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エンドロールは28年後に  作者: たな
イズミ編
18/19

18 いつかの誰かの記憶

不思議な夢をみた。


目覚めると隣には彼女が眠っている。

起こさないように部屋を出て、支度を済ませると、彼女に良く似た髪と瞳をもった息子も食卓の席についていた。

学校のことで早くでる必要があるらしい。

家を出る時間になって慌てて彼女が玄関まで見送りにきた。

まだ寝癖のついている彼女が口づけをねだってくる。

もう慣れたことだ。

要求通りにした後も、彼女は服の裾を掴んで引き留めてくる。


「仕事ばっかりしてないで私にもっと構って」


「それは了承できないな」


頬を撫でて屋敷を出る。

今日もきっと、理由をつけて会いに来るのだろう。

彼女はいつもそうだ。

……何故彼女は、飽きもせず私を愛するのだろうか。




「だってあなた、私の事が大好きじゃない。」


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