ダンジョンの決定的な欠点
「なぁ、グリード」
『はい、なんでしょう』
「ダンジョンが解放されてから2日位経ったけどさ」
『正確には2日と5時間27分48秒です』
「そっか、でもさ冒険者が1人も来ないね」
『冒険者どころかモンスターさえ入って来ませんね』
「まさか、ダンジョン準備期間が終わったらDPが入らなくなるなんて…」
『あたりまえです、ダンジョン準備期間は新しいダンジョンマスターがすぐに死なないように基礎を学び生き残る為の準備を行う時期ですので、DPは自然と貯まるようになりますが、基礎を学ぶ時期が終わるとDPは自分の手で手に入れなければいけません。
しかし、迷いの森と呼ばれるイーゴ大森林の内部にあるんこのダンジョンが気付かれていない可能性だってあります』
「やばいな…どうにかして注目を集めないと…DPが無くなってなにも出来なくなるぞ」
『そうですね、このダンジョンただでさえ食料が危ないと言うのにDPが無くなったら餓死してしまうかも知れませんよ』
「いや、ダンジョンマスターは不死だろ」
『いえ、何気に普通に殺されますよ?』
「まじで⁉︎」
「んっ………ふゎあ〜………なにしてるの?」
「ん?あぁ、おはよう、ラスト」
『おはようございます、ラスト』
「おはよ〜主にグリード」
「……その主って呼び方はどうにかならないかな?」
『残念ながら直すことはできません、主に直接召喚されたモンスターは絶対服従なのです』
「そうか………」
「どうしたの?」
「いや、なんでもないから大丈夫だよ」
「そお?でも気を付けてね」
「あぁ、ちゃんと気を付けるよ」
『ところで、ダンジョンを目立たせたいなら上に伸ばして見てはいかがでしょうか?』
「上に?」
『上にです、上に伸ばすことによりダンジョンの階層は増えるし外観も大きくなるので良いんじゃないでしょうか』
「上にかぁ、もうちょい考えさせてくれ」
『わりました』
さて、上に伸ばすかどうするか、上に伸ばせばDPは入るがわかりやすくなる、伸ばさなければバレにくいがDPが手に入らない。
うーん、究極の選択ってやつか………
「………はっ⁉︎」
『どうしました?』
「感じる…!感じるぞぉ…!」
『なにをですか』
「我が右腕、グラトニーがこの大陸に戻って来た!」
『えぇ⁉︎本当ですか⁉︎』
「間違いない!この感じはグラトニーだ!」
『ついに帰って来たんですね…!』
「グラトニーってだれ?」
「グラトニーはラストの家族だよ」
「ラストの家族…?」
「そうだぞ、ラストより前に召喚されたんだ」
「ほへぇ〜そうなんだ、知らなかった」
「まぁ、ラストは会った事ないしな」
「ん?そう言えばグラトニーってラストの兄なのか?それとも姉なのか?どっちなんだ?」
『主、スライム種に性別は有ありません』
「えっ⁉︎それ本当?」
『えぇ、本当ですよ』
「そうなんだ…知らなかった………」
『その代わりスライム種は交わるだけで子孫を残すことができます』
「ヘェ〜便利な身体だね」
「そうなんだ…ラスト、初めて知った……」
「と言うかラストの身体は女の子の格好してしてるけど性別は女なのかな?」
「ちがうよ、ラスト自由にお身体変えられるもん」
ラストがそう言うとラストは力をめいっぱい入れ始めた、すると、ラストの身体は少女から男の身体へと変わっていった!
「ね?変えられるでしょ?」
「声はそのままなんだね」
「声も変えられるよ」
「いや!変えなくていい、元の身体に戻ってくれ」
「はーい」
ラストの身体がウネウネ動きながら元の身体へと戻って行く。
「すごいでしょ!」
「あぁ、俺には絶対にできないな、きっとそれをできるのはラストだけだと思うよ」
「やったぁ!」
『もしかしたらグラトニーも出来るようになってるかも知れませんね』
「確かに、グラトニーはなんか特別そうだった」
「えー、ラストだけじゃ無いの?」
「いや、グラトニーは特別だからできるかもって話だよ」
『特別って言っても主の変なスキルのせいですよね』
「まぁ、そうなんだけどね」
「さて、あとどれぐらいで帰ってくるんだろうな、グラトニー」
『もうすぐ帰ってくるから心配しないでも大丈夫なんじゃないですか?』
「そうだなぁ、早く帰ってきて欲しいぜ、グラトニー」
「ねーねー、ラストだけじゃダメなの?」
「うーん、グラトニーは俺の最初のモンスターだしなぁ、あ、ラストもグラトニーと同じくらい大事だよ」
『私はどうなんですかね?』
「グリードはいてくれなきゃ生きていけないだろ」
『一心同体ですからねぇ』
「まぁな」
「はぁ…ダンジョン………どうするかな…………」
『上に伸ばしていきましょう、私達のダンジョンならやられることもないでしょう』
「うーん、グリードがそこまで言うなら…上に伸ばすか!」
どうも、binnです。
ついに第2章に突入です!
果たしてエヴァルはどんな行動に出るのか⁉︎




