ダンジョン解放!
『主、ついにダンジョン準備期間が
終了しました、ダンジョンが解放されます』
「終わったのか、この1年早かったような長かったような…」
『似た様な事しかしてませんもんね、スライム召喚したり階層追加したりとか』
「まぁ、そんなもんだな」
『さて、それではダンジョンが攻略されない様に頑張っていきましょう』
「そうだな、殺されたら終わりだしな」
『そう言えば主、名前はどうするんですか?』
「名前?」
『そうです、主は未だ名無しですので、ダンジョンマスターたるもの名前が無くてはやって行けません』
「そうか…名前かぁ…」
『まぁ、だいたい何でも良いんですけどね』
「そうだなぁ………エヴァルグリスってのはどうだ?」
『エヴァルグリスですか…良いですね』
「それならこれで良いか」
「そうだ、コアにも名前を付けるか!」
『え!わ、私に?名前を?』
「あぁ、流石にコアはもう辞めようかなと思うんだ」
「うーん、グリードなんてどう?」
『グリード…ですか…フフッ、良いですね気に入りました』
「そうか、それは良かった」
『えぇ、これからも一緒に頑張っていきましょう』
「あぁ、そうだな」
〜〜〜ニルジャーチの街、聖騎士団第83支部〜〜〜
「それでは明後日、イーゴ大森林のダンジョンを攻略するのだが、調子はどうだね?ワダス騎、ミブギア騎、レルシ騎」
「はい、この1ヶ月調子が良いままです」
「大丈夫です、エイドレイ上騎」
「だいじょぶです」
「よし、それでこそ聖騎士だ、ワダス騎、ミブギア騎、レルシ騎、愚かな魔物どもの住処を攻略して来てくれたまえ」
「はっ!お任せを!」
「がんばるです」
「このミブギア、必ずや良い結果を報告します!」
「あぁ、楽しみにしてるよ、ミブギア騎」
「それじゃあ、もう戻りたまえ」
「失礼しました」
「失礼いたしました」
「失礼しますです」
「…エイドレイ上騎入ってもよろしいでしょうか」
「あぁ、どうぞ」
「失礼します」
「どうしたんだね」
「はい…それがエイドレイ上騎に手紙が届いてまして……」
「手紙?見せてくれ」
「こちらです」
「確かに受け取った、執務に戻りたまえ」
「はっ、失礼しました」
「手紙か…一体誰からだ…?」
「……不死院……?」
「なんだそれは…?」
「私達不死院を知らないのですか?エイドレイ上騎」
「なっ⁉︎いっ、いつの間に部屋に入った⁉︎」
「いつの間に…?私達は移動してきたのですよ?手紙も読んだでしょう」
「一体君は誰なんだ……?」
「あぁ、申し遅れました」
「私、王政府直属秘密裏魔導研究機関不死院最高責任者をしております、ショウコ・ヒノノメです、以後お見知り置きを、エイドレイ上騎?」
「あぁ、よ、よろしく」
「…あ、しまった」
「どうしたのだね?」
「これ言ってはいけなかったんだっけ」
「すみません、エイドレイ上騎、さようなら」
ショウコの手の平から魔法陣が出現し、ぼんやりと光る透明の膜がエイドレイを包み込む
「なっ、なんのつもりだね!ショウコ君!」
「ごめんなさい〜あなたは知っちゃいけないことを知ってしまったの、だから死んで貰うわ、【死を圧する膜】」
ショウコがそう言い、手を叩くと透明の膜が小さくなり、エイドレイを一瞬にして肉片に変えると、ショウコは面白いものを見た子供のような笑顔を浮かべ、笑い始める。
「エフフフフフ、エフフフ、見た?オルギリウス上騎?とっても面白いでしょう?」
「いや、俺には何が面白いのかが分からないですね」
「あら、そう?それは残念だわ。エフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ」
「はぁ…俺たちがなんのために来たのか忘れたのですか?」
「あ、そうだったわね、オルギリウス上騎、探しといてくれない?」
「…解りました」
「エフフフフフフフフフ、さぁて、楽しみだわ」
「私の可愛い不死ちゃん、頑張るのよ?あなたは不死院の創設から300年の中でも最高の傑作なんだから」
「…………」
「エフフフフフフフフ、なんて可愛い子、抱き締めたくなっちゃうわ」
「ショウコさん、見つかりましたよ、イーゴ大森林内のダンジョンの報告書」
「あら、早かったわねぇ」
「当たり前でしょう、最近見つかったダンジョンなんですから」
「そうだったわね、エフフ、さぁ不死ちゃん、あなたにはイーゴ大森林のダンジョンを攻略して欲しいの、やってくれるわよね?」
「……………」
「どうしたの?早く頷いて?」
「……………」
「早く頷いてね?」
「……………」
「………頷きなさいよ、どうなっても知らないわよ?」
「…………う…」
「良い子ね、さぁ頑張ってらっしゃい」
「……………」
「エフフフ、さて、私達も行きましょうか、オルギリウス上騎」
「そうですね、行きますか」
ついに第1章が終わりました!
次回から第2章に入ります。
それではみなさん、今後もこの小説をよろしくお願いします。




