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泡沫の恋の行方と花時計の思い  作者: @000ーooo


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3.教会での魔法の授業

 次の日の朝早く朝食を食べた後、すぐに教会に行った。今日から魔法の練習である。


 みんなが揃うと、神父さんが、魔法の講義を始めた。


 まず最初は、魔力を感じる練習である。これが難しい。神父さんが手をつかんで魔力の出し入れをしてくれるのだけどよくわからない。


 まず、魔力が何なのかそれがわからない。


 それでも、何回かやっているうちに

「ピコン」

脳裏に響くような感じにとらわれた。


 神父さんを見ると、やったねと言う顔をしている。

「ティナも魔力を感じられたようですね」

「これが魔力」

「そう、それが魔力です。もう一度やってみますね」

そう言って、神父さんが魔力の出し入れをしてくれた。


 すると、神父さんのつかんだ手から暖かいものが入ってきたり、出ていったりするのが分かった。


「何となくわかった。この暖かいものが魔力なの」

「そう、それが魔力です」

「やったあ、私のも魔力を感じられた」


 全員の魔力の入出訓練が終わると、今度は魔力を動かす練習になった。その日はそれでおしまいになった。


 次の日から実際に魔法を使う練習が始まった。


 ただ、まだ魔力を感じられない子もいるし、魔力を動かすことができない子もいる。それらの子供はシスターが面倒を見て、練習の続きをしている。


 私たちは授かったスキルごとに集まるように言われた。私は火魔法なので、火魔法を授かった子供たちのところに行った。


 行くと目の前に藁束が置かれていた。


 神父さんが、

「まず、着火の練習をします」

と言って、手のひらを藁束の方に向けて、

「まず、魔力を手のひらに集めます。そして、『着火』と唱えて魔力を放出してください」

とおっしゃった。


 すると、目の前の藁束が急に燃え出した。燃えだした藁束はすぐに神父さんが桶に汲んであった水をかけて消した。


 それから、私たちは並んで藁束に向かって、先ほど神父さんがおこなったように、手を出して魔力を集めて放出する練習を始めた。


 手のひらに魔力を集めるのは出来るのだけれど、そこから放出するのは難しい。なかなかうまくいかない。その後は銘銘で練習することになった。

 

 神父さんは、水魔法や他の魔法の練習のためにほかの子供達のところへ行ったしまった。


「リサ、うまくいかないね」

「そうね、難しいね。それに私魔力が何かよくわからない」

「私もよくわからない」


「でも、これで私お父さんの跡を継いで将来鍛冶師になれる。だからとてもうれしいの。しっかり魔法の練習するつもりよ」

「私は、父親が大工だから、ほんとはそれに役立つスキルが欲しかったのだけど、火魔法でも、竈の火を起こしたり、料理に使ったりできるから、いいお嫁さんになれるかなって思っているの。それにもし将来鍛冶師と結婚したら火魔法は重宝がられるしね」

「そうね、どちらにしても神様から与えられたスキルだからしっかり練習しないと」

「そうね」


 このような練習が何日か続いて、集まった子供たちが一通り、魔法が使えるようになると、魔法の練習は終わりとなった。


 教会の神父やシスターでは初歩的なことは教えられても、それ以上のことは教えられない。それ以上のことを学ぼうとすると専門の魔法士を雇って彼らに教えてもらう必要がある。


 しかし、ここにきている子供たちは家があまり裕福でないこともあって、専門の魔法士を雇う余裕などない。教会での教えが終われば、後は自分たちで独自に練習するしかないのである。


 家が鍛冶師のティナはこれからは父親について、工房で鍛冶師に見習いをしながら火魔法の習得に勤めることになるのである。

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