王立魔法学校ってこんなところです
その後、何とか午前中の授業を終えた僕は、昼休みにローリーからこの学校について表と裏の事情を説明して貰った。うんっ、本当にどろどろだ。特にここはこの国の政治や経済に強く関係している家のご子息が多いから余計に混沌としているらしい。
さて、ここで王立イーストリバー魔法学校の詳細をおさらいしておこう。まずは表の情報からだ。ここは魔法学校なのでその辺から説明すると、学科は魔法学科と総合魔法学科、それと剣術学科の3つがある。この内、総合魔法学科は1年の前期で、魔法学科にて優秀な成績を修めた者だけが選抜編入する学科だ。だから1年の前期には総合魔法学科に所属する生徒はいない。だからと言って、それ以降に編入が無い訳ではないらしい。遅咲きの人材だっているからね。まっ、そこはケースバイケースなんだろう。
剣術学科は別名『勇者コース』だ。魔法全般を扱う魔法学科と違い、剣術学科は剣に特化した魔法を扱う。で、そんな魔法を使う必要があるのは勇者とかだから、別名として剣術学科は『勇者コース』と言う名が付いているらしい。はははっ、逆にプレッシャーにならんのかね。もしも僕が大魔法使いコースなんて名のクラスに編入させられたら、その名前だけで胃に穴が開くよ。
そして残りの魔法学科が今回僕が編入した学科だ。修得するのは魔法全般。でもその内容は極めてハイスペックだ。はっきり言って日常ではまず必要のないレベルの魔法を勉強する。なら、そんな学校が必要なのかと言うと、当然必要なんだ。魔法や化学の進歩ってやつは全員が関わる必要はないけど、誰かがやらなくちゃならない。誰もやらなければ、その先にあるのは停滞だ。これは魔法に限った事ではない。新しい事が世に出てくるのは誰かがどこかでがんばっているからである。決してダンジョンからぽろっと拾ってくる訳ではないのだ。
さて、そんな魔法学科だが、実は成績によってハイクラスとノーマルクラスに分かれるそうだ。くっ、成績による選別があるのか・・。魔法社会って本当に競争社会なんだねぇ。
そしてハイクラスとはA組の事です。つまりA組がハイクラス、B組からE組がノーマルクラスと言う訳だ。因みにEクラスのEは、エンドのEではない。たまたまです。そしてハイクラスとノーマルクラスの入れ替えは前期に2回、後期に2回行なわれるんだって。うんっ、Aクラスになったからって安心はできないんだね。本当に厳しいな。
次に授業方式だが、王立イーストリバー魔法学校は普通の学校みたいに何人かがひとまとまりの組単位で学ぶ形式ではなく、個々が自分に必要と思った授業を自分で選択する単位制になっている。そしてハイとノーマルでは取得する単位量と質が異なるのが大きな特徴だ。
因みにノーマルクラスだからってハイクラスが取得する講義を受けられない訳ではない。でも身の丈に合わない事を修得しようとしても大抵は挫折するらしい。本当にハイクラスは名前だけではないんだな。僕だったら絶対胃に穴が開くよ。うんっ、結構メンタルが弱いね、僕は・・。
しかし、僕はエリート校の教育指導方法に面食らったね。単位制ってことは、つまり基礎は出来ているという前提で、それ以上のものを集中的に学習してゆく方式だ。これは自ら進んで学習するという事なので、僕が魔法中学で学んだ受動的な学習方法とは違い、授業を受けた結果の学力差は全て自己責任となる。授業中にボケっとしていたりしたら、そのツケは忽ち自分に降りかかって来るのだ。
