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スライム娘の恩返し~転生して錬金術師になった不遇外科医は尽くし系美少女と平和な生活を送りたい~  作者: 砂礫零
第5章 スライム娘の大変身

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第74話 逃げられてしまった

「《神生の大渦》 ―― イリス!」


{はいです!}


 対カゲ太郎戦には、これ。

 高純度シリコンと夢見草(ハルオピオ)から錬成した 《夢幻神》 の盾に、イリスが合体した 《無限の盾》 ―― 俺はそれをチート能力で出し、さらに本物のイリスに合体してもらう。

 《超・無限の盾》だな。

 俺は、イリス合体 《超・無限の盾》 をかまえる…… そのとき。

 膨大な魔力が、襲いかかってきた。

 以前とは、比べものにならない…… 盾を持つ俺の手に、全身に。

 衝撃がびりびりと、伝わってくる……!


「イリス、大丈夫か!?」


{ぜんぜん! よゆう、なのですっ……!}


 ほっとしている暇など、ない。

 すぐに、次の攻撃がくる……!


 ―― カラヴァノ(カゲ太郎)の攻撃は、とにかく強烈…… 力とスピードで、相手をねじふせるスタイルだ。

 初手は、無詠唱魔法の一撃。

 それに耐えると、即座に空いてる箇所への物理攻撃が入る。

 攻撃の継ぎ目は、ほとんどない。

 つまり、せっかく、カウンター機能のあるイリス合体 《超・無限の盾》 を使うなら…… 以前と同じく、そのまま吸収した魔力を放出したほうが、負けないはずだ。

 だが ――

 それでは、やつを捕えられない。


「イリス、()()!」


 俺は反射的に、叫んでいた。


{いくのです!}


 ぴゅっぽん!


 イリス合体 《超・無限の盾》 が、その形状を変える ―― 光明の時輪(チャクラ)をまとった暗黒の盾から、小さなブラック・ホールに。


「すごいな……」


 俺は思わず呟いた。

 闇が光を巻き取り、深淵に引きこむ…… 一見、静止した独楽(こま)のようだが、目を凝らせばわかる。

 動いていないように見えるのは、あまりにも高速で回転しているためなのだ ――


「なっ……!?」


 カゲ太郎の少ししゃがれた声に、はじめて、驚愕と恐怖が混じる。

 俺の頭をかちわるはずだった蛇剣は…… それを持つカゲ太郎の左腕ごと、ブラック・ホールに()みこまれていた。

 さらに、カゲ太郎の全身が、闇の底に引きずられる……


「くっ…… ううううっ……」


 カゲ太郎が、まだ吸い込まれていない右手を、ブラック・ホールに向けた。

 対抗しようとしているのだろう。

 その手のひらから、砂漠の太陽のような白く眩い光が放たれる。

 (あっ)つ……!


== なろう版はここまでです ==

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※ネオページでのタイトルは『転生したらなんでもできるスライム娘が押し掛けてきた』です
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