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泡沫の恋の行方と花時計の思い  作者: @000ーooo


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31.学院祭準備(火魔法による光の競演)

 それからの剣術の授業はアリーヌさんたちと混じって剣を構えるようになりました。その結果、半年間素振りしかしていなかったのに、剣術の腕はあまり大差がないようでした。


 私の強みは、相手の動きをよく見た素早い動きです。これはヨハン先生にも褒められました。「一瞬で動くその動きはクラスでもトップクラスだ」と言われました。


 それで、男子と試合をすることになりました。アーベル様、男爵家の方です。試合は負けましたが、いい勝負でした。そうしたらアーベル様がほかの友達の方から

「アーベル、お前平民の女子と互角の試合をしてどうするのだ、もっと鍛えろよ」

そう言われていました。

「うるさい、ティナは平民だが強いんだ」

と言っていました。貴族の人に名前を憶えてもらったのでうれしかったです。


 それから、魔法実技は相変わらず手を抜いています。「目立ちたくない」その思いだけです。ジェフは何か言いたそうですが、ジェフには「どうか平穏無事な学院生活を送らせて」と言っています。



 春の訪れとともに学院では学院祭が開かれます。剣術大会と魔術大会も開かれます。また、楽器の演奏やレース編みや刺しゅうアクセサリーを展示して売ってもいいそうです。


 学生はどれかに参加しなければならないそうです。


 クラスでは男子は剣術大会や魔術大会に出場する人が多いようです。女子はレース編みや刺しゅう、アクセサリーなどの小物を展示する人が多いようです。クラブに入っている人はそのクラブの活動に参加するそうです。


 わたしは錬金クラブに入っているので、ジェフと一緒に、部長に聞きに行きました。すると、

「学院祭は錬金クラブの腕の見せ所だ。ここで、どんなショーを見せられるかによって、クラブに当てられる予算も違ってくる。それにここでいいアピールが出来ると新たに入りたいと言ってくる生徒もいるかもしれない」

私たちは錬金クラブの活動を通して学院祭に参加することになりました。


 次の錬金クラブの活動の日

「今日はこれから次の錬金クラブとして何を展示するか。それを今から協議したい。この錬金クラブの教室は校舎の西のはずれ、このまま待っていては人は来てくれない。


 講堂でのショーには、今年も申し込んでおいた。昨年は、水魔法で重い物を上に上げる装置の実験をした。これはいいアピールになった。


 俺としては酒の蒸留による分類をしたいのだが、これは『酒は生徒にはよくない』と今年も許可は得られなかった。それで内容は未定としておいた。何かいい案はないか」


「それなら、私たちが行っている火魔法による色の出し方はどうですか」

「それ、危なくないか」

「大丈夫です。周りをレンガで囲って、その中ですれば、周りに火が飛び散る恐れもありません。何なら水魔法が得意な部員を近くに配置して、もしもの場合は対応してもらえるようにしてはどうですか」

「そうか、それなら大丈夫か。それで題名はどうするのだ」

「そうですね。『火魔法による光の競演』としてはどうですか」

「そうだな、いい響きだな。それで行くか。みんなそれでいいか」

「いいです」

全員が同意する。


「それでは各自分担を決める。先ず火魔法を使える者はショーの内容の決定、水魔法の使える者は水槽の準備、それ以外の者はレンガとチラシの準備、それでいいか」

「いいです」


 その後グループごとに集まって内容の協議が始まった。


 光は赤と緑と青で、いろんな色を出せます。これが絵具だとマゼンタ(赤)・シアン(青)・イエロー(黄)になるそうです。なぜ、光と絵の具で緑と黄が違うかのはよくわかりません。


 今までは私たち火魔法を使える部員は、温度による色の見え方を示してきただけので、今回のように光で色々な色を出すことはしてきませんでした。そこで、試しにみんなで違う色を出してみました。


 すると、低温での赤、これはほとんどの人が出来ました。次に高温の青、これは数は少なくなりましたが私を含めて3人ほどが出来ました。そこで問題となったのが緑です。これは誰もできませんでした。


 緑はどうやったらできるのでしょうか。そこで私は以前ガラスを買った時の材料にガラスに混ぜると緑色になる材料があることを思い出しました。


 そこで、マジックバッグからいくつか材料を出してみました。そして皿の上に並べて順番に火をつけてもみました。


 すると、色は黄色なんですが、燃やすと緑色に光る材料がありました。これにはみんな驚きです。そしてみんなでハイタッチして喜びました。


 ショーの具体的内容は、まず低温の赤の光を出す。その後、その光とは少し離れた場所に、私たちが高温の青の光を出す。その後その中間付近にその緑色を出す材料を置いておいて、火魔法で火をつける。すると、赤緑青の光が出そろう。


 そして、赤と青の光の渦を緑の光に近付けて3つの色が混ざり合うと、光が消える。実際は白い色になる。というものです。1度やってみました。


 すると赤と青の炎が混ざって違う色になりました。赤と青では温度が違うので混ぜると中間の温度になったようです。がっかりです。


 そこで、今度は赤、青、緑の光の渦の周りを鉄で作った反射板で囲って光だけを出すようにしてその光を混ぜてみました。すると今度は光が消えました。


「すごい」思わずみんな叫びました。感動ものです。これなら講堂で学院の生徒に見せても十分通用すると思いました。それとこれだと、光だけ出しているので、その混ぜ方では違う色も出せることが分かりました。それと周りを暗くするとより幻想的になることが分かりました。


 これで学院祭で見せるショーは準備OKです。

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