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泡沫の恋の行方と花時計の思い  作者: @000ーooo


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34.子爵令嬢の嫌がらせと魔獣討伐実習

 2年生に進級し新しいクラスになったのだが、クラスの雰囲気がよくない。どうも私は嫌われているのじゃないかと思ってしまう。貴族を押しのけてBクラスになった平民、確かに貴族としては妬ましい限りだと思う。


 面と向って言ってこないのは、たぶんこの学院の校則に「貴族と平民は平等」というのがあるからだと思う。それなら入学式で校長が言っていた「慈愛の精神で接することが出来るような人間になれ」というのはどこへ行ったのだろう。


 クラスの女子の中心はCクラスから進級したセリーナ伯爵令嬢だ。それに同じくCクラスから進級したカルナ子爵令嬢も下級貴族を中心に何人かの女子を従えているように思う。このうち、セリーナ伯爵令嬢は私には普通に接してくれるが、カルナ子爵令嬢は何となく私を無視しているように思う。あと錬金クラブで一緒している男子3人は普通に接してくれる。


 私は平民、貴族とはこちらから関わり合いに成ろうとは思わない。しかし、同じクラスなのだから、少しぐらいは接する機会があってもいいと思うのだが、セリーナ様を除いて、女子からはほとんど話かけられたりしない。必要最低限だが、男子は普通に会話してくる。これは私がねたまれているからだろうか。


 これといって、何かされたわけではないので、私はいつも通りジェフの隣で座っている。ここは私の特等席だ。


 履修科目は、1年の時に履修した科目の続きを履修することにした。このあたりはジェフと同じです。必須科目は国語、数学、魔法理論、外国語、法律、貴族の常識、魔法実技、剣術実技です。選択科目は、薬学、魔法陣、商業取引、地理です。


 今年も秋になると、魔獣討伐実習が行われる。今年は昨年魔獣が出たことを教訓に、グループ分けして互いに助け合って行うことになった。だから5人から6人でグループを作って、そのグループで作業をする。テントも同じような場所に作る。夜の番も順番にそのグループの構成員で順番にすることになった。


 女子では私と組んでくれる人はいないと思い、ジェフに相談したら、ジェフのグループに入れてもらうことになった。ジェフは錬金クラブの貴族の子3人と平民の子1人と組むそうなので、わたしを入れて6人となるが、先生に相談したら問題ないとのことだった。


 実習当日は、学院から馬車で王都近郊の森まで行った。場所は昨年と同じところである。しかし今年は護衛の騎士団は昨年の倍だそうだ。


 森の入り口で馬車を下りて、テントと食料を担いで決められた場所まで行った。今年は2年生なので昨年よりは少し森に入ったところである。


 ティナは冒険者をしているので、この森もよく知っている。これぐらいの場所なら強い魔獣は出てこない。それに魔法を使えば、この森だったらもっと深いところに居るような魔獣でも難なく倒せる。


 でも一緒にグループを組んだ男子はジェフも含めて、おどおどしている。あまり魔獣と対峙したことはないようである。


 森の一角で6人がテントを張った。まき集めは夜の見張りの時だけでいいので少しでいい。男子3人がまき集めに行っている間にみんなの張ったテントの真ん中に石をなべて竈を作った。そこに鍋をかけて、ジェフが水魔法で水を出してくれた。そこを私が火魔法で温めた。その後、干し肉を入れて、塩で味付け。私はマジックバッグから少し薬草を入れた。これは以前冒険者活動で森に行った時に見つけた物だ。


 そうしているとまき集めに行った男子3人が戻ってきた。

「いい匂いだね。ティナは料理もうまいね」

男子が褒めてくれる。これが女子だと嫌味を言われる。やはり紅一点はいいみたいだ。男子とグループを組んだのは正解だ。そう思う。それにジェフがいるのが一番よかった。


 そうやって魔獣討伐実習の夜は更けていった。

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