そしてハイクラスとノーマルクラスでは実力的には倍の開きがあるらしい。しかも、そんなハイクラスでも総合魔法学科の足元にも及ばないんだって。げろげろげーだ。総合魔法学科の生徒って化け物なのか?いや、確かにジャックはそんな感じだね。魔法に関してだけだけど。
次は学生の人数だが、現在魔法学科が全学年で500人くらいらしい。内訳は1年が220人、2年が160人、3年が120人くらいだとか。人数があやふやなのは各学年とも自主退学する学生が多い為、いちいち人数を把握しないかららしい。いや、これは学生レベルでの話で学校側はちゃんと把握しているよ。
そして剣術学科は1年が36人、2年が22人、3年が12人だ。この学科は人数が少ないから結構正確な数字である。因みに今期の1年は当初43人いたらしい。つまり半年で7人脱落した事になるんだな。結構厳しいね。でも、ここではこれが当たり前らしい。さすがはエリート校。入学したからって安泰って訳ではないらしい。
そして総合魔法学科は全学年で驚きの12人だって。内訳は1年が5人で2年が5人。そして3年が2人だ。3年の人数が少ないのは2人留年したからだそうだ。つまり今期の2年で現役なのは3人と言う事になる。う~んっ、総合魔法学科って超エリートらしいけど、本当に現実は厳しいんだねぇ。
後は生徒の男女比はほぼ半々らしい。剣術学科はさすがに女子は少ないらしいけど、それでも1/3くらいは女子だそうだ。すごいな、剣術学科の女子!シスター・ミッシェルみたいなのがごろごろいるんだろうか?
さて、学生に関してはこんなもんでいいだろう。次は学校の施設について知っておこう。全体で600人近く、いや新学期時は700人近くの学生が学ぶ王立イーストリバー魔法学校は敷地もでかい。具体的には4キロ四方に各施設が点在している。だから敷地の端と端にある教室で行なわれる講義を続けて選択した場合などは休憩時間は走る事になるんだって。うんっ、僕も科目を選択する時は気を付けよう。
もっとも学校側もその辺は判っていて、関連する講義の教室は近くに配置しているんだとか。だから端と端を行き来するような講義を受講する生徒は、相当変わり者と言う事です。でも毎年何人かはいるんだって。うんっ、頑張りたまえ。僕は遠慮するけどね。
そして、学校で勉強する内容には座学と実技がある。比率としては半々くらいか。でも1年の時は殆ど座学だ。まずは知識を叩き込んでから、その知識を元に実技を試すらしい。いや、全然実技がない訳ではないのだけど、大体は基礎の基礎辺りなのでそれ程大変ではないらしい。
でも学年が上がると様相が変わる。時々火山でも噴火したのかと思うような爆音と振動が授業中に伝わってくるそうだ。これは大抵、総合魔法学科の実技で魔法が暴走した事による爆発だそうだ。げーっ、総合魔法学科って超エリートのはずだよな?そんなやつらが失敗する魔法実技ってどんななんだよっ!よく、死人が出ないな!
まっ、この手の魔法実技は防御障壁で周囲と隔離して行なわれるらしいから周りへの被害はないらしい。いや、1度だけジャックが失敗した時は防御障壁まで吹っ飛んで大騒ぎになったんだとか。すごいな、ジャック。さすがは大魔法使いアルティナの直系だ。
後、座学に関してははっきり言って種類が多過ぎて説明するのもめんどい。なんで魔法ってこんなに種類が多いんだよ!魔法経済学ってなんなの?魔法神秘学って、もはやオカルトなんじゃねぇの?魔法遊戯チート魔改造学って最早魔法じゃないよ!ただのズルだよ!イカサマだよっ!
