危機一髪
追い詰められたエヴァルにオルギリウスが剣を振り上げる、しかしその剣を振り下ろすことはできなかった。
「【風塊衝】!」
「ッ!【聖骸の天布】」
オルギリウスは突如として放たれた暴風から身を守るためにスキルを発動する、その隙をついて逃げ出すことができた。
「リンネか?」
「私だよ!」
突然返ってきた声とともにラストがニュルンと姿を現した。
「ラスト?!どうして…」
「私スライムだからコアが壊されなければ大丈夫なんだよ」
「そ、そうか、良かった!」
「うん!でもまだあの人生きてるから気をつけなきゃ!」
ラストが指差す方向には先ほど吹き飛ばされたオルギリウスがゆらりと立ち上がり鎧の目元から鋭い眼光で睨みつけていた。
「くそッ…あのスライム……まだ生きていたのか…なんて奴だ……!」
「ヤバイな…ラスト、もう一回来るかもしれないから頼むぞ」
「うん」
「うぐぐぎ、どうする…どうするか………ダンジョンマスターは……別に脅威ではない、問題はあのスライムだ、そうだな、あのスライムを先に殺そう……コアを見つけなければ……………
………いや、そんな考える必要は無いか、ダンジョンマスターを殺せば終わるのか」
「【四牙斉来】」
オルギリウスはどこからか取り出した剣を両手に構え、スキルを発動し2本の剣は一瞬にして4つのカマイタチを作り上げた、
そのカマイタチはまるで牙のように襲いかかって来た。
「ラスト!」
「【神秘の結界】!」
神々しい光が二人の体を包み込み、4つのカマイタチから防ぎ、光は傷をどんどん癒していった。
「そんなものッ……!【一線撃葬】!」
「ふんッ!無駄だよ!」
オルギリウスの一線撃葬が光に当たるが光は一線撃葬の攻撃を受け止め、全く効いていないようだった。
「くそッ!効いてないのか!」
「それじゃあね!【炎爆球】」
炎の球体が自分に向かって飛んでくるのを見たオルギリウスは地面に剣を振り下ろし土を巻き上げると目の前から姿を消していた。




