40日目 Accident
コンコン
「奏海、ごはんよー」
響が夕食の乗ったトレイを持って奏海の病室へやって来た。
いつの間にか時計は午後6時をさしている。
「ん・・・・・・むにゃ・・・・」
「さ、秀くんもそろそろ帰ってねー」
面会時間は午後7時までの決まりだ。
「あ、そうですね。それじゃ奏ちゃん、俺はそろそろ・・・」
しかし奏海は秀の服の袖をしっかりとつかんで離さない。
「行かないでー・・・・・」
奏海はまだ寝ぼけている。
「もうっ!!7時までだからね!?」
響は少し怒り気味で病室を後にした。
「たっ、Tired・・・」
「さすが伝説の田んぼ、侮れないゼ・・・」
ロビィと佐久良は鎌を持って一生懸命に稲を刈る。
「さぼったらいがんで~~??」
2人に指示を出すおやじは稲刈り機に乗っている。
「おいっ、おっさんはなんで手で刈んねーんダ!?」
「んなごと言うたかて、ワシの田んぼは広いだで、しゃーねーべ」
「Oh・・・・ReallyにTired・・・・・」
ロビィはその場に膝をついてうなだれている。
「おいっ!タカシ!!元気出せっテ!!こんなところでお前が倒れたら俺は香に何て言えバ・・・」
「Oh??YouはNow、KaoriとSayしたね??」
「お、俺はみんな呼び捨てで呼んでんだよ!香が特別なわけじゃねーシ」
またもや2人がもめだしたところに・・・
「おをををおをおをおを~~~~~~~~~~!!!!誰か止めてくんろおおおおお!!」
突然おやじの稲刈り機が暴走しだした。
ゴゴゴゴゴゴゴゴドルゥン ドルゥン ゴーーーーーーーー!!!
「What!??!??!?OH!!!!!O~~~~~~~~~~~~~H!!!」
ドガシャーーーン!!!!!!
暴走稲刈り機はロビィに突っ込んで停止した―――
「え?高校生が????」
ナースステーションで響は声を荒げた。
なんでも、男子高校生が稲刈り機に突っ込んだというのだ。
「今から救急車で運ばれてくるので、応援お願いします!!」
響は内科病棟の看護師だが、今日は救急センターの人出が足りていないらしい。
(どうしたら稲刈り機に突っ込めるのよ・・・・)
響は不審に思いながら、救急センターへ向かった。
「みーは・・・・ばっどじゃ・・・・のっと・・・・」
ピーーポーーピーーポーーーー
「タカシぃいぃぃいぃ!!しっかりしろおぉおおぉおぉ!!!」
辛うじて稲刈り機から逃げられた佐久良は無傷だ。
「ワシが悪いんじゃぁあああああぁあああぁぁぁぁあああぁ」
稲刈り機を運転していたおやじも軽傷で済んだ。
「みーは・・・つっこんで・・・のっと・・・・」
確かに。突っ込んできたのは稲刈り機の方なのに、なぜかロビィが突っ込んだことになっている。
「もういイ!!もうしゃべるなタカシ~~~~~~~!!!」
ピーーーポーーーーピーーーーポーーーー・・・・
「秀先輩!食べさせてください!」
すっかり意識がはっきりした奏海は秀に甘えている。
「え、いや、でもね・・・?(照)」
ピーーーポーーーピーーポーーピ・・・
救急車が奏海の入院している病院に入ってきた。
奏海の病室は救急搬送口の向かいの建物の3階にあった。なんとなしに入ってきた救急車を見た奏海は驚愕した。
位置の関係もあり、救急車から降りてきた人物の顔ははっきりとわかった。
「奏ちゃん?どーしたの?窓の外に何か・・・」
「うわあぁああぁあぁ見ちゃだめえええええ!!!!」
奏海は勢いよくカーテンを閉めた。
「・・・?あ、そろそろ7時だし、俺帰るよ」
今病室を出ればロビィとすれ違うかもしれない。
(クソー!!ロビィめー!!病院でまで邪魔する気!?)
「秀先輩っ!!」
「な、何?」
「泊まっていきませんか!!」
「OH・・・・injectはdislikeっっ」
処置室に運び込まれたロビィは、点滴の針を拒否していた。
「内科病棟から応援に来ましたー三上で・・・す・・・!?」
「Oh!!!Hi-Chan!!!!HELP!!!!!!!」
血を流しながらここぞとばかりに響に助けを求めるロビィ。
「どーぞ主任、ブスッっとやっちゃってください」
――――ブスッ
「NGYAAAAAAAAAAAA!!!!!」
「あっ!」
主任が声を上げた。
「どうしたんですか?」
「失敗しちゃった!テヘッ///」
主任はかわいらしく笑った。いつもの響なら怒りを覚えているところだが、
「やっだも~う!!しゅ・に・ん!!」
相手がロビィなのでお構いなしだ。
「Why~~~~??Oh~~~~Hi-chan・・・・oh~・・・」
少し切ないロビィなのであった・・・




