報告会
「……魔導機甲師団はまだか?もう侵入をしてから数時間経ってるはずだぞ?」
「こちら先行隊、先行隊、魔導機甲師団一体どうなっている、今はどこにいるんだ?」
『こっ!こちら魔導機甲師団!第6階層にて詳細不明の少女と交戦!交戦の末約半数の魔術師兵と魔装操縦士を失い撤退中です!』
「なんだと?たった一人にか?」
『奴は異常です!我々では相手になりません!』
「そ、そうか…」
『それでは!健闘を祈ります!』
「あ!ちょ、ちょっとまっ!……切られてしまったか……はぁ…ショウコさんに伝えないと……」
「外でスライム退治しているんだっけ?まぁ行って見ればわかるか」
「ショウコさーん!ショウコさーん!どこですかー!ショウコさーん!」
「おかしいな、どこにも…ッ……これは…!」
オルギリウスが見たものとは、大量のスライムの死骸を使い創られた悪趣味な扉のオブジェだった。
「……固まっている…硬化の魔術でも使ったのか…?ん?あれは…手紙か?」
[オルギリウス上位聖騎士へ
スライムぜんぶ倒しちゃったしもう先に行ってるわね!どうせ魔導機甲師団なんか居なくても私なら行けるから気にしないでね。
あんたも別にいらないわ!勝手に帰っていいわよ、ただしアレが欲しいなら一人で、ついて来なさい。
ショウコ・ヒノノメより]
「そんな…!アレを貰えなければ…トリーア様は…!」
「………行くしか無いか………」
「よし、【死角からの策略】」
白銀の鎧をまとった騎士がスキルを発動し黒い深淵へと消え、その階層に動く生物はいなくなった。
「ふーんふーんふふーんっと、はいっ!おわったぁ!」
ショウコは第12階層にて自分に襲いかかって来るスライム次々と消し飛ばしながら山岳を歩いていた、するとショウコの背後に真っ黒い深淵が現れ、白銀の騎士が姿を現した。
「ショウコさん、先に行っちゃダメと言っておきましたよね?」
「えっヒャァ!オッ、オルギリウス上騎⁈なんでこんなに追いつくのが速いの」
「私の信能をお忘れですか?」
「あっ!死角からの策略か!そう言うことね、幾ら何でも速すぎだと思ったわ、ふぅ、驚かさないでよ」
「いくら頑張ってもこの短時間でショウコさんに追いつくのは無理ですよ、ショウコさんは他の人間とは違いますからね」
「あら、そう?そんなに誉めなくてもいいのよ?」
「誉めてるわけじゃ無いんですけどね………それと魔導機甲師団より連絡がありました」
「あいつらから?なに?着いたの?」
「いえ、詳細不明の少女と交戦し撤退したとの事です」
「ふーん、撤退ねぇ……まぁ良いわ、来ても邪魔なだけだし」
「それで…ダンジョンの進行具合はどうですか?」
「まぁまぁってところね、さぁ、早く行きましょう、意思のある核を見つけなきゃね」
「はぁ…何階層まであるんでしょうかね?」
「さぁ?大目に見て50階層ぐらいじゃ無いかしら」
「まだまだ先は長いですね」
「そうね、さっさと取って帰りましょう」




