42日目 Amnesia
『ピーーーーーーーーーーーーーーーー』
「多可志っ!!」
「私を置いていかないでーーーーーーー!!」
・・・誰?秀先輩?香??横たわっているのは・・・タカシ!?
ガバッ!!
悪夢のような縁起でもない夢から目覚めた奏海はため息をついた。
秀がロビィのところへ行ってしまったので不貞寝をしていたのだ。
(どうしてみんなタカシなの!?秀先輩も香も・・・お姉ちゃんだって今心配してるわっ!!)
奏海はやるせない気持ちでいっぱいだ。
「はぁ~~・・・・タカシ・・・大丈夫かしら・・・?」
なんと奏海もロビィが心配になってきた。
「ちょっと見に行こうかな・・・?」
正夢になっていなければ良いのだが・・・
『ピーーーーーーーーーーーーーーーーー』
「多可志っ!!」
「私を置いていかないでーーーー!!!!」
「・・・・・・」
なんと、奏海の夢は正夢になっていた。
しかし、響だけは心配していない様だ。
佐久良はドクターを呼びに行ったらしい。オヤジは・・・行方不明。
(嘘でしょ!?本当に死んでる!?)
「ロビィ先輩!!!!!!!!」
奏海は病室に飛び込んだ。
「響さん!!ドクターを呼んできましタ!」
佐久良がドクターを連れて戻ってきた。
「・・・・チッ」
響から舌打ちが聞こえたが、ドクターに従わないわけにはいかない。
実の妹までこの男に生きて欲しいと願っているのだ。響はドクターの指示に従い、除細動器を準備した。
表面に専用のクリームを付けてドクターに手渡す。
―――ドンッ!!!!
「嫌ぁ~~~!!!ロビィ~~~~~~~~~!!!」
香が泣き崩れる。
―――ピッ・・・・ピッピッピッ・・・・・
( ゜д゜)!!
「先生!脈戻りましたぁ」
響はやる気のない感じでドクターに報告する。
「ろ、ろ!!!ロビィ~~~~~~~~~~~~~~!!!!!」
香は感極まった様子で叫んだ。
「うーーーん・・・・・・」
「先生~・・・意識まで戻っちゃいました~・・・」
響のやる気のない声がちょっと切ない。
「多可志~~~~~~~~~!!!」
秀はロビィの手を取って喜ぶ。・・・が、どうもロビィの様子がおかしい。
「いつもなら“O~H、Shu、Kao~ri、Cute Girl~~and Hi-chan!!”って言うハズだわ!?」
奏海のモノマネは実は似ていたりする。
「それもそうよっ!ロビィ!?」
ゆっさゆっさ
香はロビィの身体を揺さぶった。・・・すると。
ロビィ覚醒!!キュピーン☆
「オーウ!秀、香、奏海やんけ!」
( ゜д゜)!?
だ、だれだ!?
「テメェ!!俺たちのタカシに何したってんダ!?」
(俺たち!?この男はそんなにすごい存在なの!?)
佐久良の発言に響は汗を浮かべる。
「おぅ!佐久良やんけー。何もしてへんっちゅーねん。MeがTa・Ka・Shiやっちゅーに」
おいおい・・・なんか微妙なところがロビィらしさを残している。
「うーん、電気が強かったのかなぁ?」
ドクターが首をひねっている。
「ま、元気そうだし良いか。あとは任せるよ三上くん」
「え、ちょ、ちょっと!?先生!?」
ドクターは帰ってしまった。
「ふーん?YouはMikamiっちゅーんか。かわいーのー」
抱っっ!!
「ぎゃぁ!?」
突然おかしくなったロビィが響に抱き付いた!
「「「何すんのよ!??!?!?」」」
響、香、奏海の3人が同時にロビィを殴った。・・・一応ケガ人なんだよ・・・?
「~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!・・・Oh~~~???」
「タッタカシ!!!」
「大丈夫かぁー!?」
佐久良と秀が慌てて友人を呼ぶ。
「Oh・・・NowまでMeは・・・?What??Nn??」
どうやら元に戻ったらしい。
「ロビィ~~~~~~!!!」
香がロビィに抱き付いたその衝撃で棚の上からタライが落ちてきた。
ゴンッ!!!!!!!
なんとそのタライがロビィの頭を直☆撃!!
(コメディーみたい・・・・)
奏海はもはや呆れている。
「ロビィ~~!!!」
ロビィは再び気を失った。
「ロビィーーーーーーー!!!起きてよぉおぉ!!」
香がロビィの肩を揺する。
―――パチッ
ロビィの目が開いた。
「「「「「ロビィ!!!!!!!!」」」」」
あまりにもかわいそうな(?)ロビィを響までもが心配している。
「んー??あなた様はどなた様でござるか???」
( ゜д゜)!?
「ござるだって!だははははは!!?!?ひーーー!!おなか痛いー!!」
「お、お姉ちゃんっ」
香の手が震えている。
「・・・ロビィ・・・私がわからないの??ねぇ、わからないの!?」
香は目に涙を溜めて、ロビィに迫る。
「Oh~・・・Sorryでござる~」
「ロビィの・・・ロビィのバカッ!!!!!!!!!」
香は病室を飛び出した。
「香!!」
奏海が後を追う。
「おいタカシ・・・オレの事も秀のこともわかんねーのかヨ?」
「Nn・・・Meはタカシというのでござるねー?」
どうやら自分の事すら分かっていない様である。
「・・・俺・・・俺は・・・」
香に引き続き、秀までもがわなわなと震えている。
「まー、落ち着きなってー!!」
響がなだめるも虚しく、
「ひでーよ!!俺たち親Friendsだろ!?」
秀はロビィの襟をつかんだ。
「わ、わ、Whatでござる!?」
ロビィの頭は更にシェイクされていく。
「やめろヨ秀っ!!タカシ、本っっ当にふざけてるんじゃねーんだナ!?」
「Oh~~~Youたちが何をSayしてるのかわけわかめ~ナリよぉ~~」
どうやらマジらしい。
「だーーーーーーーははははははは!!!!!!わけわかめって古いなぁオイ!!ゲベベベベベ~!?」
ついに響が壊れてしまった。
「お姉さん!?」
秀は危ない笑いを見せる未来の姉を呼んだが、どうやら届いていないらしい。
「ぶはははー!!!ヒィ~~~!!!」
おいおい・・・帰ってこ~い。
「響サン!!!タカシを!!治してくださイ!!!!」
佐久良は必死で叫んだ。
「俺からも・・・ロビィを!!!・・・・多可志を!!!!!!!!!」
秀も頭を下げた。
「・・・・・(滝汗)」
響は医師ではない。あくまで看護師なのだ。
「「響さん!!!」」
「・・・・・・・っっ!!!」
響は耐え切れずに病室を飛び出した。
「看護師さんどうしはったんや~~でござるナリか~~~!?」
「タカシ!!安静にしてろヨ!!」
「でもなんだかMeが悪い気がするナリよぉ・・・」
ロビィは何やら責任を感じている様だ。
「ロビィは悪くないよ!!」
「そうダ!」
「Nn~・・・」
4冊目に突入しました~!!4冊目のノートは半分が番外編で構成されているので、すぐに5冊目(最終巻)にいくと思います。
番外編のUPはそのうち・・・たぶん本編が終わってから。




