。


 拍手が治まるのを待って、部長さんが説明を続けます。

「先ずガラスの材料を溶かして、ガラスを作ります。次にそのガラスをいくつかに切って適当な大きさにします。そして、それを再度火魔法で加熱していきます。


 ガラスが柔らかくなったところで、土魔法で整形していきます。そこからが難しいのですが、ガラスはまだ柔らかいのでここで土魔法をやめるとガラスが元の塊に戻ってしまいます。土魔法を行使している者はこの状態を維持していく必要がります。


 しかし、魔力は有限なので、あまり長くは土魔法を行使した状態ではおられません。そこで、今度は風魔法でガラスの温度を下げていきます。ここで難しいのは、あまり早くガラスを冷やすとガラスが割れてしまいます。どの程度なら割れないか、それを調べるのも大変でした。この方法は、土魔法だけでなく火魔法と風魔法の3つの魔法の合作なのです」


 この説明に会場からさらに拍手が沸き起こった。


 拍手が治まったところで、会長さんが

「それでは始めます。まず、ガラスを作ります」

ガラスの材料が炉の中に入れられます。それを私たち火魔法の使い手が加温してガラスにしていきます。


「次に、出来たガラスを適当な大きさに切ります。なお、先ほど作ったガラスが冷えるのには時間がかかるので、ここではあらかじめ作っておいた冷めたガラスを用います」

ガラスを切っていきます。


「次に、再度加熱します」

私たちは再度加熱してガラスを柔らかくしていきます。


「次に土魔法で整形していきます」

土魔法の使い手が柔らかくなったガラスを、三角や四角、それに犬や猫に似た物へ整形していきます。


「次に風魔法で風を送り込んで冷やしていきます」

風魔法の使い手が風を送り込んでいきます。しかし、あまり風が強いと割れるので、微風といったところです。しばらくすると温度が下がって来たので、土魔法の使い手がガラスから離れます。


 部長さんが出来たガラス細工を火箸で持って、会場の人に見せます。

「完成です、ガラスにひびは入っていません。うまくいったようです」

部長さんがこう言うと会場から割れんばかり拍手が送られました。実演成功です。


 次は会場から、色々な要望を聞きました。先ず色について聞きました。すると、赤や青それに黄色のガラスを使ってほしいという要望がありました。これは事前に予想されたことなので、事前にいろいろな色のガラスを作ってありましたので、それを用いました。


 次に形について聞きました。すると、丸や三角、四角といった形だけでなく、星型やハートマークのような要望もありました。さらに厚さについても、薄い物から丸まった物までいろいろありました。これは土魔法を行使する人が苦労していました。何となく似ているそんな形の物が出来たりして、会場からは笑いが漏れていました。聴衆と一体となった演出、部長さんは中々やり手だと思いました。


 こうして、錬金クラブの実演は今年も大成功に終わりました。

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