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久しぶりの更新です。
黒い靄が全身を包み、徐々に形を形成していく。
周囲を見渡すが凍ってはいない、どうやら成功のようだ。
「なんとか成功したのかな?」
ほっと溜息をついて確認する。
真っ白い姿は目立つしお日様の色も隠したかったから一緒にいた(決してボッチだったわけではないのだ。知り合いも増えたし。・・・・・・皆凍ってたけど)天狼族の意見も聞いてくすんだ灰色になった。隠密行動は目立たないのが一番!黒は逆に目立つ!という意見が多かったのだ。周囲に溶け込むならこれくらいが一番わかりにくいよねってことらしい。茶色が一般的じゃないか?とおもったがそれは狐の常識だった。
「ふむ、ふむ・・・・・・素晴らしい擬態だ、完全に妖狼に化けている」
「本当ですか?実物を見たことがないからみんなの意見を参考に想像で作り出したんですけどうまくいってよかったです」
「ああ。しかしその姿でもまだ幻想系は獲得できていないのか?」
「はい、これは黒龍様に補助してもらっているんです」
僕は首から下がっている黒龍様達の本体を取り出してハウさんに見せた。
青龍様の本体はいつも通りだが黒龍様は淡い光を放ち僕にマナを送ってくれている。
割合でいうと僕の魔力3割、黒龍様の補助7割だ。もうほぼ黒龍様のマナじゃね?というツッコミは無しだ。これでも僕の割合増えたからね。
「あとは徐々に僕の魔力だけでできるようになれば会得できるはず・・・・・・って言ってました」
「黒龍様が言うならそうなんだろう。しかし何故黒龍様が協力を?」
失敗するたびに周囲が氷漬けで寒かったらしいです。とは言わないほうがいいよね?威厳、大事。
「僕が未熟すぎてみていられなかったようです。黄龍様の救出とかかかってますから」
「ああ、イツキ殿と合流するのだったか。確かいま彼は・・・・・・」
「黄龍様を襲撃しやがった馬鹿どもを追跡しているはずです」
「相変わらず人間に関しては口が悪くなるな」
ハウさんは苦笑して長の証を発動させた。位置情報を確認してくれているんだ。
イツキ達には妖狼に擬態できる天狼が数頭ついて行っている。
黄龍様を取り戻した後こちらにお連れするらしい、僕もこの後合流予定なのだ。
リーダーはハウさんの娘さんで名はサンゴ。灰色の毛並みに綺麗な青い毛が混ざっているのだがパッと見妖狼に間違えやすいし、人化の術も得意でイツキたちと連絡を取り合える立場だ・・・・・・仲良くなれる気がしないのは人化の術のせいだろうか。
おっと話がずれた。
もともと僕らは親子でその居場所がなんとなくわかるのだが長の証を使うとそれがより正確になる。
世界樹での役目を行う関係上どうしても必要なものらしいのだが、それってなんてストーカー?
「ここから北にわれらの足で15、6日だな。スキルを使えばもう少し短いか」
「こっから北・・・・・・深緑の森を抜けて海につっこむような?」
「海だけではなく陸地もある、青龍様がいた海底神殿に近いのだが行ったことは、ああ、緑龍様か」
「移動は全部、空間飛んでましたから」
あの海を越えるとまた陸地があってその辺りらしい。
黄龍様がいた砂漠から陸続きで、ニンゲンの移動速度を考えると黄龍様に危害を加えた馬鹿どもが次は青龍様を狙って移動しているのではないか?と予測して先回りしているようだ。
「エルフの情報とも一致するから確かだな」
「いまから出発してうまく合流できそうですか?」
「樹達が大罪人と遭遇するほうが早いかもしれないが、エルフに連絡を頼めば問題ないだろう」
ん? 大罪人呼ばわりはいいのか?
「長、引継ぎが終わりました。これからあちらにむかます」
「翡翠か。ちょうどウルイ殿とあちらに向かう話をしていたところだ。一緒に行きなさい」
「あれ?ヒスイさんも行くの?次期長が村を離れていいものなの?」
「次期長だからこそだ。珊瑚だけでは不安だからな、あれは少々冷静さに欠ける」
過保護な気もするけどサンゴとは交流も少なかったし、訓練に付き合ってくれていたヒスイさんが一緒なら僕も安心かも。というか冷静さに欠けるって何だ?
「ところでウルイ殿は人間に化けるのではなかったか?」
被害が大きすぎてあきらめました。
被害=全員氷漬け、寒さで黒龍から苦情が来るレベル
ようやく出発。さっさと合流するか間の冒険も入れるか悩みどころ




