第3話
走る。走る。
都会のビル群を軽快に飛ぶ。
真っ黒のクロッドトップスの上に羽織っている、黒色のアウターが揺れる。
「待てッ!!不法侵入及び違法行為で現行犯逮捕するッ!!」
警察に..........追われていた.......................
もろちん変なことをしたわけではない。
嫌、へんなことはした。認める。パルクールもしたし、ヒーロー活動を勝手にしたし、午●ティーを午前に飲んだ。プッチンプリンをプッチンせずに食べた(重罪)。
でもさぁ........警察におわれることかなぁ
不法侵入って言われても、あんたたちが追いかけてくるから俺が逃げてるんだけど......
***
オマケの使い方を確認した次の日、私は長年の夢を叶えようとしていた。
ジャ●プ風に言うなら英雄だ。
......いつくらいからだろう。夢なんて朧げなものに縋って、実ることのない努力をし始めたのは.....
筋トレをし、勉学に励み、でもたどり着けなかった。
アメコミを読み漁り、周期表を覚え、
アダマ●チウムを探し、魔力を探し、結局は為しえなかった。
だが、今、そのヒーローへの片道切符を手に入れた。
私の動きには迷いはなかった。
アパレルショップへ行き、
黒色のクロッドトップス、黒色のナイロンワイドカーゴパンツ、黒色のアウターを購入。
全部黒色の服。
次にサバゲー専用のショップにて、個人的に気に入ったデザインのハーフフェイスガードを購入。黒色で、動物の牙をイメージされたマスクだ。
かっこいい。
全身真っ黒だが、そこが良い。
これが私の考えた最強のヒーロースーツです。
異論は認めません。
***
ジャージを着て外に出る。
ヒーロースーツ一式は体の中に収納しました。
【最適化】は便利なんです。体の中にものを収納したりできる。最高だぜ★
ちなみに最適化の効果で、私の体は常にロンズデーライト並の硬さがあります。
鋼の肉体(物理)というやつです。
...正直スーツ切る意味はないです。
浪漫だよ浪漫。
私は浪漫のために生きていると言っても過言だよ。
ヘヘッ。
私とて、浪漫を優先して死ぬくらいなら効率も多少は求めますよ。
........多少は。
(閑話休題)
今、意味もなくプラプラと町中を歩いているのはヒーローっぽいことをするためだ。
決して学校にいかなかったから暇なわけじゃない。
学校の近くを歩いているのも、私が樹だって気付いてほしいからじゃない。
わざわざ男のときによく着ていたジャージを着ているのも、気付いてほしいからじゃない。
.....決して。
『全校集会を行います。荷物を受け取る予定の先生は2階の廊下へ、生徒は校庭へ移動してください。荷物は校長室へ届く予定です。』
キタ。不審者だ。
現在は2階の廊下か.......
「【最適化】」
体の中に収納していたスーツを体外に出し、今まで来ていた服を体内に収納。
体外に出したら自動で着れるのは便利機能だぁ.....
***
「橋田樹を出せッ!!出せば命だけなら助けてやろう!」
校舎の中、低く太い男の声が廊下に響く。
2,3,4階の生徒はもう男の人質と化していた。
悲鳴一つでも口から漏らせば見せしめに殺されるだろう。
先生は切り傷などの傷が体中についている。
不審者を取り押さえようとした結果だった。
不審者の男は強かった。
柔道有段者の非常勤講師でも勝てないくらいには。
なぜ男が樹を狙っているのかはわからないが、『助かるなら一人の生徒くらいさっさと差し出せよ。』といった空気が生徒感に充満していた。
だが、先生という職業柄、生徒を見放してはいけないのも事実。
警察への連絡をしても、不審者に見つかり殴る蹴るの暴行が加えられる仕打ち。
この世の地獄とはこの事を言うのだろう。
「本当に樹ってやつはこの中にはいないんだろうな?」
「だから樹くんは今日は休みだって言っているだろう?」
「信じられね『どっこいしょォーーーッ!』あぴゃっ」
窓を突き破り、侵入した何かは膝で不審者の肩を砕いた。
「いってぇーーーーーーーーーーーーッ」
「えっ何?何?」
不審者は肩を抑えてうずくまり、
窓から侵入してきた、声からして女であろう人物は困惑したような声であたりを見回した。
カオス。悲痛な叫びと、その原因である人は困惑している。
すると、女の人は思い出したかのように動き出す。
「ロリコンスレイヤーの女!ズルヴァン!!」
漆黒の髪を揺らし、紅色の目を光らせ、刺青を低くし、東●版スパ●ダーマッ的なノリで名乗りを上げた。
廊下が静かになった。
「貴様何者だ?」
「え?嫌、今な乗り上げたでしょ。」
「俺はロリコンじゃあない!!」
「え、」
3秒ほどの沈黙そして、
「だって、学校に潜り込むなんてそこら辺のかわい子ちゃん攫ってあ〜んなことやこ〜んなことをするために決まっているだろ?」
「違うっ!!!俺は樹とやらを攫えばいいだけだ。」
「ほなショタコンか。」
「俺はショタコンじゃあない!」
生徒たちは何か面白くない漫才でも見ているような錯覚をした。
さっきまでの不審者への恐怖は消えた。恐怖どころかむず痒さすら覚えた。
不審者は若干涙目だった。
いつか修正します。
文章とか色々。