いや、座学ってそんなのばかりじゃないんだけど、こうゆうのって悪目立ちするからな。生徒たちも何故か興味をそそられるらしい。だから講義も結構人気なんだって。みんな王立の学校に入学してまで何やっているんだか。まっ、でも仕方ないか。興味は人それぞれだからね。
さて、次は学校施設についてだけど、勉強関係以外で学生に一番関心のあるのは食堂だろう。なんせ多い時では700人からの若者が集う場所である。その胃袋を満たすのだから、さぞかし大規模な食堂があると思うかもしれないが、さにあらず。なんと学校内に食堂はありません。売店はあるんだけどお弁当は売っていないらしい。いや、パンと飲み物くらいはあるけど、若い僕らの腹を満たせる量ではないんだとか。あらら、だとしたらみんな弁当持参なのか?げーっ、僕ってあんまり料理は得意じゃないんだけど・・。
まっ、確かに半数くらいの学生は弁当持参らしい。なら残りの半分は飯抜きかと思いきや、学校の周りにある飲食店に出向くんだって。げげげっ、これはますます受講する講義に気に付けなければいけない。昼前の時間帯に学校内の中央辺りにある教室を選択したら敷地を出るだけでも大変だ。
さて、何故校内に食堂がないのかというと、これは周辺の食堂への配慮らしい。ここは王都といっても端っこの方なので中央部のような賑わいはない。よって学校の周囲は森で囲まれている。だから地域振興の一環として、なるべく周囲にお金を落としたいという学校側の配慮なんだとか。下宿といい、食堂といい、本当にここいら辺は学校に依存しているんだね。まっ、それはどこでも同じか。
さて、そんな昼飯事情だけど、高貴な身分の方はもっぱら屋敷の者が毎日お弁当を届けるんだって。わざわざね。さすがはブルジョア、どこまでいっても特別だぜっ!
後、食堂はないけど食事スペースはある。とは言ってもテラスみたいなもんだけどね。椅子とテーブルが数セットあるだけ。ただ、そんなスペースが学校内のあちこちに配置してある。また、通路の両脇には大抵長椅子もあるので、お弁当組はそうゆう場所でお昼を食べるそうだ。因みにゴミは持ち帰りである。はははっ、所謂モラルってやつだね。確かにゴミ箱が見当たらないや。かと言ってゴミが落ちている訳でもない。すごいぞ、王立魔法高校!ブルジョアばかりは伊達じゃないな!みんな育ちがいいんだねぇ。
そうゆう訳で僕は今、売店で買ったパンと牛乳という何ともしょぼい昼飯を敷地内のベンチで食べている。でも隣にはローリーがいるから寂しくはない。ローリーは自分のお弁当を半分どうぞと言ってくれたが、女の子のお弁当ってちっちゃいからさ。半分貰ってもちょっと、いやかなり足りないので遠慮した。本当に凄いよね、女の子のお弁当って!あれで足りるのか?もしかしてダイエット中なのだろうか?ローリーは全然太っているようには見えないんだけど・・。
「さて、それじゃ、あなたとジャックグループとの繋がりを教えて貰ってもいいかしら?」
お弁当を食べ終わった後、ローリーはデザートの果物を半分僕へ渡しながら聞いてくる。何故かクッキーも2枚付いてきた。成程、こうゆうのも含めて全部でお昼ご飯なのか。摂取するカロリーの帳尻は合っているんだな。よく考えられている訳だ。
「あーっ、話せば長くなるんだけど・・。」
僕は2ケ月前の千キロジャンプのところから説明を始める。そうか・・、あれからまだ2ケ月しか経っていないのか。色々あったからもう1年くらい前かと思っていたよ。
ローリーは初め、僕の千キロジャンプの話辺りは目をしかめて聞いていたけど、まぁ、それは当然か。千キロジャンプが如何に危険で無謀かを知っている魔法使いとしては疑うのも仕方がない。この辺は一般人の方がすんなり信じるよ。いや、どちらかと言うと理解できなくてスルーする感じかな。
「千キロねぇ~、よくもまぁ無事だった事。運がいいのね、ドレステン君は。」
「そうだね、後、僕の事もアルベールと呼んで貰えると嬉しいんだけど。」
