28.ジェフの商会の旅に同行(商売のいろは)
この町でも2泊するそうです。明日ジェフ達商会の人はまた商品の販売と仕入れだそうです。私たち冒険者はすることがない。
この町には冒険者ギルドもあるとのことなので、最初の村で倒して、私のマジックバッグに入れたままの魔獣を納品することにした。
疾風の名馬の案内で町の冒険者ギルドに行って、「倒した魔獣を納品したい」と言うと、「裏の解体場に回って」と言われた。狼が10匹、ビッグベア1匹、猪の魔獣1匹、鹿の魔獣2匹、オーク2匹、マジックバッグから出していくとギルドの人が驚いている。
「こんなに入るマジックバッグは初めて見る」
とのこと。
私は
「ギルドで買ったものなので、私に言われてもよく分からない」
と答えた。
私が狩った狼10匹、猪の魔獣1匹、オーク2匹は私の取り分、疾風の名馬が狩ったビッグベア1匹、鹿の魔獣2匹は、疾風の名馬の取り分となりました。
午後は暇になったので、町の店を見て回った。するとここはガラスの産地のようで町にはガラスの材料を売っている店もあった。
午前中魔獣を納品して懐が暖かったので、ガラスの材料を大量に買ってマジックバッグに収納した。これで帰ったら変わったガラスを作れる。綺麗なアクセサリーを作れると思うと嬉しかった。
夕方宿に戻るとジェフが疲れた顔をしていた。椅子に座って、ボーと宿の庭を眺めていた。
「どうしたのジェフ、商売ってそんなに大変なの」
「ああ、ティナ、うん、今日は疲れた。商売は大変だ。今日もアウレールにいろいろ怒られた。商売はまず先を見る目が大事。それから商品の良し悪しを見る目、これも大事。どれが売れるか、言葉ではわかっていても、いざ商品を前に並べられると、どちらが良いかなんてわからない」
「そうなの、商人て大変なんだね。私も商売の勉強しようかな。そうしたらジェフのお手伝いができるかな」
本当は「ジェフのお嫁さんになったら」と言いたかったがやっぱり恥ずかしくて言えなかった。
「それにしても、昨日は大変だったね。盗賊がいっぱい出てきたときはどうなるかなと思ったけれど、あの火魔法はティナの魔法だよね」
「うん、でもあまり人に言わないで、目立つと学院でまた貴族に睨まれると困るから」
「そうなの、あまりそうは思わないけど」
「でもいや。学院では魔法は他の人と同じくらいにしている。でも昨日は仕方なかった。20人もの盗賊に襲われたら、全力で行かないとこっちが殺される」
「えっ、盗賊は20人もいたの」
「たぶん。森の奥から襲って来た盗賊が20人、街道の前にもいたから実際はもっと多いと思う」
「あの盗賊たちどうなったのだろう」
「私の火魔法で怪我したと思う。死んではいないと思う。後でカールさんが報告していたから騎士団が討伐に向かったと思うけど、たぶん騎士団が来る前に逃げると思うわ」
「商隊で町や村を回るのも大変ね。途中の街道では盗賊に魔獣が襲ってくるし、いざ町や村についたら、商売の話で商人と対する。アウレールさんはその商売をずっとしているのですよね」
「うん、うちの商会ではアウレールはこうやって町や村を回る仕事をずっとしている。だからこのルートもよく知っているし、町や村のこともよく知っている。知り合いも多いみたいだ。
今日俺はいろいろな人に紹介されたけど、1度にたくさんの人に会うと、誰が誰だかわからなくなる。2日前に寄った村は人が少なかったからすぐ覚えられたけど、今日は多くの人に会ったので混乱して分からなくなった」
「商人になるのを諦めるの」
「そんな事はしない。俺の夢だから。親父の後を継いで立派な商人になる」
「頑張ってね、私にできることがあったら言ってね。力になるわ」
「うん、その時は頼むよ。ティナと話をしていたらなんか元気が出てきた」
「そう、それはよかった。頑張ってね」
「うん、頑張る」
久しぶりにジェフと話したらティナも元気になった。そのあとティナは上機嫌で宿の部屋に戻った。




