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読者の脳をハックする。具体的に空白を作るための4つの黄金律

前にお話した黒い塊から脱却し、文章と理解してもらうために。


ここからは行を空けること、その具体的な方法に迫っていきます。


先ずは結論から。






1.セリフとセリフ「」《かぎ括弧》の前後



2.キャラクターの動作、または心境の描写をした後



3.言葉を強調したい時



4.少し例外的ですが1文が長くなってしまった時






大きく分けてこの4つを意識してください。


最悪この4つを頭にインプットしてくれれば最低限は大丈夫です。


とはいえ言葉だけでは伝わりにくいですよね。


それってつまりどういうことなんだよって。


...では具体的に噛み砕いていきましょう。




1.セリフとセリフ「」《かぎ括弧》の前後


これはまぁわかりやすいですね。会話文で使用される「」《かぎ括弧》。


それが付く場合の前後を空けるだけです。


先ほどの例文から引用して具体的に見てみます。




悪い例としては



駿(しゅん)ちゃんが寝ようとするからでしょ!授業はちゃんと受けなさい!」

「お前は俺の親かよ…」




良い例としては



駿(しゅん)ちゃんが寝ようとするからでしょ!授業はちゃんと受けなさい!」


「お前は俺の親かよ…」






行を空けることで空白ができます。


その空白があることで読者は2つの文を塊としてではなく、2つの文を別々のものとして頭の中で分解し、噛みしめることができます。


これが前の例として上げていた読みやすさの正体です。


空白がもたらしているものは読者が情報を整理する時間。とでも言い換えたほうがわかりやすいでしょうか?


この整理する時間はあなたの文章の面白さを読者に100%正しく伝えることに大いに貢献してくれるでしょう


まぁ難しいことは考えず、行を空けることで読みやすくなることさえ覚えてくれれば大丈夫です。




2.キャラクターの動作、または心境の描写をした後


これもまた難しいことではありません。


分かりやすく具体例を先ほどの例文から引用してきます。


()この中に行を空ける理由を書いていきます




大きなあくびをする。(主人公の動作1)興味もない話なんて聞く気にもならない。(主人公の独白)先生って人種はどうしてこうも永遠に話してられるんだろうな…。(主人公の独白2)何も書いていないノートを(なが)めながらそんなことを思う。(主人公の動作2)…よし、寝るか。(主人公の独白3)





これを()にそって行を空けるとこうです





大きなあくびをする。(主人公の動作1)


興味もない話なんて聞く気にもならない。(主人公の心境)


先生って人種はどうしてこうも永遠に話してられるんだろうな…。(主人公の心境2)


何も書いていないノートを(なが)めながらそんなことを思う。(主人公の動作2)


…よし、寝るか。(主人公の心境3)





どうです?見やすさが全く違うと思いません?


動作や心境を分けることで主人公がなにを考えているのか、どう動いているのかというのが読者の頭の中で整理しやすくなります。


心境1、2と連続しているところをなぜ分けるのか。と疑問に思った人もいるでしょう。


これは文章のリズム...情報過多を防ぐためという理由があるのですが詳しい話は今度しましょう。


今は行を空ける、空白を作ることを優先させていただきます。




3.言葉を強調したい時


これも意味としてはわかりやすいですね。


文字通り言葉の強調。つまりは決め台詞であったり、大きな事件が起こったときであったり。そういったものです。


これも具体例を上げましょうか




…よし、寝るか。腕を(まくら)代わりに目を閉じる。このまま夢の世界へレッツラゴー…。──グサッ!太腿(ふともも)に激痛。「っ!?」






まずはこれを今まで述べた1、2のやり方にそって行を空けるとこうなります。






…よし、寝るか。


腕を(まくら)代わりに目を閉じる。


このまま夢の世界へレッツラゴー…。


──グサッ!太腿(ふともも)に激痛。


「っ!?」






うむ、確かに整理されていて見やすい。でもどこか足りない気がする。


目が流れていくような違和感を感じるでしょう(分からない方もいるでしょうが)


言葉の強調による空白を加えるとこうなります


…よし、寝るか。


腕を(まくら)代わりに目を閉じる。


このまま夢の世界へレッツラゴー…。


──グサッ!


太腿(ふともも)に激痛。


「っ!?」






変えたのは一箇所だけです。


グサッ!という効果音。その間を開けました。


ただそれだけなのに臨場感がでたと感じませんか?