「あはは、そうね。それでその後はどうなったの?」
「うんっ、その後は、レイチェルの親御さんが経営している工房に厄介になったんだけど・・。」
その後の僕の説明に、ローリーは、ああっ、ユリウス・ハーウェイか、と言って納得している。うんっ、ユリウスって有名なんだな。悪い方の意味で・・。なので僕はユリウスについてローリーに聞いてみる。
「ユリウスってそんなに有名なの?」
「ええっ、この学校でジャックグループとトップを競っているもうひとつの派だからね。彼は内務大臣のお孫さんなの。お父様は国家指導委員、お母様はなんと王家の血を引く公爵家の出という超エリートな家系よ。」
「うわっ、すご。シルバースプーンか。」
ここで僕が言ったシルバースプーンとは、裕福な貴族階級に産まれたぼんぼんの事を指す隠語だ。因みにゴールデンスプーンと言う言葉はない。でもシルバーメッキと言う言葉はあるな。これは成金のいけ好かないボンクラ子息たちをを揶揄する言葉だ。本当に言葉って色々あるよな。
「まぁ、血筋ではジャックたちも負けてはいないんだけどね。それは知っているわよね?」
「ええ、聞いてます。ジャックは大魔法使いアルティナの直系。ロゼッタは旧シベリウス王家に繋がるやんごとなきお姫様。レイチェルはこの国で5指に入る大魔法工房のご息女。ローザも実家はお金持ちらしいですね。」
僕は前にレイチェルから聞いた事を答える。ロベルトとレオンは学科が違うから敢えて言わなかった。
「うんっ、方や政治系、もう一方は財界と魔法系。どちらも国家にとっては馬車の両輪なんだけど、プライドとしては政治系がちょっと上から目線なのよね。」
「まぁ、国民を導く立場だからね。」
ローリーの説明に僕は納得する。でもなんで政治家ってあんななんだろう?まぁ、元々はご領主さまだからな。そんなもんなのか。
「社会に出て全体を前に進めていくならそう言った役割分担も必要だろうけど、私たちってここでは学生という身分なのよ。だからそう言った役割とは無関係であるべきと考える一派もいるの。そうゆう人たちから見ると、ユリウスたちの親の後ろ盾で我を通そうとする方法はちょっと鼻に付くのね。」
「あーっ、判るような、そうでもないような。」
「そうでもない?」
「ええ、だってそれって普通じゃないですか。今の例えは話がでかいから周りに与える影響が強いんでしょうけど、どんな組織だってある事なんじゃないかな。主義や方向性ってやつは、常にぶつかり合うからね。これって言葉では解決しないんだよ。大抵は感情の方が理性を上回るから。」
「へぇ~、さすがは社会経験者ね。でも、気をつけた方がいいわよ。その手の考えって、学生には事なかれ主義で玉虫色の発言だって弾劾されるから。」
「ありゃりゃ、現実的な理解よりきれい事の方がウケるか・・。参ったな。」
「出る杭は打たれるのよ。でも実力さえあれば黙らせる事は出来る。でも大抵の人はそんな実力なんか無いでしょう?だからどろどろになるの。」
「きれいな言葉の裏は、暗黒なんだ・・。ん~っ、どこも同じだねぇ。」
「特にここって、それなりの家柄の生徒が多いから難しいのよね。あっちを立てればこちらが立たず見たいなのばっかりだから。」
「成程、だから派閥を作って色分けをしているんだ。混沌としていると、思わぬところでアクシデントが起こって酷い事になりかねないもんな。」
「ビンゴっ!中々察しがいいわね。派閥はある意味必要悪なのよ。ある程度実力を持った人たちに中途半端な人たちの不満を押さえ込んで貰っているのね。でないと暴走しかねないから。」
「学校はそこら辺の事は注意しないんですか?」
「みんなで仲良くしましょう?まさかっ!幼児でもあるまいし、逆にそんな事を言ったら反感を招くだけよ。ここの生徒って家柄がいい人が多いって言ったでしょ?それって守るべきものがあるって意味だから。主義や主張なんてその最たるものだわ。上から言われて何も考えずに従うのは庶民出の生徒だけよ。それだって表向きだけで、裏ではぶうぶう言うに決まっているわ。」
