魔導アーマー
「あーあ、死んじゃったわねぇ、せっかく私のおもちゃにしようと思ったんだけどね〜、百手の巨人はやり過ぎたかしらァ?」
「あっ、あなたはもう帰っていいわよ」
ショウコが巨人にご苦労様と呼び掛けると、巨人はだんだん薄れていき、最後には居なくなった。
「ショウコさん、良いんですか?召喚獣は1日に一回しか呼べないんですよ?」
「良いのよ、で?あいつらは?」
「魔導機甲師団の事ですか?魔導機甲師団とはこの第10階層で合流する流れとなっています」
「えっ⁉︎もしかしてあいつらが来るまで待機⁉︎」
「はい、ですから勝手に次の階層なんかに行かないでくださいね」
「はぁ…つまんないわねぇ…」
「そんなこと言うなら魔導機甲師団のために外の壁とかを消しといた方が良いのでは?」
「そうね、オルギリウス上騎はそこで待ってなさい」
「わかりました」
「さてと…暇潰しといきますかねぇ…」
ショウコはそう呟くと青い竜の死骸がある塔の中から出て行った。
「第1から第5魔導重騎兵隊準備完了しました!」
「魔術師兵も同じく準備完了しました!」
「よし!これより!我等が不死院の最高責任者で有るショウコ・ヒノノメ聖級魔術師閣下の後続として『意思ある核』が存在すると思われるダンジョンへの侵入を開始する!」
「第1、第2魔導重騎兵隊!前へ!」
「了解!」
「その後ろに第3、第4魔導重騎兵隊!付け!」
「了解!」
「魔術師兵!魔導重騎兵隊の後ろで隊列組め!」
「了解!」
「最後尾に第5魔導重騎兵隊!付け!」
「了解!」
「進撃せよ!」
「「「はっ!」」」
隊を指示している男の合図で、鋼鉄の機械に乗った人間達と鎧を着た魔術師達がダンジョンへと入って行った。
「ところで…何故あなたのようなお方がいらっしゃるのでしょうか?エガドー王国開発部部長代理殿」
「いやぁね?僕のね?開発した魔導アーマーの威力とかもね?見てみたいんだよ、わかるだろ?」
「そうでしたか、ですがあまり前に出過ぎないようにお願いします、危険ですからね」
「わかってるよ………それで?僕はどこに居たら良いのかな?」
「そうですね…では我が魔術師兵が周囲をお守りしながらというのはどうでしょうか?」
「あぁ…まぁ、それで良いよ」
「それでは、参りましょう」
鋼鉄の機械を先頭に何十人もの鎧を着た魔術師達がぞろぞろとダンジョンを進んで行くと、突然警報のようなものが聴こえてきた。
「ん?異常な魔力量が検知された?しかも大量に………」
「どうかしましたか?」
「何かが来ますね……それも魔力が高い……」
「なるほど、わかりました、第1魔導重騎兵隊!騎装展開せよ!」
「騎装展開ッ!」
「了解!騎装展開します!」
鋼鉄の機械に乗っている兵士たちが目の前のパネルを操作すると、側面から腕の様なものが出て来て、車輪は収納され、逆関節の脚が地面を踏みしめる。
「第1魔導重騎兵隊!対魔術隊列組め!」
「はっ!」
「相手を十分に引き付けて、魔導機銃を撃て!」
「了解!」
魔導アーマー達が隊列を組み終わり、数秒もすると通路の奥からおびただしい量のメイジスライムが現れ、大量の火球を放った。
「ッ!なんて火力だ…!ただのメイジスライムでは出せないぞ!」
「いや、流石魔導アーマーだ!この程度の火球じゃなんともないぜ!」
「よし!魔導機銃…撃て!」
「「「はっ!」」」
魔導アーマーの腕部についた機銃がメイジスライムの身体を次々と削り取ってゆき、あっという間にメイジスライムは全滅した。
「ふ…フハハハ!やったぞ!成功だ!魔導アーマーは最高の兵器だ!」
「いやはや……まさかここまでの威力とは……大変驚きました……」
「まさか、僕もビックリしましたよ、素晴らしいでしょう?」
「えぇ、是非とも使わせていただきたいですね」
「いや、まだまだ魔導アーマーは進歩しますよ、これはまだ試作に過ぎません」
「そうでしたか……ならばこの試作アーマーだけでも頂けないでしょうか?」
「えぇ、構いませんよ、僕もこれの処遇については困って居たんですよ」
「ありがとうございます、それでは、ショウコ殿の元へ行きましょうか」
ちょっとした補足
魔導アーマーはff6の魔導アーマーとff15の魔導アーマーをミックスした様な感じだと思ってください。