この音を強調することでもたらす効果は簡単です。


読者が音を頭の中でイメージする時間が作れる。


そこで一度止まる、止めることによる強調。


先ほどまでと共通した理由です。


何もこれは音に限った話ではありません。





修正前



「これで──チェックメイトだっ!」



修正後



「これで


──チェックメイトだっ!!」






どちらのほうが迫力があるのか。


もちろん修正後の方がありますよね?


これは行を空けることで読者が一度時を止め、呼吸をする時間を作っているから。


セリフを受け止める準備をし終わったところに決めゼリフが刺さる。


そういった理由です。


行を空ける、隙間1つで臨場感を出せる。


これを意図的にできるようになれば1人前に近づいた証拠です。





4.少し例外的ですが1文が長くなってしまった時


はい。言葉だけではわかりにくいですよね。


ということで例文から具体例






「―で、ここの黄昏(たそがれ)時というのは()(かれ)時ともかけている。夕方の薄暗く、人の顔の見分けがつきにくくなった時間帯のことを指すんだ。一部ではあの世とこの世が繋がる時間帯とか、逢魔(おうま)が時。()。──つまり悪い悪魔とか、幽霊とかに()いやすくなる時間とも言われてたりするな。余談にはなるが、朝方の薄暗い時間帯のことはカタワレ時といって―」







長い、難解、読む気にならない。


最悪の文です。


が、しかし見覚えのある方もいるのではないでしょうか?


特に会話文では「」《かぎ括弧》の中に全てを収めようと詰め詰めにして書いてしまう人を私自身何度か見かけたことがあります。


とはいえ、大切なセリフは長くなりがちなところがあります。


ではどうやってその大切な言葉を分かりやすく読んでもらえるのか。


1つ、魔法を授けましょう。






それは三行超えたら何が何でも改行するということです。






例文で見てみます。


「―で、ここの黄昏(たそがれ)時というのは()(かれ)時ともかけている。


夕方の薄暗く、人の顔の見分けがつきにくくなった時間帯のことを指すんだ。


一部ではあの世とこの世が繋がる時間帯とか、逢魔(おうま)が時。()


──つまり悪い悪魔とか、幽霊とかに()いやすくなる時間とも言われてたりするな。


余談にはなるが、朝方の薄暗い時間帯のことはカタワレ時といって―」






これだけでもだいぶ変わった気がしませんか?


空白ができることで目がどこで休んでいいのか、というのが整理することができるからです。


仮に 。《句点》が無く三行以上続く場合は無理やり切ってください。


〇〇だ。...つまりはな──という切り方や、だと思う。それに──のように切り方というものは意外とパターンがあります。(なんなら─ダッシュを使うのもありですね)


それらを使い分け、三行以上続くことのないように注意して下さい。


この三行の理由は半分は経験則、もう半分は先ほど述べたように目が疲れ始めるからというのが理由です。


疑う方は修正前の例文で試してみてください。大抵の方は4〜5行あたりで少し嫌悪感がでてくるはずです。


とはいえこれはまだ完成ではないです。


ということでもう一つ






「―で、ここの黄昏(たそがれ)時というのは()(かれ)時ともかけている。


夕方の薄暗く、人の顔の見分けがつきにくくなった時間帯のことを指すんだ。



一部ではあの世とこの世が繋がる時間帯とか、逢魔(おうま)が時。


()


──つまり悪い悪魔とか、幽霊とかに()いやすくなる時間とも言われてたりするな。


余談にはなるが、朝方の薄暗い時間帯のことはカタワレ時といって―」





まぁこれは単純にこの文において強調するべき魔、という単語を3のやり方(強調)に当てはめて強調しただけなんですがね。


文を分けること、その文の中で何を強調したいのかそれらを考え、読者に伝えるのもまた技術なのです。





まとめ




ここまでで述べてきたことは全て読んでもらうために必要な最低限のマナーのようなものです。


言葉を強くしていいます。


こういった読んでもらうための基礎ができていない人は誰かの目に触れることすら無く沈んでいきます。読まれる前に逃げられる。それが現実です。


ですがここまで読んだあなたならもう分かっているはずです。


どうやれば読んでもらうことができるのか。


後は法則に当てはめながらひたすら練習するしかありません。


もちろんこのエッセイを書かせていただいたものとして無責任なことはしません。


疑問があれば質問してください。できる限りお答えしましょう。


それでは次は読ませるための文章でお会いしましょう。

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