45日目 Come back
「秀先輩!タライ持ってきました!」
奏海はどこからか金ダライを持ってきた。
「奏ちゃん・・・どうしたのそれ??」
「そこの洗濯室に置いてありました」
“今すぐこれでロビィを殴ろう”と言わんばかりに意気込んでいる。
「香!!どいててちょうだい!!!」
「か、奏ちゃん!?」
「いくわよ~・・・・??」
奏海はタライを構える。
「でえええええ~~~~~~い!!!!!!!!!」
「やめてえええええええ~~~~~~~~~!!!」
香は叫びながら奏海の背後からタックルした。
ゴーーーーーン!!!!!!!!
「OH!?大丈夫でござるか!??!?!?」
ん??どうやらロビィは無傷の様である。・・・ということは・・・?
「はらひれ~・・・」
「しゅ、秀先輩!!!!」
ああ・・・なんてこった・・・
「酒持ってこんかいワレ~~~!!!」(※未成年の飲酒は法律で禁止されています)
秀はガラの悪い酔っ払いになってしまった。酔っ払い秀はロビィの胸倉をつかんでいる。
「ちょっと秀先輩~~~!!!元に戻ってえぇ」
奏海は混乱している。
「Whatでござるー!?」
「秀先輩のばかぁ!!ロビィに手出さないでよぉおぉ!!」
ゴ ン ッ
ロビィに手を出した秀を止めるべく、香は再びタライを秀の頭にぶつけた。
「ちょっ、何すんのよ香ー!?」
秀の頭の上には天使が舞っている。
「いてて・・・」
「無事でござる?」
「秀先輩!!!大丈夫ですか!?」
奏海が秀のそばへ駆け寄る。
「あ、うん・・・なんとか・・・・」
秀は頭をさすりながら笑顔で答えた。
「良かったでござる!」
その時、病室のドアが開いた。
「邪魔するゼ!」
佐久良である。その隣には響。
「奏海、オレのことはあきらめてくレ・・・」
「は?」
「オレは・・・オレはもう響のモノなんダ!!!!」
「やっだも佐久ったら!!!!!」
響が佐久良をバシバシ叩く。
「ちょ・・・お姉ちゃん!?」
奏海は動揺して震えている。
「私たち、付き合うことになりました♪」
「え~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!??!?!?!?!?」
佐久良にもやっと春がきたのだ。
「O・ME・DE・TO・OH~~~~でござる!!!」
「響さん!!おめでとうございます!!!」
「よかったな佐久!!!」
ロビィ、香、秀は口々に2人を祝う。
「・・・ちょっと待ってよ・・・・・」
奏海は1人青い顔をしている。
「何?どうかした??」
ルンルン気分の響は奏海のおでこに手を当てる。
「そーーじゃなくてーーーー!!!」
「じゃぁ何よ??」
響は首を傾げている。
「お姉ちゃん、自分の歳考えなよ!!!!!」
「なんですって!??!?!??!」
今、まさに三上姉妹の間に溝ができた瞬間である。
「奏海・・・オレたちの恋に反対なのカ・・・?はっ!!まさかやっぱりオレのことが好きなのか!?そんナ!!それはダメだゼ!!奏海ーーィ!!!」
もしもーし。
「違います!!!佐久良先輩は6つも年上の女の人を幸せにできるっていうの!?」
尤もな話である。果たしてこの佐久良にそんな大役が務まるだろうか。
「まかしとケ!!約束するゼ!!!」
どうやら佐久良の想いは本物の様である。
「ブラボ~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!」
ロビィ絶賛。
さて、どうする奏海・・・!!
「お姉ちゃん、みなくんはどうするのよ。」
「どーするのって・・・何ともなってないもん、みなくんとは」
「響!!みなくんって誰ダー!?」
いきなり彼氏面の佐久良。
「みなくん・・・玉川 南彦は私のハトコで幼なじみよ!心配しなくても私は佐久良くんだけよ♪」
「響!!!!サクって呼んでくれーー!!!!」
「あぁんもうっ♪サ・ク///」
「ぐヲ~~~~~~~~~~~~~!!!!L・O・V・E ヒ・ビ・キーーー!!!」
佐久良と響は抱き合った。
「でもお姉ちゃん告白されたんじゃないの?」
どうやら響は南彦に告白されたらしい。
「みなくんに聞いたよ?まだ返事もらってないって」
「ナニ!?」
佐久良は驚きのけ反っている。
「今日返事するわよ!!」
「響!!!!!」
「サク!!!!」
2人は再び抱き合った。
「奏ちゃん、玉川南彦ってもしかして・・・」
秀は何かを言いかけたが、
「いや、そんなわけないか・・・同姓同名ってこともあるしな」
口に出すのをやめてしまった。秀の知り合いなのだろうか。
その時である。
フシャ・・・・フシャシャ・・・・・・
どこからともなく紐笛の音が・・・
「ひびちゃん!!!返事を聞きに来たよ!!!」
玉川南彦が現れた。
「あ、やっぱり玉川さん!?」
秀が叫んだ。
「あれ?おぼっちゃま!!なぜここに・・・!」
「みなくん、秀先輩と知り合いなの?」
奏海は驚いている。
「あ、うん・・・師匠の息子さん・・・」
・・・ということは?
「まさか・・・紐笛職人・・・?」
「あ、うん、弟子入りしてもう3年かな・・・?」
「すっゲー!!!伊吹将は滅多に弟子とらねーんで有名なんダ!!しかもその紐笛!!すばらしい作品ダ!!悔しいケド・・・負けたゼッ・・・!!!」
佐久良はその後で「でも響は渡せネー」と付け加えた。
「そうかな?」フシャシャ・・・
「HA!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
その時、1人の男の目が光った。
「ThisはVery GoodなHi・Mo・Bu・E!!!MeにPlease!?」
ロビィが紐笛の音色を聞いて覚醒した。
「な、なんだあんた!?」フシャッシャ!?
南彦は驚いた拍子に笛を吹く。
「ロビィ!!」
香は喜びのあまりロビィに抱き付く。
「O―――――――――――――――――――――――――――H!!!!!!!」
今度こそ全てを思い出したロビィは香を抱きしめる。
「ForgetしていてSorry~~~~~!!!」
「ううんっ、私、Believeだったもの!」
ラブラブラブラブイチャイチャイチャイチャ・・・・・・
「ロビィ!俺たちだって心配だったんだぞ!!」
「そうだヨ!!香ばっかりずりーゼ!!」
「Ohっ、Sorry!!TA・DA・I・MA!!!」
男たちの友情・・・・青春である。
「奏ちゃん、ロビィが・・・ロビィがねっ!!!」
香は涙声で奏海の腕を引っ張って男たちの輪の中へ入って行く。
「ちょ、ちょっと香・・・」
「Oh?YouはCute Girl!!How are youー!?」
ロビィのテンション急上昇中↑
「は・・・はぁ・・・・」
奏海のテンションは急降下していきそうだ。
「よシ!みんなでロビィを胴上げしようゼ!!!」
ワッショイ ワッショイ
響と南彦は取り残されていた・・・
響は少し不安になっている。友情は素晴らしいと思う。だが・・・
彼氏の親Friendsの中に炉火井多可志がいるのだ。
(奏海、あんたも色々大変なのね・・・・)
ホロリ。
涙を流す響なのであった・・・。




