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18 いつかの誰かの記憶
不思議な夢をみた。
目覚めると隣には彼女が眠っている。
起こさないように部屋を出て、支度を済ませると、彼女に良く似た髪と瞳をもった息子も食卓の席についていた。
学校のことで早くでる必要があるらしい。
家を出る時間になって慌てて彼女が玄関まで見送りにきた。
まだ寝癖のついている彼女が口づけをねだってくる。
もう慣れたことだ。
要求通りにした後も、彼女は服の裾を掴んで引き留めてくる。
「仕事ばっかりしてないで私にもっと構って」
「それは了承できないな」
頬を撫でて屋敷を出る。
今日もきっと、理由をつけて会いに来るのだろう。
彼女はいつもそうだ。
……何故彼女は、飽きもせず私を愛するのだろうか。
「だってあなた、私の事が大好きじゃない。」




