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School Life -完全版-  作者: orange/香月
大学ノート4冊目
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43/46

43日目 Bifurcation

「香!香ってば!!待ってよっ・・・香!!」

奏海はやっとの思いで香の腕をつかんだ。

「奏ちゃん、私どうすれば良いの??私やだよ、ロビィの中から私が消えちゃうなんて・・・!」

「香・・・」

香の目からあふれる涙を奏海はどうすることもできず、ただ親友に胸を貸す。

「私は1日たりともロビィの唇を忘れたことは無いのに!!!」

(!?)

唇。確かに今、目の前の親友はそういったのだ。

(もうそんな仲になってたの!?唇だなんて・・・Shameless!!)

しかし、やることやってんじゃんロビィ。

「奏ちゃ~~ん」

(唇・・・唇・・・・くちびる!!!!)

奏海の顔は真っ赤になり、同時に怒りが満ちてきた。

(私の親友を泣かせるなんて許さないんだから!!)

「奏ちゃ~~んロビィがぁあ~~~うわぁん!!!」

香は泣き崩れ、涙が止まらない。

「うぅうぅ~~~・・・奏ちゃん、これ見て・・・」

香は泣きながらポケットから何かを取り出した。

「こ、これって・・・!!」

香が取り出したものは白く輝く小さなダイヤのついた輪っか。香の細い指に似合いそうな―――

「指輪!?」

まさかとは思うが・・・これを香に送ったのは・・・?

「私・・・これをもらった時のこと・・・忘れない・・・・・ロビィが忘れても・・・!!」

やっぱり!!ロビィは香に指輪を贈っていたのだ。やることやってんじゃん。しかしいつの間に・・・



「いいか、ロビィ。まずお前の名前は炉火井多可志という。OK?」

「そんで彼女の名前が比良山香といウ。OK??」

秀と佐久良は必死でロビィに記憶を吹き込もうとしていた。

「N~~??彼女というのはWhatでござる?」

言葉の意味から教えないといけないのか・・・?

「だかラー!恋人だよ、コ・イ・ビ・ト!」

「Nn~~????」

とにかく、日本語すら危うい様子だ。

「コイビトとはWhatでござる?」

・・・恋人とは・・・・・・・・・・

「佐久良、どう説明すれば良いんだ??」

「・・・オレもわかんネー」

「Whatでござるぅ~~!!!」

3人は“恋人”について悩みだした。

(俺と奏ちゃんの関係を説明すれば良いんだよな・・・?)

(俺と奏海のコトだよナ・・・?)

(Whatでござるぅ~~~)

3人は悩んだまま夜は更けていく・・・



(つーかダイヤよねこれ・・・小さいけど本物のダイヤよね!?)

奏海は香が取り出した指輪を見て、驚きを隠せない。

「ロビィが・・・私に似合うだろうって買ってくれたの・・・・高かったのよ・・・10万円もしたのよ・・・」

(10万!?諭吉さんが・・・10人!!!!)

忘れていたが、ロビィは金持ちのボンボンなのだ・・・

「旅行に行く約束だってしてたのに・・・・」

「りょこ・・・旅行!??!?一体どこに!?」

奏海は激しく動揺している。

「・・・ハウステンボス・・・・」

!!( ゜д゜)ギャース!!!!

「ふ、ふ、2人きりで??」

「うん・・・」

ガ━━(;゜Д゜)━━ン!!

奏海はもう失神寸前である。

「それなのに・・・ロビィ・・・うぅうぅっ・・・!!」

「ハハ・・・・ハ・・・・ハ・・・・・」

奏海と秀が付き合いだしてもうすぐ半年になろうとしていた・・・



「Whatでござるぅ~~!!」

空の色は既に濃紺。ロビィの部屋で3人はまだ唸っている。

「だかラー・・・」

「俺と奏ちゃんのことだって!!今から奏ちゃんを連れてくるから!」

秀は思い切って病室を飛び出そうとした。

「ちょっと待テ!!コイビトってのは俺と奏海のことダロ!?」

「はぁ!?」

ここで初めて佐久良の勘違いが明らかになるのだった・・・

「What~~~!?奏海ってWhoね~!?」

ロビィは今も1人混乱中。

「とにかく奏ちゃんを連れてくる!!」

「とにかく 奏海 を連れてくル!!」

秀と佐久良は同時に病室から飛び出した。

「Oh~??」

1人になったロビィは泣きながら部屋を飛び出して行った“香”という女の子について考えた。

「Nー、可愛い子でござったの~・・・」

あの子と自分は一体どんな関係だったのだろうか・・・

「Nn~~Meは何かとても大事なことをForgettingでござるか~・・・?」

早く思いだせ、ロビィ!!!



「奏海は俺のコイビトダーーー!!」

「違うつってんだろーーー!!」

未だ暴走する佐久良を必死で止めようと秀は叫んだ。

2人は言い合いをしながら走っている。が、奏海の姿は見当たらなかった。

「大体佐久良!!お前いつから奏ちゃんと付き合ってんだよ!?」

「1か月くらい前だヨ!!」

「はぁ!?」

佐久良は一歩も譲らない。佐久良が言うには“かなちゃん事件”の頃から付き合っているらしい。

「それはただの勘違いっていうんだぞ!」

「何言ってんだヨ!!」

「俺と奏ちゃんこそが付き合っててだなー・・・」

「奏海と付き合ってんのはオレダーーー!!!」

これではまるで奏海が・・・

「「二股!?!??!?」」

そんなバカな。佐久良のせいで奏海にあらぬ疑いがかかってしまった。

なんか勢いがあって書いてて楽しかったです(笑)

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