「ふぅ~ん、良いとこのご子息、ご令嬢も大変なんだな。と言うか先生たちも大変だ。」
「そうね、でも彼らにしてみたらそれも織り込み済みなんじゃないかな。多分大人の世界はもっと凄いだろうから。」
「権謀渦巻く魑魅魍魎というやつですか・・。すごいねぇ。」
「この学校は王立だから王の意向が一番強いけど、今の王様って切磋琢磨、勝ち残った者が正義って主義でしょう?」
「あーっ、根回しとかの駆け引きが嫌いなんだってね。」
「ええ、だからこの学校では頭さえ取ればやりたい放題ができるの。もっとも、その分、責任も重いけどね。何年か前にトップを牛耳っていた生徒は、大きな失態をしでかして打ち首になっているし。」
「げっ、マジですか?」
「表向きは病死って事になっているけどね。あっ、これは外の人に言っちゃ駄目よ。」
「はぁ~、聞かなきゃよかったな。」
「でも各派の上の方は折り合いをつけているの。滅多な事では表立って対立はしないらしいわ。でも下にいる人たちの足の引っ張り合いは激しいわよ。特にあなたは新参だからいいターゲットだと思うの。」
「ますますげんなりだな。」
「ジャックグループの推薦なんていう肩書きは嫌でも目立っちゃうからね。諦めなさい。」
「そう言うローリーはどうなの?」
「私?私はサウスバレーのしがない魔法使いの家系だからなぁ。成績が良かったから推薦が取れたけど、後ろ盾はないわ。」
「サウスバレーと言うとロゼッタと同郷?」
「ええ、私の父はサウスレバーでストローン家のお抱え魔法使いの一員なの。だからロゼッタとも面識はあるわよ。まっ、あっちはお姫さまだから覚えていないと思うけど。」
「へぇ~、そうゆうもんなんだ・・。僕の知っているロゼッタからは想像がつかないな。」
「面識があるって言ったって、私がこの学校に来た時に挨拶しただけですもの。いくら親がストローン家に雇われているからって、はぁ~い、なんて気安く接したりは出来ないわ。」
「うわっ、そこまで厳しいのかい?となると、僕はちょっと馴れ馴れしかったかなぁ。」
「普通に考えたらそうだけど、逆に何もしがらみがない方が向こうも気楽なのかもね。」
「雇い主と使用人の間の責任と節度か・・。それはあるかもね。」
「なんせあちらはお姫さまだから。関係のある人の数は万を超えるはずよ。擦り寄ってくる人たちも大勢いるだろうから、彼女らしてみれば、あまり親しくならないのも相手のためなのよ。下手に親しいなんて知られたら、そっちにもめんどくさい人たちが寄って来るから。」
「あーっ、成程。う~んっ、なまじチカラを持っているのも考えもんなんだね。そんな世界があるだなんて今まで考えもしなかったよ。」
「でしょ?みんな貴族とか王族には憧れるけど、いざその立場に立たされたら3日で後悔するはずだわ。」
「実は庶民が一番気楽なのか・・。いやはや、ローリーといると勉強になるなぁ。」
「はい、では情報料としてジャックグループについてもっと教えて頂戴。」
「はははっ、ローリーはなんか探偵みたいだね。」
「庶民が世の中を上手に渡るには正確な情報が不可欠ですもの。」
「何だったら僕からジャックたちに紹介しようか?」
「いえ、それは遠慮するわ。私は確かに色々情報を集めているけど、それは地雷を踏まないようにする為だから。一方の派に近付き過ぎるともう一方から煙たがられるからね。常に中道こそが厄介事に巻き込まれない為の処世術よ。」
「う~んっ、ますます勉強になるなぁ。」
その後、僕はローリーに僕の知っている範囲の事を話した。逆に学校生活で必要と思われる情報も教えて貰う。はっきり言って覚えきれないボリュームだった。この続きはまた明日ね。とローリーに言われた時は、正直ほっとしたよ。うんっ、途中で組織に加わるのって大変なんだね。




