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魔力ゼロの魔法使い〜俺の超能力は異世界でもチートでした〜 作者:鬱沢色素

騎士団長編

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26/50

26・これからのこと

今回少し短めです。
「マコトさん……無事に戦いが終わりましたね」


 一回目の復讐であるフーゴ騎士団長を打倒して。
 俺達——エコーと一緒になって、とある場所に来ていた。

 グーベルグの滑らかな山道を歩き、町並みを眺めることが出来る丘のような場所である。
 そこに用意されたベンチに——俺達は隣り合って座った。

「ああ」
「《ネドトロス》のリーダーになったことを伝えれば、きっとマコトさんはAランクになれますよ!」
「…………」
「この調子でSランク、SSランクにもなりましょう!」
「…………」
「SSランクにもなれば、ギルドから定期収入も得られることが出来ます。それは不安定な冒険者にとっては大きく、さらには街中から尊敬の眼差しで——」
「……マコトさん?」

 エコーの言葉にほとんど沈黙で返していたら、下から顔を覗き込んでくる。
 ドジなヤツだけど、エコーは間違いなく美少女である。
 可愛い。

「えぃ」
「ふぇえ?」

 思い立って、エコーのほっぺをむにゅとしてみる。
 柔らかい。
 癖になりそうだ。

「ハ、ハホホハン?(マ、マコトさん)」
「えいえいえい」
「ふぇえええ!」

 ほっぺが変幻自在。
 吸い込まれるような白肌。

 むにゅむにゅむにゅ……。
 ああ、こうしていると心が浄化されていくようだ。

「……よし!」
「ふんぎゃ!」

 ほっぺを思い切り伸ばしてやって、離してやるとバチンという音を立ててエコーの顔が元に戻る。

「急に手を離さないでくださいよ〜」

 ポコポコとエコーが叩いてくる。
 それを適当に受け流しながら、俺は考えをまとめていた。

 ——そうなのだ。
 このことをギルドに伝えれば、俺は正式にAランク冒険者になれるだろう。
 Aランク冒険者になれば、高ランクの依頼もバシバシ受けられるに違いない。
 そうなってしまえば、俺が最高のSSランクになるのも時間の問題。
 エコーに聞く限り、SSランクになれば色々とメリットがあるらしい。
 この異世界で好き放題していくためには、SSランクという地位はかなり役に立つだろう。

 ——しかし。

「それで本当に良いのかな」
「マコトさん?」

 俺を叩いてくるエコーの手が止まる。

「だって、それって地味だろ」
「なに言ってるんですか?」
「地道にコツコツとランクやレベルを上げる……そんなの俺の性に合わない」
「なに言ってるんですか。何事もコツコツが大事ですよ」
「それは今までの俺の戦い方を見ても思うか?」
「そ、それは——」

 エコーの言葉が詰まる。
 俺は超能力によって、凡人がするであろう努力をいくつもショートカットしてきた。
 そんな俺が今更地道にランク上げ?

 NO、NO、NO。
 そんなのナンセンスだ。

「じゃあ冒険者稼業は辞めるんですか? 《ネドトロス》という組織を得ているから、今度からは悪の道に……」
「冒険者は辞めない」
「へ?」
「いや——ある意味では冒険者を辞めることになるかもしれないが」
「マコトさん。なにを考えているか早く言ってくださいよ」
「悪い悪い」

 前置きが長くなりすぎたか。

「よっ、と」

 ベンチから立ち上がる。

 グーベルグの街並み。
 とても洗練されていて活気もあり、永住するにはもってこいの場所であろう。

 でもそれだけでは足りない。

「俺は——」

 エコーの方を振り返って。
 腰に手を当てて、俺は当面の指針を告げる。


「取りえずギルドを乗っ取ろう」
第一部完です!
一区切り終えて、次から二部進めていきます。
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