魔物買取
[赤い猪]の少年少女が冒険者ギルドを出て行ったあとに出ていこうとしたのだが…
「そうだ…魔物買い取ってくれないかな?」
以前、小川に素材採取しにいった際にこちらを襲おうとする前に倒した虎っぽい魔物がアイテムボックスの中にあるのを思い出した。
「今までわすれてたよ…んっ、あそこかな?」
受付カウンターの左に大きめな扉があり、木の看板が上の方についている。
「 魔物買取所って書いてあるな。行ってみるか」
扉を開け中に入る。
室内は広く、床は全面石床になっている。
目の前には簡素なカウンターがあり、オーバーオール姿の厳ついおじさんが立っていた。
「おう、らっしゃい!魔物の買い取りかい?」
顔は厳ついけどけっこう話せそうなおじさんだ。
「冒険者ではないですけど魔物の買い取りしてもらえますか?」
「ああ、買い取りできるよ。魔物は奥の所においてくれ」
よかった。では、買い取りしてもらおう。
奥の置き場に向かう。
「ん?ひょっとしてそのリュックはマジックリュックか?いいの持ってんな」
「ええ…」
[マジックリュック]とはスキル[アイテムボックス]と似た性能を持つ魔導具。
他にも[マジックバッグ][マジックポシェット]とか呼び名があるそうだ。
一番性能が低い物でも金貨30枚くらいする高級魔導具の一つである。
俺はいつものようにリュックから出すように見せてスキル[アイテムボックス]から虎っぽい魔物を出す。
「こりゃあ!シャドータイガーじゃねえか!お前が倒したのか!?」
この虎はシャドータイガーって魔物なのか
「いえ、違いますよ。採取している最中に見つけたので持って来たんです」
という事にしておこう。
「死んでたってことか…あ〜…確かにこの毛についてるのは毒か?全身が何かに押しつぶされた感じだな。死因は内蔵破裂か…デカい魔物とやり合って負けたんだな」
買取おじさんはシャドータイガーを見ながら推理していく…
その勘違いに乗ることにしよう。
「シャドータイガーは強いんですか?」
「強さ的には第5位の魔物とされてんが、潜伏された状態で近づかれたら5級冒険者でも気づけないヤツの方が多いって言われるくらいの魔物だぜ、実質第4位に近い強さを持ってんな」
冒険者と同様に魔物の強さも数字が低い方が強いらしい
一番下が第10位魔物で一番上が第1位魔物となる。
シャドータイガーは第5位魔物なので5級冒険者から討伐依頼を受けられる許可が出るという。
「そんで全部買い取りでいいかい?」
「えっと…」
名前がシャドータイガーとわかったのでスキル[薬学[極]とスキル[魔導学[極]に何か使える部位がないか検索をかけてみる…
「……両目だけもらえますか?」
目は薬にも魔導具にもなるらしい。
「わかった、じゃああとは買い取りだな。解体して部位の状態確認して金額決めるから3日後にきてくれ、コレが交換の木札だからなくすなよ」
査定待ちで3日後か、出した依頼確認ついでにこれるな。
「ではよろしくお願いします」
「おうよ!まかせときな!」
返事が気持ちいい買取おじさんだ。
さてとそろそろ午後になるから露店の準備をしないとな。




