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出発準備 その2

今日はモミジ(男)の姿で出発準備をする。


「冒険者ギルドにいかないとな」


冒険者ギルドに依頼の確認と素材の受け取りに行かないと。

「少し混んでいるな…」

冒険者ギルドは少し混んでいる。みんな掲示板を見ているようなので、これから依頼に出る時間と重なってしまったのかな。

ここの冒険者達が客になってくれたらいいのだけれど……でも忙しくなり過ぎるのも嫌だな。

「取らぬ狸のってヤツか…」

まずは掲示板の確認だ。俺の依頼はどうなっているのだろうか?

「おっ![完了]の判子が押されてる」

ということは依頼完了ということか、依頼書を取り受付カウンターに行くことにする。

「……ナナリアさんの所しか空いてないか」

受付嬢のナナリアさんが冒険者の対応を終えたところのようだ。

……仕方ない行くか。

「どうもナナリアさん」

「! ふぁ!モ、モミジさん!よ、ようこそ冒険者ギルドへ!」

やっぱりこうなるか…

モミジ(男)の顔を知っているナナリアさんは顔を紅くして慌てている。

女性のこういった行動にどう対応したらいいの本当にわからない…とりあえず普通に話すか。

「依頼が完了したみたいですね」

カウンターに依頼書と木札を置く。

「は、はい、実は依頼が出されたその日に納品がありまして…」

少しもじもじしながらもちゃんと対応してくれるナナリアさん。

「随分と早く納品されたのですね」

「はい…あ、少しお待ちください持ってきますから」

属性魔石を取りに奥の部屋に行くナナリアさん。

金貨6枚銀貨5枚になるんだったか…ん〜でも

「こちらがご依頼された属性魔石[小]になります。属性は氷になりますね」

ナナリアさんが持ってきた属性魔石は手の平サイズの薄い水色の魔石。これが氷属性魔石[小]なのか。

「…確かに、どうぞ料金です」

「え…あの金貨6枚に銀貨5枚になりますが、銀貨を10枚出されてますよ」

そう料金として金貨6枚と銀貨10枚を出した。

つまりこの余計な銀貨5枚は…

「残りの5枚は早く納品してくれたお礼として冒険者の方にお渡しください」

今後ともよろしくという意味も込めている。

「承りました。お任せください」

何かキラキラした目で俺を見てくるナナリアさん。

変なポイントを稼いでしまったか?

そうだ接客業の受付嬢なら試供品を渡してみるか…

「ナナリアさん、コレは俺の妹が作った香り洗髪剤なのですが、よかったら試してくれませんか?」

宣伝目的としてだけど。

「妹さんがいらっしゃるのですね…洗髪剤なんて初めてです…わ…いい香りですね」

ナナリアさんは蓋を開けて匂いを確認している。

軽く使い方も説明しておく。

「あ、ありがとうございます。試させていただきますね」

明るく可愛らしい笑顔をする女の子だ……女性と縁のなかった商社マンの俺には眩しく感じるよ。

「ではこれでナナリアさん」

「はいっ、今後ともよろしくお願いいたします」

紅潮した笑顔で手を小さく振る受付嬢ナナリアさん…

本当にどう対応したらいいのだろうか。


気を取り直して魔物買取所に行く。

前と同じオーバーオールのおじさんがカウンターにいた。

「買い取りの査定結界聞きに来ました」

木札をカウンターに置く。

「おお、シャドータイガーの人か、待ってな」

買取おじさんは横にある棚から小さい容器と紙を持ってきてカウンターに置く。

「シャドータイガーは皮は良品だが、内臓系は全滅で、骨は砕けてたが使えないわけじゃねえ、それからそっちが引き取る両眼を差し引くと金貨12枚銀貨5枚って所か」

買取おじさんが小さい容器を押し出す、この中に両眼が入っているのだろう。

「わかりました。ではそれでお願いします」

「あいよ!」

買い取り料金と容器を受け取る。

確認の為に容器の中を確認すると保存液の中にシャドータイガーの瞳が2つ浮いていた。

「確認終了…あんまり長くは見たくはないな」

精神衛生上よくないな。

しかし、シャドータイガーが約金貨12枚か…いい金額なのか、命がけで戦ってこの金額と思うのかが分かれそうだな。

「また、持ってきてくれよな」

買取おじさんに見送られ魔物買取所を後にし、そのまま冒険者ギルドを出る。

「後は魔導具店にでもよって終わりかな」

魔導具店で素材の買い足しをすれば準備は万端。


「明日の早朝から遺跡に出発だ」















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― 新着の感想 ―
ちょっと特殊な挙動を見せる女性にどう対処したらいいのかなんてそうそうわかりませんよね…
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