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19 28年後のエンドロール
意識が浮上する。
見慣れた天井を視界に収めて、いつも通りに横を確認すると、そこはもぬけの殻だった。
彼女はもうすでにベッドから抜け出したようだ。
頬に風を感じて、顔をあげる。
白いカーテンが風になびいて、彼女の黄金をより美しく演出していた。
「あら、」
鈴を転がしたような、愛しい音が耳へ届く。
金の瞳に自分が写った。
「おはよう、氷室。」
ぷつりと、糸が切れたよう。
それまでの記憶がどっと押し寄せてきて。
それから、彼女への思いで胸が満たされて。
愛しさは溢れて、私の頬を濡らした。
「氷室、どうしたの!?」
彼女が慌てて駆け寄ってくる。
ああ、生きてる。
傍にいる。
私の隣で、ずっと私を待っていた。
「ライ。」
「ただいま。」
おわり




